神谷明・日髙のり子 TALK!×3

ドリーミング寺田千代、アニメ『アンパンマン』に出会うまで

双子姉妹デュオ「ドリーミング」の寺田千代さんが、9月14日放送のCBCラジオ『神谷明 TALK!×3』に引き続き出演しました。

寺田さんのデビューから『アンパンマン』と出会うまでには紆余曲折があったようです。
今回の放送では幼少期の生い立ちや、やなせたかし先生との出会いなどについて伺いました。

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自然に囲まれて育った少女時代

ドリーミングは、国民的アニメソングと言える『アンパンマンのマーチ』(テレビアニメ『それいけ!アンパンマン』の主題歌)などで有名な双子姉妹2人組の歌手ユニットです。

この日は幼少の頃の話から。
寺田さんは鹿児島県に生まれ、宮崎県で育ったそうです。
宮崎を何度も訪れたことのある神谷は親しみがあるそう。

少女時代は虫は大好きだったそうです。
小さな水槽で育ったカエルが逃げたり、こどもと一緒に育てていたサワガニを川に放しに行ったりと、自然体験の話が弾みます。

神谷「こどもには命の大切さを伝えなきゃならない」

小学3年生の頃、寺田さんは妹・嘉代さんと初めてクラスが別れてしまったそう。

情緒不安定になり成績が下がったこともあるそうで、その過程で我慢することを覚えていったといいます。

入学試験は生牡蠣にやられて……

中学に進学した寺田さんは、文化祭である衝撃的な体験をします。
先輩がイタリアの歌をマイク無しで歌っていたのです。
そのことがきっかけで声楽科のある私立の音楽高校に進学することになり、その顛末は著書『ドリーミングのゆめ日記』(潮出版社)にも記してあるそうです。

ピアノも『乙女の祈り』が弾けるようになろうと目指したものの、伸び悩んだ時期もあるらしく、「行き詰まったときこそが力の見せ所」とお母さんの強い励ましで頑張れたそうです。

寺田「生きるチカラになりました」

当初ぶつかった体格の問題も、声楽をやることで徐々に懸念だった声量も上がってきたそうです。

音楽学校の入学試験は専門知識と一般科目だったそうですが、なんと受験の時に生牡蠣にあたってしまったと寺田さん。
そのことが逆に「とにかく声だけは出そう」と下手なことを考えずに良かったと振り返ります。

正統派の音楽教育とは裏腹に、ドリーミングはクラシックの発声というより自然に普通な声で歌っていると神谷は指摘。
これは「体格と違うものを出そうとするな。自分のキャラクターに合った声を出しなさい」

という、大学時代に師事した先生の言葉によるものだと明かしました。

すべてを変えた運命の出会い

ドリーミングの初期のキャリアは苦難の道のりでした。
数々のオーディションに応募するも、あと一歩の次点で落選続きだったとか。

その後甲斐あって、当時のテレビ番組『ルックルックこんにちは』(日本テレビ系)の童謡コーナーに出演。それをみていたあるレコード会社のプロデューサーの引っ張りにより、オーディションなしで『アンパンマン』が決まったとのこと。

ほどなく、絵画展でやなせたかし先生と初対面を果たします。
「アンパンマンの放送が始まる」と言われ感激するも、やなせ先生から「歌える”こどもたち”が来ている」と紹介を受け、「こどもじゃないんだけど…」と苦笑いしたそうです。

神谷「出会いはどんな風に生まれてくるかわからない」
寺田「ひとつひとつの出会いを大切にしていると必ずどこかでつながる」

アンパンマンのコンサートは多くの子どもたちにとって生まれて初めてのコンサートとなる大切なもの。だからこそ来場する親子との出会いはとても大事で、責任感があると語りました。
(nachtm)

セットリスト:
M1 ドリーミング 「ふたごのふるさと」
M2 ドリーミング 「アンパンマンのマーチ(30th Anniversary ver. ピアノ連弾弾き語り)」
 
神谷明・日髙のり子 TALK!×3
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2019年09月14日23時05分~抜粋

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