神谷明・日髙のり子 TALK!×3

『シティーハンター』槇村香役、伊倉一恵が語った野望とは?

声優・ナレーターとして活躍中の伊倉一恵さんが2月3日放送のCBCラジオ『神谷明 TALK!×3』に出演しました。

アニメ『シティーハンター』では槇村香役の伊倉さんは、パーソナリティの神谷明と『劇場版シティーハンター』の裏話で盛り上がりました。

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愛に包まれたスタジオ

「椅子がずらっと並んでたじゃないですか。学校みたいになってたから。え?今日、こんなに人数多いの?って、まずびっくりですよ」と『劇場版シティーハンター』の収録スタジオに入った時のことを話す伊倉さん。

普段の収録ではモニターが前面にあって、それを囲むようにコの字型に20個ぐらい席があるそうですが、この時は、さらにその真ん中に2列で20個ほど椅子が並んでいたそうです。

「僕、スタジオに入る前に、スタッフの方の代表の方が結構な数がいらっしゃって、おはようございますって言ってくれて、中に入っても若い子がいっぱい、おはようございますって挨拶をしてくれて、なんて愛に包まれたスタジオなんだろうって感じたの」と言う神谷。

「スタッフがアーチになって出迎えてくれてたしね。何かのパーティー?みたいな感じで」とマイペースな伊倉さんです。
 

一瞬でタイムスリップ

神谷「僕は玄田とか一龍斎春水さん、もちろん伊倉ちゃんの声を聞いたらタイムマシーンに乗って、あの20年前のスタジオ、終わった後の週ぐらいの気持ちになった」

伊倉「若い人でいっぱいで『シティーハンター』のスタジオとは思えぐらなんだけれども、神谷さんや茉実姉や春水姉や玄田さんが喋り出すと一瞬にして昔に戻ってしまって、なんか全然違和感なく、みんな変わらないわって思いました」

収録にはいろんな声優が参加したそうです。

神谷「茶風林さん、それから山崎たくみさん、大塚芳忠さん、さらに重要な役の山寺宏一さん。実はこの4人、最初の頃からお付き合いいただいているメンバーで、我々は功労者と呼ばせていただいています」と

当時は名前のないAとかBの役で、みなさん、かなりの本数出ていたそうです。20年経って今回は重要な役で出演となりました。

伊倉「言うたらさ、あの頃は、それこそ大御所が悪をやってたりしてたの。飯塚昭三さんとか星飛雄馬のお父さん(星一徹役の加藤精三さん)とか錚々たるメンバーがやってくれたんです。さらに、その頃の美女たちがゲストで出てくれて…」

その一人目が藤田淑子さんだったそうです。
 

来生三姉妹の絆

伊倉「トコさん(藤田さんの愛称)はねぇ、キャッツチームでもあったから」

藤田さんは『キャッツアイ』来生泪(きすぎ・るい)役を務めていましたが、惜しくも昨年12月28日に永眠されました。

神谷「今回のお話を聞いた時に、間に合うって思ったの。まだ大丈夫って。
ところが収録がそのお話を聞いて半年以上後だったじゃないですか。
トコに、もしこの話が伝わっていれば、とても悔しい思いでいたんじゃないかと思うんです。

その思いをしっかり戸田恵子さんが受け継いでくれて。トコの思いを背負った戸田恵子さんの心がこもった演技を、皆さんに聴いていただけると思います。あの二人大親友でしょ?」

今回の泪役は戸田さんが兼任したそうです。

『キャッツアイ』、来生三姉妹を演じた藤田淑子さん、戸田恵子さん、坂本千夏さんは現実でも姉妹のように仲が良かったそうです。

神谷「最後の最後まで付き合いがあったって聞いてますから、そのグリコ(戸田さん)がね、『自分でやる』って言った気持ちもわかりますし、もう本当によくやってくれた」
 

戸田恵子の男気

戸田さんが泪役になった経緯を話す伊倉さん。

伊倉「グリコさんのカッコいいところはね、『オーディション受けさせてください』って言ったんですよ。他人の番組だから『私やります』なんて失礼と思うわけじゃない。

トコ姉の役をオーディションを受けさせてくださいっていうのが、芝居に対しても『シティーハンター』に対しても、グリコさん真摯だわって思って。素敵なお話だと思いました」

実は坂本千夏さんもオーディションを受けたそうです。
収録では坂本さんが泪の掛け声をやったということで、今回の泪は戸田さんと坂本さん二人の合作と言えます。
 

泣いて抱き着きたいキャスト

話はゲストキャラ進藤亜衣役、飯豊まりえさんの演技に。

神谷「彼女の収録の1日目。本人は練習だと思って行ったその1日目、取材で一緒だったんで、その後、こっそり見てたの。最初の一言を聞いて、大丈夫と思った。あの21歳の感性、それからナイーブさ。あとはやっぱり芝居上手い!」

「本当に上手い。びっくりしちゃった」と伊倉さんも同意。スタッフの完成披露試写会では拍手が起きて大喜びだったそうです。
「今回はあの二人に随分助けられた」という神谷。飯豊さんと、もう一人は御国役の山寺宏一さん。

「今回、収録前にDVDもらって、ゲストの女の子と御国という役がどなたかわかんなかったんですね」と神谷。
収録前日に見返して、この役ができるのは山寺さんしかいないけど、誰が来るのかと言う危惧があったそうです。

「現場に行ったら、山ちゃんがいるでしょ?キャスティングの経緯を伺ったら大変ご無理をお願いしたみたいだし、素晴らしいお芝居もして頂いたし。もう今でも泣いて抱きつきたい!」と声を大きくする神谷に、「昔はあんなに殺されてたのにさー、みたいな」と伊倉さんです。
 

伊倉一恵の野望

「飯豊まりえちゃんもそうだけど、今やっぱりね、またね『シティーハンター』で美女やりたい人なんていっぱいいると思うの。逆に加藤精三さんみたいに悪役をやりたい人もいっぱいいると思うの」と伊倉さん。

「だから私の野望は、もうちょっと『シティーハンター』が形になればいいのにって感じですよね」と続けます。

「みんな続編とかシリーズとか言うんですけど、僕の気持ちとしてルパンを追いたい。ルパンのように年に一回か二回、スペシャルで帰ってくる。要するにシリーズだと、ちょっと体力がな~とかさ、思ったりもするの」と弱気な神谷に、「本人はこんなこと言ってるけどね、やれっていったらやります」と有無を言わせない勢いの伊倉一恵さん。

神谷「それが一番嬉しいっちゃあ、嬉しいですよ」
伊倉「絶対出来ると思う。やりましょうよ。私はシリーズ希望」

「伊倉ちゃんがこう言うんなら、こんなに心強いことはない。とにかくみんなの力の続く限り同じメンバーでやりたいなあ」と言う神谷明でした。 
(尾関)
 
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2019年02月03日14時00分~抜粋

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