神谷明・日髙のり子 TALK!×3

大地丙太郎監督が語る、アニメーションを志すきっかけ

アニメーション監督の大地丙太郎(あきたろう)さんが、9月21日放送のCBCラジオ『神谷明 TALK!×3』に出演しました。
大地さんは、テレビアニメ『おじゃる丸』(NHK Eテレ)などの作品が有名です。

今夜は幼少期の話や、アニメーションを目指すきっかけなどについて伺いました。

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赤塚作品との運命的な出会い

大地さんの珍しい名前は本名ではなく、心に残るペンネームを考えて、命名したとか。
わざわざ珍しい五文字にして、すんなりくる漢字を当てたそうです。

アニメ『おじゃる丸』監督のみならず、作詞や絵コンテから音響監督まで、活躍の幅が広い大地さん。絵コンテや紙芝居を交えた独自のトークショーも人気だそうです。

話題は早速、幼少期の話に。

東京都杉並区にゆかりのある大地さんの生まれは埼玉県の大宮市。
赤土を削り出した空き地で自転車を乗り回したり基地を作ったりして遊んだそうです。
そのかたわら、半分以上マンガを描いて過ごしたとか。

というのも、小学2年生の時に赤塚不二夫『おそ松くん』と運命の出会いを果たし、すでにこの道を志したとのこと。
マンガ家の道を目指し、画風もかなり赤塚さんのテイストに似ているとか。

大地「イヤミの絵も何も見ないでもすぐ描けますからね」

神谷明も自身の出演作『キン肉マン』の原作者・ゆでたまごが赤塚賞で世に出たという縁を明かし応じます。

漫画家からアニメ撮影への道へ

そんな漫画家の卵・大地さんがアニメーションの道に入ったのは、どのようなきっかけだったのでしょうか?

高専でグラフィック工学科に入学したものの、意図していたグラフィックデザインではなく、そこは印刷の輪転などを学ぶ技術的な学科だったそう。
その後、写真大学に入り、研究室の教授の紹介で初めてアニメーションとの関わりをもちます。

研究テーマとしては、まだ白黒だった当時の国産アニメ『ジャングル大帝』をカラー放映にしたときに映える色を研究していたそうです。

そして、宮崎駿監督の『未来少年コナン』の撮影助手、『ドラえもん』の撮影、そして撮影監督と、撮影畑のキャリアを順次歩んでいきます。

また、カラオケのビデオを制作していた時期もあるとか。
今の通信システムとは異なり、昔は1曲1曲PVのように作っていたそうです。
当時、金沢の制作会社で撮影を手掛けていたため、至るところにロケ地があって撮影場所には困らなかったそうで、

大地「海も山もあり、冬になれば雪が降り」

言うことがなかったと振り返ります。

マルチな才能を発揮する大地さんが絵コンテを描く際には、赤塚不二夫、藤子不二雄などのテイストの影響を受け、かつてマンガの練習で培った”昔取った杵柄”が「とても役に立った」のだそうです。

恋愛の機微は『忠臣蔵』に似ている!?

神谷「『おじゃる丸』と『浦安鉄筋家族』のテイストはずいぶん違う」
大地「そこが演出の面白いところですよ」

演出を際立たせるため、映画はずいぶん観て学んだとのこと。
逆に、出来ないジャンルはSF系など、”小難しい”ことだそうです。
生活感があるものや、冒険物は楽しそうだけど、知的で裏付けがあるようなものは苦手だそうです。

また、恋愛路線についてもその機微は『忠臣蔵』に似ていると話し、裏腹の表現部分は楽しいと語ります。

神谷「従来のギャグ路線からは少し違っている」

終始、2人のテンポ良いトークが続きましたが、実は大地さんが監督・脚本で2013年に制作されたコメディ時代劇『よってこ てんてこ め江戸かふぇ』(サンテレビジョン)で、神谷や先日ゲスト出演した劇団ニュースペーパーの浜田さんが出演した仲のようです。

大地さんがじかに作詞した劇中の主題歌『神戸の恋は坂道発進』で本日の放送を締めくくりました。
(nachtm)

セットリスト:
め江戸シスターズ 「神戸の恋は坂道発進」
神谷明・日髙のり子 TALK!×3
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2019年09月21日23時03分~抜粋

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