神谷明・日髙のり子 TALK!×3

神谷明が声優・畠中祐に贈った「演技のためになる一言」

遊戯王』などに出演していた声優の畠中祐さんが、2月29日放送の『神谷明TALK!×3』(CBCラジオ)に出演しました。

演技を日々勉強中の畠中さんに、パーソナリティの声優・神谷明が送った演技を向上させるためのアドバイスは「いい映画を観ること」。
その効用とはいったいどのようなものでしょうか?

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演技の勉強には映画鑑賞

桜美林大学では演劇専攻だった畠中さん。

神谷「そのお勉強は相当役に立ってるでしょ?」

演技の勉強のなかで、「瞬発力が必要」な点を感じたという畠中さん。
また、自分が演じるキャラクターがどういう風にして育ってきたか、「年表にして考えろ」と先輩に言われたのだとか。

神谷「”貫通行動”っていうのね。(キャラクターが)生まれてからその日に至るまでのことを自分なりに考えろ、と」
最初に叩き込まれる方法論のひとつで、これは面白い場合もあるので楽しい作業でもあると二人。

こどもの頃はドラマより映画、とくに洋画ばかり観ていた畠中さん。
神谷も映画を観ることを後輩によく勧めるそうです。
特に洋画の場合、観た映画はほぼ”いい映画”なんだとか。

神谷「すっげえ勉強になる。将来の自分に見えないチカラで返ってくるんだよ」

逆に最近の若手を見ていると「時代劇を見てないな」と感じるのだとか。
実践も大事ながら、鑑賞を通じて好きなものやいいものが分かり、目配り・表情・感情表現などを蓄積すると後でドーンと返ってくるそうです。

「全くマイナスにはなっていない」と強調する神谷。

好きでよく見ていたコマーシャルも、ナレーションのイメージづくりに役立ったそうです。
神谷は、ひとつひとつが役に立たないことなんてないんだよ。どんなことでも無駄なことはないんだな、としみじみ語りました。
 

ここが大変!吹き替え収録の現場

神谷は初吹き替えの感想を畠中さんに尋ねます。

神谷「初めてアニメの現場に立った時のことって覚えてます?」
畠中「まずマイクが4本並んでいて、そこに入れ替わり立ち代わり、役者さんがものすごい速度で入っては出ていくのが…衝撃的でしたね!」
神谷「僕らは当たり前だと思ってやっているけど…最初はどのマイクに立ったらいいかわからない」

マイクを使ったあと、次のシーンでは同じマイクに入れないこともざら。
主役でないと、場合によってはマイクの”渡り鳥”をしないといけないそうです。
他には、テストと本番で2回同じことをやることにビックリしたと畠中さん。

畠中「ガッツリ15分、集中力を切らさずにやるのが衝撃的でした」
神谷「しゃべってる方が楽なんだよ」

どうやら自分の出番よりも、待ち時間の方が緊張したり、のどが渇いたりで大変なようです。

神谷「やった者でないとわからない」
畠中「流れを止めるわけにはいかない」

緊張感が流れていると二人で共感。話を聞いているだけで、よっぽどの緊張感なのだと伝わりました。
 

演技にリアリティをもたせることが課題

『遊戯王』に出演後、戦国時代の武士の棟梁を演じた経験を話す畠中さん。
”時代背景”が違うため、今の17歳と当時の17歳では全然違うはず。
落ち着きも違うはずなのにうまく表現できない、つまり演技にリアリティをもたせられないことが密かな悩みだとか。

畠中「どうしようもない自分の落ち着きのなさを感じるというか」

落ち着こうと思っても、如実に出てしまう自分の”若さ”や”浮つき具合”がセリフにのってしまうことが気になっている様子。
自分のできる範囲を広げる必要性を痛感し、役柄との距離感のつめ方を思いあぐねていて、アプローチを模索中だとか。

神谷「ナレーションとかどんどん挑戦していってほしい。素晴らしい出会いをたくさんして、支えられて生きるってすごく贅沢だと思うんで頑張ってください」

後輩へのアドバイスを締めくくる神谷明。
恐縮して礼を述べる畠中さんの真面目なお人柄がうかがえる今夜の放送でした。
(nachtm)

セットリスト:
畠中祐 「STAND UP」
 
神谷明・日髙のり子 TALK!×3
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2020年02月29日23時06分~抜粋

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