神谷明 TALK!×3

吹き替えの玄田哲章が感激した、アーノルド・シュワルツェネッガーの言葉

3月31日『神谷明 TALK!×3』は声優、ナレーターとして活躍中の玄田哲章さんがゲストでした。

玄田さんはアーノルド・シュワルツェネッガーの吹き替えでもお馴染みですが、今回は本人と対面した時の話も出ました。
007シリーズでおなじみのピアース・ブロスナンの吹き替えをしている神谷明も興味津々でした。

良い声で怒られる

先週に引き続き、新人の頃にベテランの大平透さんから怒られた印象を語る玄田さん。

玄田「もう大目玉。怖かったねえ」

マイクの使い方もわからない、台本のさばき方もわからない、
そんな時に、スタジオで靴音を出して大平透さんに怒られた経験がありました。

神谷「間違ったことは言ってないんだけど、その教え方が厳しくて、皆、怖がってた。でも太くて良い声だから聞きいっちゃうんだ」

玄田「当時はね、今みたいな環境じゃなくてね、スタジオの中にタバコが吸えるように灰皿と水があって、みんなプカプカ吸ってて、今では信じられないですよ」

昔の録音スタジオの様子を説明する玄田さん。

玄田「タバコ吸うのはどこでも自由で、あの頃はカーテンもあるし、ちょっと火がついちゃうとヤバいっていうようなスタジオもあった。フィルムの時代だったから煙幕がすごくて画面が見えなくなっちゃうのよ。洋画なんか特に。大変な時代だった」
 

悩んで出来た岩鬼正美

玄田さんと神谷は『ドカベン』で共演していました。
岩鬼を玄田さんが、里中を神谷が担当しました。

神谷「岩鬼の役、周りは最初、すげーブーイングだったの。でも1クール終わるか終わらないくらいには玄田しかいないって、皆、言い出してね。そういう噂は届いてた?」

玄田「届いてはいないけど、自分の中では葛藤してたね。僕、『ドカベン』が大好きだったんです。『ドカベン』をやるっていうんで、とにかく何でもいいから参加したいって思ったのよ。ところがオーディションで与えられたのが岩鬼じゃない。あの怪物をどうやるんだと思って…」

オーディションに受かったのは良かったのですが、どう演じていくか、相当、練り上げたそうで、「リズムが出てきたのは10話過ぎてからかな」と言います。

「や~まだ~っ」という呼びかけだけでも浮かんでくる岩鬼の姿。
これは玄田哲章さん以外、考えられない声です。
 

最初の予想が変わる

アーノルド・シュワルツェネッガーの吹き替えを始めた時の印象を語る玄田さん。

玄田「彼がここまで来るとは思わなかったですよ。ターザン役者はターザンで終わり、スーパーマンはスーパーマンで終わるじゃないですか。筋肉マンは筋肉を見せて終わるじゃないですか。だから、それほど期待をしてなかったんですよ」

初代ターザン俳優のジョニー・ワイズミュラーの出演作は出演した14本中、12本がターザンシリーズでした。
スーパーマンを4本演じたクリストファー・リーヴは最後までスーパーマンの印象が残っていました。

一方、アーノルド・シュワルツェネッガーは…。

玄田「『コマンドー』からどんどん良くなってくるんですよ。監督だとか脚本家が彼のない部分を、どんどん引き出していくんですよね」

神谷「それだけ魅力のある人だったんですね」
 

自分も出世した気になる

神谷「玄やん自身、シュワちゃんが演じる役に対する役作りは?」

玄田「普通、自分では、あんな凄いことできないじゃないですか。スーパーじゃないですか」

神谷「僕がケンシロウやるみたいなもんだよね」

玄田「そうそう。絶対できないものを、できてるわけで、そのセリフは説得力のあるものにしなくちゃいけない。そこを挑戦して、やっちゃおうという気持ちは凄かったですよ」

ハリウッドスターの吹き替えに挑む玄田さんの気持ちが伝わってきます。
そして神谷が、ハリウッドスターの吹き替え担当ならではの気持ちを語りました。

神谷「自分が成長して、なおかつビッグになっていくような感じになりませんでした?
僕は、ピアース・ブロスナンのテレビシリーズでやっている時に、『007』をやるって聞いたんですよ。凄い出世した気になって、気持ちよかったのを覚えてるんですけど」

テレビドラマ『探偵レミントン・スティール』はステファニー・ジンバリストとの軽快な掛け合いが洒落たミステリ・コメディ。
神谷が演じた『シティーハンター』の冴羽獠の愛車は赤のミニクーパーでしたが、こちらは白いゴルフカブリオレに乗っていましたね。

ピアース・ブロスナンの007シリーズ出演作は『ゴールデンアイ』『トゥモロー・ネバー・ダイ』『ワールド・イズ・ノット・イナフ』『ダイ・アナザー・デイ』の4作品です。
 

吹き替え相手のことも詳しい

玄田「僕はね、シュワちゃんの前はスタローンから入ったんですよ。スタローンを途中までずっとやってたので、シュワちゃんに対しては、そこまで行くかな?っていう思いがあったですよ。

ところが、もう双璧ですよね。彼らは仲良いんですよ。そういった面もあって、シュワちゃんは逆に肩肘張らないでできたんですよ」

吹き替える相手についても詳しい玄田さん。

玄田「ターミネーターも2がヒットしたんだけど、今年、記事が出てたのが3、4、5は無しとして、2の延長で二本作るんですよ。その一本目がアメリカでは11月から公開されるんです。日本ではちょっとまだわかりませんけれども」
 

初対面でハプニング

玄田さんは2015年、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のジャパンプレミアムで来日したシュワルツェネッガーと初めて舞台の上で対面しました。

玄田「ところがね、ハプニングが起こるんですよ」

玄田さんが舞台に登場して、そこで対面、ちょっと挨拶するという段取りだったのが、開演の15分ぐらい前にシュワルツェネッガー自身が会いたいと言ってきたそうです。

予期せぬことに頭が混乱して挨拶ぐらいしかできなかった玄田さん。たまたま隣にいた翻訳家の戸田奈津子さんに通訳してもらって、ちょっと喋ったそうです。

玄田「何も持ってなかったんだけど、苦肉の策で写真も撮って、サインももらってきたんです。もうね、あの時はね…。オーラがある」
 

本人からお墨付き

舞台上での質問は1つと厳しく決められたそうです。10個ぐらい用意して来ていたのですが、1つだけ玄田さんがした質問は…。

玄田「これからも、あなたの吹き替えをやっていきたいんだけど、よろしいですか?みたいなことを聞いたら『この先100年やってくれ』って。この先100年…もう嬉しくて」

本人からの完璧なお墨付きです。

神谷「玄やんがやっていることを知ってて、なおかつ、それを認めてくれたっていうことで嬉しいね。他人事ながら自分のことのように嬉しいな」

玄田「長くやってると、こういうこともあるんだなと思って。なかなか本人に会えないじゃないですか。本当に嬉しかったですね」 
(尾関)
 
神谷明 TALK!×3
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2019年03月31日18時05分~抜粋

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