神谷明・日髙のり子 TALK!×3

赤坂泰彦が自腹でアメリカまで会いに行った伝説のDJ

ゲストは先々週・先週に引き続き、ラジオDJの赤坂泰彦さん。

少年時代から憧れだった伝説のラジオDJとニューヨークで共演した懐かしい思い出を語りました。
2月1日放送の『神谷明 TALK!×3』から。

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憧れの人とニューヨークで涙の対面

赤坂さんがニューヨークまで会いに行った憧れの人とは、アメリカの有名ラジオDJ、ウルフマン・ジャックさん。
1995年4月に放送された『赤坂泰彦の東京・ニューヨーク25時間スペシャル』(TOKYO FM)でのこと。

ホテルの準備など制作費の問題で難航したため、なんと赤坂さんは自腹を切って会いに行ったとか。

パーソナリティの神谷明も「僕も自分の立場だったら、何をおいても会いに行く」と、赤坂さんの姿勢に同意します。

そして対面した時、本人から「アジアの少年が大きくなって、自分のところまでわざわざ来てくれたことに対して涙が出る」との感激の言葉があったそうです。

本番前に緊張していた赤坂さん、ウルフマン・ジャックさんに「Nervous(神経質)になっているよ」と正直に告げると、「これは”Your progam”だから俺がサポートする。お前についていく」と温かい声をかけられたのだそう。

帰りの飛行機で手紙を読んだ時、ラジオDJとして初めて褒めてもらった気分になり、喜びのあまり号泣したそうです。

赤坂「夢がかなったので幸せでした」

再会を期したものの、残念なことにその3か月後の7月にウルフマン・ジャックさんは急逝します。

神谷「そういう体験ができる人もなかなかいない」
 

ラジオの番組作りやトーク術の秘訣は?

そのウルフマン・ジャックをリスペクトしたタイトルの『ラジオマンジャック』(NHK-FM)を担当している赤坂さん。話題は番組作りのノウハウについて。

企画構成として寸劇を入れたり、あの手この手で番組を盛り上げようとしたそう。
時差のある地球の裏側とつないだ台本など、ユニークな設定を次々繰り出したようです。

神谷「よくそんなにバカバカしい状況を考えられるなぁ」

また、十八番のトーク術ではいろんな音を駆使していたそうです。
「神谷さんなら七色以上の声を出せる」と、おじいちゃんになりきって会話を始める二人。

赤坂「…なんてやってるだけでも楽しいんですよ。手間暇かけないで、瞬発力だけでやっていた」

一方、キャラクターのイメージがついている声優さんの場合は、自然とキャラクターが全面に出てしまうそう。

神谷「地声よりもキャラクターがついている声の方が楽しい」

日常的なことがキャラクターとして身についているので、たとえばニャロメの方が歌を歌うとそのままニャロメの歌になってしまうとか。

神谷「今、いい意味で自分をさらけ出せる空間って他にない」

とラジオDJならでは醍醐味を語ります。
生放送は1回きりですが、録音したストックはたくさんもっていると赤坂さん。
聞き直すと「あーすればよかった」といろいろ反省する点が思い浮かび、それが面白い番組作りにつながっているようです。
 

若い人とはジェネレーションギャップも

声優界の先達として、かれこれ20年近く教鞭をとっている神谷明。
神谷が最も言葉を伝えたいのは、プロになって10年目くらいまでの人たちだと最近感じているそう。声優になりたての新人でないのはどうしてなのでしょうか?

神谷「若い方に言葉が通じなくなっている。いわゆる土台がないから」
赤坂「(若い人には)未知の世界のものになるときがありますよね」

若い人はおよそスマホ世代。
世代によって物事の許容範囲が違うため、話の前提がそもそも共有されていないと冷静に分析する二人。

神谷「DJの技術は本来、教えるものじゃない」
赤坂「盗み取るものですからね」

「また呼んでください!いつでも来ます」と相互交流を約束して締めくくった今夜の放送でした。
(nachtm)

セットリスト:
テンプテーションズ 「マイ・ガール」
 
神谷明・日髙のり子 TALK!×3
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2020年02月01日23時10分~抜粋

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