神谷明・日髙のり子 TALK!×3

岩居由希子が学んだ声優界の「優勝劣敗」とは

『名探偵コナン』(読売テレビ)などに出演している声優の岩居由希子さんが、3月7日放送の『神谷明 TALK!×3』に出演しました。

高校卒業後、パーソナリティの神谷明が「声優養成システムの根本」と評する養成所に入った岩居さん。
そこで待ち受けていた教育観はどのようなものだったのでしょうか?

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厳しい教え

神谷とは『名探偵コナン』でも共演し、二十数年来の仲という岩居さん。

高校卒業後、ビジネスの専門学校に通いながらダブルで声優養成学校にも進んだそうです。
校長は『鉄腕アトム』のお茶の水博士役で知られる勝田久さん。

惜しくも今年2月21日に亡くなられましたが、中学生の岩居さんは、勝田さんが書かれた雑誌記事を読んでいたそうです。
「声優養成システムをしっかりと築き上げた方」と神谷は評します。

神谷「教え方はうまいよね。今は厳しくしちゃうとやめちゃうから」

本当は厳しくしたい、受け取ってもらえると嬉しい、と同じ指導者を務める神谷も複雑な心境を吐露します。

神谷「勝田さんから教わった中で一番大事なことは?」
岩居「優勝劣敗」

「優勝劣敗」とは、優れているものが勝って劣っているものが負ける、という文字通りの意味。
これを目指すには意識を高く持とう、と初めに言われたことを岩居さんは回顧します。

神谷「確かにそうなんだよ。劣っている人は頑張るしかない」

厳しい”勝田イズム”ですが、最初からうまい人(天才)には敵わないため、努力を積み重ねること、そしてそれまで我慢できることが結局は大事だと力を込めて語る神谷。
勝田さんが亡くなられる前、神谷は寄稿を寄せたそうです。
勝田さんがいてくださったからこその自分たち、と胸を張る二人。
 

声優を目指したきっかけ

岩居さんは千葉県八千代市の自然に恵まれた環境で育ち、田んぼ道の通学路ではバッタやイナゴに囲まれ、持参したカマキリの卵が学校の教室で孵化した経験もあるとか。

神谷「今の子って虫ダメじゃん」
岩居「(私は)カマキリもカミキリもつかんじゃう」

そんな岩居さん、どのようにして声優業と出会ったのでしょう?

ケーキ屋さんに憧れるごく普通の女の子だった岩居さん、中学生のときに初めて声優を進路として意識したそう。
アニメ雑誌の連載記事がきっかけで声優業を知り、テレビを観ながら「この人とこの人の声が同じ」と徐々に気づいていったのだとか。

神谷同様、高校では演劇部に所属。
発声練習やコンクール出場、声優になった先輩が在籍していたことなどで話が合う二人。

神谷「やっぱりいいもんですよね」
岩居「熱血でそこに向かって一生懸命な感じがいいんです。青春で…」

素晴らしい学校や演技者を目の当たりにして、「うわ、世界は広いな~」と目が開けたと神谷も頷きます。
 

自宅で作成したデモテープが奏功

勝田さんの養成学校を卒業後、声優事務所付属の養成所に一期生として入所し、再び基礎固めを目指した岩居さん。

そこでお世話になった村松康雄さんは勝田声優学校の外部講師として招かれていてご縁があったそうです。
たてかべ和也さん、肝付兼太さんらと共に当時バイプレーヤーとして名のある声優でした。

二年が経って焦りも出始めたある日、思い立った岩居さんは自宅でボイスレコーダーを回して声を録音。
講師の方に自らデモテープを渡して、洋画の声の初仕事を見事ゲットしたそうです。
デモテープは忙しいマネージャーの机の上に山積みになっているのが関の山で、ラッキーだった、と神谷。

神谷「聴いてもらって、そこで引っかかるということが難しい。今はもっと厳しい時代になってきている」

プロの声優としての一歩を踏み出すまでの岩居さんの貴重なお話でした。
(nachtm)

セットリスト:
THE HIGH-LOWS 「胸がドキドキ」
 
神谷明・日髙のり子 TALK!×3
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2020年03月07日23時13分~抜粋

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