1月11日放送の『神谷明 TALK!×3』には、先週に引き続き、声優の古川登志夫さんが出演しました。
神谷明とは数々のアニメで共演していますが、特にアニメファンの間で印象が強いと言えば、『うる星やつら』(1981-86年)における諸星あたる(古川)と面堂終太郎(神谷)はないでしょうか?
いまだから言える衝撃の告白がありました。
神谷も初耳!『うる星やつら』での出来事
諸星あたる役を演じていた古川さんと主役のラム役・平野文さんとは非常によいコンビネーションでした。この理由を神谷が訊き出します。
神谷「最初からあんなに呼吸が合ってたの?」
「実は当初、評判が良くなかった」と打ち明ける古川さん。
平野さんは好評だったので、最初はギクシャクしていたそうです。
そんな中、原作者の高橋留美子さんから「みんな声が合っているね。とりわけ諸星さんは合っている」と雑誌で高評価を頂いたそうです。
古川「それがなかったら3回くらいで降ろされていたんじゃないかな?」
衝撃の告白です。
面堂終太郎役を務めた神谷は、出演者たちのチームワークが整った頃に途中参加したため、今回の話は初耳だったようです。
神谷「それにしても濃いメンバー!」
古川「インパクトのある人ばっかだね」
『うる星やつら』には個性的な声優陣が勢揃いしていました。
神谷「毎回毎回スタジオに行くのが楽しみで、すべての人からいい刺激をもらえた」
古川「あのシリーズは勉強になったね」
神谷「お話そのものもみんな面白いじゃん?」
テレビシリーズが4年半続いた後に映画化もされ、押井守監督が手掛けた劇場版『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』も大ヒット。
留美子ワールドと押井カラーがミックスしたような魅力があったと古川さん。
独自のキャラクターが大事
話題はナレーションについて。
昔、ナレーションをやっていた古川さんを見て、「どうすれば軽く読むことが出来るんだろう?」と神谷は考えたそうです。
神谷曰く、軽くしゃべれる人と、演技しないとしゃべれない人の2種類がいるとか。
芝居すると軽さが出ないと悩んだ挙げ句、「キャラクターが違うんだ!」と神谷は気づきを得たそう。
古川「演技のベクトルも違う」
それ以降、同じキャラクターを比較しても、全然見る目が変わったといいます。
神谷「自分が上に行こうと思っている時はなーんも入ってこない。でも自分が本当にいいな、すごいな、と思ったら何でも入ってくる。あれって何だろう?」
古川「役者魂じゃないけれど…(他人の)真似はするんだけどどうしてできない。その人だけのものでいいんだろうね」
独自の演技をすることの大切さを語りました。
後進の育成が今後の夢
ツイッターで仲間が発信しているのを見ると嬉しくなると言う神谷。
古川さんも同業者の動向が気になるそうです。
神谷「歌手の水木一郎さんと登志夫ちゃん(古川さん)が僕のエネルギー源」
古川「認め合っているところがあるね」
若い当時、渦中にいるとわからなかったことも今になってわかることがあり、助言をくれた先輩や仲間に感謝することがあると神谷。
古川「みんな若かったしね」
神谷「先輩を含め(逝去した仲間の)遺志を継いで、体現するとともに後輩たちに多くを伝えたい」
現在は若手養成所の塾長を務めている古川さん。
「これからの夢は?」と聞かれ、
「(受けた恩を)お返ししたい。もうちょっと若かったら(塾長を)引き受けてないでしょうね」と古川さん。
「業界自体もみなければいけない。ぜひ素晴らしい後輩を生み出してほしい」
と期待を寄せる神谷でした。
(nachtm)
セットリスト:
ザ・ウドニーズ 「スリーピーな気分だぜ」
神谷明・日髙のり子 TALK!×3
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2020年01月11日23時03分~抜粋