俳優・鈴木亮平が語る!大河ドラマの主役だけが得る「特権」とは?

神谷明 TALK!×3 / トーク

俳優の鈴木亮平さんが、1月6日放送のCBCラジオ『神谷明 TALK!×3』に出演しました。
12月30日に続く今回の話題は、昨年のNHK大河ドラマ『西郷どん』について。

大河ドラマで主役を張るという特別な経験について熱く、そしてもの凄く羨ましそうに聞くパーソナリティの神谷明です。

みっちり書かれた演技ノート

2007年、鈴木さんは映画『椿三十郎』(監督:森田芳光/東宝)関口信吾役でに出演していますが、この時の演技ノートを見たことがあるという神谷。

そこには細かく役柄について書かれていたそうです。

神谷「あれ(を書いたの)は誰かに言われたからですか?それとも自分で?」

鈴木「僕のお芝居の師匠がいまして、その人に、ずっとやれって言われたやり方ですね」

今でもその人に教わった通りの芝居をしているそうです。

鈴木「この間の『西郷どん』でもそうですけど、あまり奇をてらったことはしてないですね」
 

俳優と声優の現場の違い

自分の経験になぞらえて語る神谷

「先輩の芝居を穴の開くほど見た。特に山田康雄さんとか納谷五郎さんとか熊倉一雄さんの声の演技ではなくて舞台演技を見せてもらったことが、後の全ての役に繋がってきました」

鈴木「僕も『せごどん』で渡辺謙さんのお芝居のシーンはずっと見てましたね」

羨ましがる神谷。声優の収録は現場に着いたら即収録、即解散だそうです。
1カットずつ撮っていくドラマと、最初から終わりまで決まった所に声を当てるアニメの作り方の違いです。

逆に即収録という声優の仕事に驚く鈴木さん。

神谷「それぞれがしっかりと役を作りこんできて、そこでぶつけあって、相手の芝居を理解して、また逆に自分の芝居を理解してもらって、また絡んで…」

このように声優の仕事を説明する神谷ですが、予想もつかないことをする千葉繁さんのような人には困るんだとか。
千葉繁さんはテレビアニメ『北斗の拳』で奇天烈なやられ役として名をあげた声優です。
 

雰囲気作りは主役の仕事

神谷「いろんな俳優さんと話す時間が結構大事だったりするんじゃないですか?」

鈴木「大事なシーンの前とかは、逆にあえて話さないこともあったりします。
僕は、そういうことでもない限りは、割とみんなとリラックスした空気を作り上げて、主演の時は共演者がみんな自分のやりたいことを怖がらずにできるように、打ち解けてもらうほうが好きですね」

雰囲気作りは主役にかかっている部分もあるそうです。

神谷「『シティハンター』やってて、ゲストにいろんな方が来ますけども、やっぱり同じですね。自由にやってもらえるような雰囲気作りって大事ですよね」
 

熱い制作陣

神谷「『西郷どん』の制作チームはいいチームでしたか?」
鈴木「凄い良いチームでしたね」
神谷「そういう話を聞きたくってさあ(笑)」

一気に前のめりになる神谷です。

鈴木「僕も含め、それぞれの能力って限界があったり、僕も発展途上だったり。その中で、みんなが全力を尽くして100を120にしたいって思ってやってたところに凄く自信を持ってるんですよね。

ドラマとして完璧じゃないところもたくさんあるんですけど、でもみんなが完璧以上のものを作ろうとしたその熱量とか、誰も妥協してないぞ、手を抜いてないぞっていうところが、僕は愛すべきスタッフ・共演者だったなぁって思います」

語り口に熱を帯びていく鈴木さん。
 

渡辺謙さんの言葉を実感

鈴木さんは、渡辺謙さんから「そのうちNHKに行くのも嫌な時期が来る。でも、そこを乗り越えると『いま役と同化してるな』という時期も来る」と言われていたそうです。

鈴木「僕はお芝居が好きだから、嫌になる時なんて来ないと思ってたんですよね」

でも、やっぱりそういう時期は来たそうです。

鈴木「でも、それを乗り越えて、後半になると、どしんと構えて『俺が西郷だ』って思える時期も来て。やっぱりみんな同じ道を通るんだなって、今やっとわかります」
 

役が自然に動き出す

神谷「伊達政宗をやっている時の謙さんにハマって見ましたけど、想いっていうのが役に入り込み、尚且つその役が自分に入り込んでくるんじゃないかと思うんですね」

渡辺謙さんが伊達政宗役を務めたNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』は、今から32年前、1987年(昭和62年)の作品です。

神谷「最初はいろいろ考えながら役を作っていくんだろうけども、途中から自分で動いていくような感覚になるんじゃないかって想像するんですけど」

鈴木「本当におっしゃる通りでした。本当に『ああ、こういうことか』って思ったのは明治編に入ってからですかね」
 

大河ドラマ後半で掴んだ感覚

『西郷どん』の前半は視聴者にどう見えてるか?どういう役を作っていけばいいのか?ということを気にしながら演じていた部分があったという鈴木さん。
中盤になると役と自分の芝居の違いを感じたり、でも何かを表現しようという気持があり…。

鈴木「それが後半になって、西郷さんという役が成長して、よかよかと笑ってるおじさんになるに従い、何か自分の中でも、いい意味で適当になれたと言いますか…。

自分さえわかってりゃいい。後は見てくれる人が想像してくれるだろうっていう心境になっていったんです。自分が本当にその役で、ただ、そこに居さえすれば、あとは何でもいいやっていう。そういう感じになってからが、多分、よかったんじゃないかなと思いまして」
 

大河ドラマの主役の特権

鈴木さんはこう続けました。

「僕、反省屋さんなので、常に反省しているんです。今回、後半で自分が感じたお芝居の感覚を次の役にどう活かしていくか。次は、初日からその境地にたどり着いて、次の作品に入りたいなって思いますね」

大先輩の役者さんたちからは「芝居をしなくていい。そこで生きていればいい」と言われたことがあり、自分でもそうありたいと思っていたという鈴木さん。

鈴木「それを今回、感覚でわかることができました。大河ドラマをやってないと、これを掴むのはかなり遅かったと思いますね」

神谷「こんな濃密な一年を送れる人っていうのは、メインのキャスト以外はいないじゃないすか!」

鈴木「そこまで体験できるっていうのは、大河ドラマの主役にさせてもらった特権かなと思います」

しみじみと語る鈴木さんの今後の活躍が楽しみです。 
(尾関)
 
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2019年01月06日14時00分~抜粋

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