『名探偵コナン』(読売テレビ)の吉田歩美役でおなじみの声優・岩居由希子さんが、3月14日放送の『神谷明 TALK!×3』(CBCラジオ)に出演しました。
なかなか大きな仕事に恵まれなかった時期の岩居さん。
窮余の策として、ある収録の打ち上げでタンカを切り、受け取るはずのタクシー代を断ってしまいました。
その結果はどうだったのでしょう?
タクシー代と引き換えに得た役
岩居さんはどのように人気アニメ『名探偵コナン』のオーディションにたどりついたのでしょうか?
(声優を)辞めようかな、と当時クヨクヨしていたそうですが「これまでやれなかったことをやってみよう!」と一念発起。
そんな時、深夜アニメ『行け!稲中卓球部』(TBS系列)の最終回のゲストヒロインに偶然呼ばれた岩居さん。
その収録打ち上げの3次会後、最後まで出てくれたお礼にとスタッフからタクシー代を渡されます。
ところが岩居さんは「この1万円は要りません!次の仕事に呼んでください!」と威勢よく断ったのだそう。
そして、次のクールに始まる予定だったアニメが『名探偵コナン』。
その思い切ったセリフがきっかけで、オーディションにつながったそうです。
「断り方がカッコいい」と神谷明も感心します。言いたいことは思い切って伝えてみるものです。
蘭役を受けるものの、そんなこんなで吉田歩美役を手に入れた岩居さん。
神谷とも共演した『名探偵コナン』の初収録は緊張したそうです。
スタジオ入りをした時、何もかもが初めてでどこに入っていいかもわからなかったそう。
初のメジャー作品で「すべて緊張していた」とのこと。
神谷「誰一人違っていたらこの色にならなかった。皆、一生懸命やっていらした」
声優陣は個性豊かでチームワークも抜群だったようです。
成功には運の強さも大事
デビュー後の仕事は1回きりでその後は恵まれず、やんわりと断られたという岩居さん。
ダメ出しをしている時に私語を発してしまうなど、まわりの集中や雰囲気を乱すため、現在ではお断りになっているスタジオ見学。
当時は許されていたスタジオ見学から、岩居さんはその後、仕事を得ます。
ただ、現場の収録は見学とは全く違い、とても緊張したそう。
初めてセリフを言って、反省したりボーッとしたりしてしまうと神谷も自身のデビュー当時の頃を振り返ります。そんなとき支えてくれたのが周囲の温かい先輩方。
神谷「愛があった。いいスタジオで揉まれてよかった」
『マクロス7』(TBS系列)のオペレーターの後はCDドラマなどを続けていた岩居さん。
普通はなかなか続かないため、少しでも続いていくというのはその人の持っている運だと神谷。
神谷「成功している人は、すべからくとても運の強い人」
細々とでも続けることは声優業において非常に大事なようです。
才能と活躍の場の広げ方
最近5分番組『EEE(トリプルイー)探偵社』(静岡放送)で再び共演した岩居さんと神谷。
風変わりな番組ながら、エネルギー政策を題材としており、面白みがあると声を揃えるお二人。
その現場で岩居さんの『名探偵コナン』とは違った一面を見た神谷。
もっと色々な役やナレーションをやらなきゃならない、とアドバイスを送ります。
神谷「才能を発揮できないのはおかしい。着実に伸びてきている。もっともっと仕事の場を広げてほしい」
現在フリーの岩居さん、Youtubeで親子で楽しめる絵本の読み聞かせなどをやっているそうです。落ち着いたトーンで童話を語っているものなどレパートリーが広く、興味を示す神谷。
神谷「いいところに目をつけたな、と思って」
岩居さん自身も新たな領域に「可能性がある」と手応えを感じているようでした。
(nachtm)
セットリスト:
Kiroro 「僕らのメッセージ」
神谷明・日髙のり子 TALK!×3
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2020年03月14日23時07分~抜粋