神谷明・日髙のり子 TALK!×3

舞台役者一家のサラブレッド・畠中祐が声優になったワケ

『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』『バジリスク~桜花忍法帖』『うしおととら』など、有名作品で主役を務める人気声優の畠中祐さん。
声優を目指したのは、ご両親が舞台役者という役者一家で育ったことがきっかけだとか。

そんなプロの一家出身だからできるアドバイスについて語りました。
2月22日放送の『神谷明 TALK!×3』から。

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自然とこの道に入った幼少期

最初の話題は畠中さんの幼少期について。
家族でミュージカルの歌の主旋律を一緒に歌ったりしていたそうです。
サラブレッドの畠中さんをみて「良家のご子息」と神谷。

神谷「自然にこの道に入っていくような線路が敷かれていた?」
畠中「というより、そういう道しか知らなかった」

楽しそうな姿をみているうちに自然と芝居やりたいな、と思うように。
奥さんが声優だった神谷も気持ちが分かる様子。

神谷「どんなふうにして歩んできたの?」

11歳くらいの時、一般公募のオーディションに応募した畠中さん。
携帯電話が登場した頃で、端末に声を吹き込むだけの画期的なオーディション(『ナルニア国物語』)だったようです。

自宅にはPHSしかなかったため、携帯電話を持っている母親の友人宅でわざわざ貸してもらったとか。
合格の知らせも友人が受けたようです。
 

持ち前の元気さで見事合格!

ところがご両親からは「キャラクターを立てるには何かひとつ突出しているものを持っていないといけない」との指摘。

当時の畠中さんは、体型はぽっちゃりしていたものの"中途半端"だったそう。
そこで受けたのは「最初のインパクトとしては薄いよ。これから売っていく方向を今決めなさい」とのアドバイス。

神谷「素晴らしい先輩のアドバイスだよねえ。いろいろなことを知っているからこその。理解できたの?」
畠中「その時にはよくわからなかった」

アフレコは当時の畠中さんには未知の世界。
二次オーディションでは距離感の表現ができずレクチャーを受けたそうです。
そんな手探り状態の中で「運命を感じた」と畠中さん。

子役の後は、人気アニメ『遊戯王』のオーディション会場に呼ばれ、何もわからずに吹き替えに挑戦した畠中さん。
音も音楽も聞こえない中で長台詞をしゃべる難題でしたが見事合格。

(審査を担当した方に)合格の理由を後日尋ねると、「バカっぽかった。元気だよね」と告げられたとか。
どうやらそれが役に合っていたようです。
 

苦労を知り尽くすご両親との対峙

神谷「オーディションの時に何を見られているかわからないね」
畠中「わからないまま、わーっとやったことが実って嬉しかった」
神谷「芝居って経験値によってどんどん上手くなっていく。20年やってたら相当すごいレベルになる」

芝居がたとえアマチュアでも、20年もしっかりやったらうまくなるはずも、皆あきらめちゃって続かない、とこぼす神谷。

畠中さん「泥臭く教えてくれる人たちがいっぱいいて、声優ってすごく楽しいなという面と、こんなに厳しいんだという面の両方を味わうことが出来た」

駆け出しの頃、ご両親はどのような言葉をかけてくれたのでしょうか?

「あなたはすごく境遇が良かった」「たった1回の成功ではなく、ずっとそれを繰り返していかなければならない」「もっと辛い時期はいっぱいあったし、それでもやりたいと思えますか?」といった重たい言葉があったそう。

それでも、「やりたいことはやりたいし、そういうことを経験したことがないから飛び込んでみる」という畠中さんの強い意志に「だったら目指しなさい。やりたいんだったらやりなさい」とご両親も背中を後押し。

「俺が親だったら全く同じことを言うと思うね」と、ご両親に同調する神谷でした。
(nachtm)

セットリスト:
入野自由 「誰からも愛されるあなたのように」
 
神谷明・日髙のり子 TALK!×3
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2020年02月22日23時03分~抜粋

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