芸人・役者・MCなどで幅広くご活躍されているイジリー岡田さんが、10月5日放送の『神谷明 TALK!×3』(CBCラジオ)に出演しました。
現在舞台を手がけている岡田さんだけに、神谷明とは自然な演技やアドリブなど「舞台裏」についてトークが繰り広げられました。
いったいこの二人にはどんな接点があるのでしょう?
舞台の成功の裏にある必要な力
イジリー岡田さんに対し、「すでに昨日お目にかかっている」と初っ端から切り出す神谷。
一体どういうことでしょうか?
実は、岡田さんが座長を務める演劇お笑いテイメント集団「東京アンテナコンテナ」の15周年記念公演『福の屋大衆劇場と奇妙な住人達1982』(六行会ホール、10/23~27)に、神谷明がゲスト出演するそうです。
そのため、前日は稽古初日だったとか。
1年前の公演の際、岡田さんに声をかけられ、割と軽い気持ちで承諾したという神谷ですが、よく考えてみると「セリフの長いものは無理」と思い、原案・脚本・演出の下平ヒロシさんに談判して、特別にシーンを作ってもらったそうです。
読んで字の如く、"奇妙な住人達"が登場するというこの話。
"住人達"と神谷自身に直接の掛け合いはないそうですが、相手側のセリフの間をアドリブで埋める必要性にふと気づいたとか。
神谷「埋めなきゃいけない。でも、つい邪魔すんのよ」
上手でお芝居が進行している最中に、下手にただ"いる"だけでいいのに、大声で話したり、大きく頷くなど、変に目立った動きをしてしまうとか。
お客さんの目線を移してはダメなところを、初心者はそういうのをやりがちだそうで、演出家には「フリーズ!」と言われるとか。
とはいえ、実際には動いているわけなので、本当に固まってしまうとそれはそれでダメ。
その辺りのもっともらしさを出す手腕が、舞台芝居の難しさのようです。
完成度が高い!舞台恒例?のアドリブ
イジリー岡田さんと下平ひろしさんの舞台には、いつも「アドリブのコーナー」があるようですが、台本には書いていないとか。
神谷「今回もあるんでしょ?」
岡田「必ず入るとは思います」
このコーナー、本番まで5日を切ったあたりで台本に書き込まれるようですが、何をするかはその時まで劇団員にもわからないようです。
飽きさせないため、演技の信憑性のために、稽古最終日まで内容は秘密だとか。
初日から千秋楽までずっと続く舞台。
その日のお客さんの雰囲気などによって力技を見せるなど、アドリブも毎日のように変化させるそうです。期待値が上がってくると、プレッシャーも相当だとか。
下平さんはかつて漫才をやっていたらしく、「実に軽妙なの!いいツッコミなんだよね~」と神谷。
芝居ながら「どこまでが台本?」と問いたくなるくらい、しっかりしているアドリブだと太鼓判を押すほど、神谷も毎年楽しみにしているそうです。
温かいお笑いを目指している舞台
岡田さん曰く「一度はあきらめた」という神谷への出演ラブコール。
それだけに承諾が得られた時は「本当ですか!?」と驚いたそう。
『特別ゲスト:神谷明』に対する反響はすごかったと明かします。
「こういう舞台は数十年ぶり」と明かす神谷に、思わず「ありがとうございます!!」と声を張り上げます。
その昔、キッドカットというお笑いコンビを組んでいた岡田さん。
萩本欽一さんに憧れて温かいお笑いを目指したことが、もともと劇団設立の引き金だったとか。やがて「テレビと違いますね」と劇団の評価も高くなります。
55歳になり、舞台に立つことはお客さんの生の反応を探りながら、自分の感覚がずれていないかを確かめる、貴重な試金石になっているそうです。
(nachtm)
神谷明・日髙のり子 TALK!×3
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http://radik~抜粋