神谷明・日髙のり子 TALK!×3

中川翔子が語る、海で出会った友達との残酷な別れ

歌手・タレントの中川翔子さんが12月23日放送のCBCラジオ『神谷明 TALK×3』に出演しました。

話題は、パーソナリティの声優・神谷明の代表作『シティーハンター』から始まりました。

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赤いミニクーパー

神谷が主人公の冴羽獠を演じているアニメ『シティーハンター』が、約20年ぶりに映画化され、来年公開されます。

中川「また獠ちゃんに会えるんだと思うと、本当に生きてて良かったと思いました。
新宿、新宿西のあの夕暮れの風景も大好きになったのも冴羽獠のおかげ。
映画が始まるってこともあるので、いま頑張って仮免許まで取ったんですよ。絶対ミニクーパー乗ろうと思って」

冴羽獠の愛車は赤いミニクーパー。
中川さんの夢は、劇中のようにそのミニクーパーで西新宿一帯を走ることだそうです。
 

ファンとの信頼関係

「夏にポケモンの映画で応援上映をやったんですけど、そこでシティーハンターが流れた時に、『キター冴羽獠』ってみんなで応援したんですよね」と言う中川さんに、「嬉しい!スタッフに話そう」と喜ぶ神谷。

中川「応援上映もやって欲しいです。盛り上がると思います。そういう生きる希望を与えてくださるために、やっぱり神谷さんもみんなすごく愛をもって現役で続けるってことが、どれだけ大変なことか。

久しぶりにCD(ニューシングル「blue moon」)を 出して、続けることと求めてもらえることの大変さにハッと気がついて。そう思うと『シティーハンター』はとても尊いですね」

神谷「同じことをしょこたんに要求したい。どんなに細くなっても自分で止めないで欲しい。ファンの人たちはずっと来てくれるから」
 

芸能人最深度記録保持者

神谷「しんかい6500に乗った時の話がすごく興味があるの」

2009年、中川さんはテレビ番組の企画で、世界一深い場所まで潜水できる有人潜水調査船「しんかい6500」(海洋研究開発機構)に乗りました。

「しんかい6500」の内部はとても狭く、パイロットと副操縦士の他はひとりしか乗れないそうです。しかもお尻がくっつくほどの狭さ。

中川「宇宙に行った人よりも深海に行った人の方が少なくてめちゃレアなんです。5,351メートルまで潜らせていただいて、それが芸能人最深度記録です」

当時はスマホがなかったので、中川さんは深海で目にしたものをスケッチしたんだとか。
 

深海で仲良くなった生物

中川「1,000メートルごとに生態系が変わるんです。1,000メートル ぐらいまでは変な形の魚とか面白いのがいっぱいいるんですけど、それを超えると深すぎちゃって」

3,000メートルになるとオレンジに光るエビしか見えないのだそうです。

中川「4,000メートルになると名前がない奴らしかいないんですよ。クリスマスツリーの形の三角錐でキラキラ発光してるホヤの一種とか。そこを超えるとさらに誰もいなくなるんです」

光がないので、生物を寄せるために臭い餌を配置して回るんだそうです。そこに現れたのがヨロイソコダラの一種だそうです。

「1時間一緒に探索して回ってると仲良くなっちゃうんですね。『ありがとう、またついて来てくれたの』って。あとはイソギンチャクの一種しかいないんです」
 

せっかく仲良くなったのに

中川「その時に見た景色が本当に宇宙みたいで、マリンスノーがキラキラで、すごい幸せでした。『この体験をこどもたちに口伝していきたいな』と思いながら浮上したら、さっきまで一緒に回ってたソコダラちゃんが真っ二つに千切れて、一緒に上がってきちゃってて」

「しんかい6500」プロペラに接近しすぎていたそうです。

中川「ごめんねと思ったんですけど、またその時に見上げた夜空が、さっき見たマリンスノーみたいで、宇宙と深海って近いのかもしれないと思えるぐらいに綺麗でした」
 

しょこたんサイト調査中

中川さんが潜った場所は東北の深海で、その後東日本大震災の震源地となった辺りだそうです。
JAMSTEC(海洋深海開発機構)では、その場所は「しょこたんサイト」と呼ばれているんだとか。

中川「しょこたんサイトの地割れからは透明なゲル状の有機物が吹き出していて、それを近くにいる生物が食べているらしいです。
『そのゲル状が何かを調べようとしてます』って2年ぐらい前にJAMSTECの人に言われて続報待ちです。しょこたんサイトのゲル状のもの、食べてみたいですよね」
 

深海大好き

神谷「しんかい6500もリニューアルして、動きが良くなったって聞いてるし、一番最近の映像を見たら、なんでこんなとこに?っていう場所にナマコがいたりするよね。あとなんで深海ににいる魚って目が大きくて可愛い顔してんだろ?」

深海事情に詳しいことを披露する神谷。

中川「深海のサメって瞼もあって切ないような不思議な目の色をしてますよね。どうして深海だけ、地上の私だちの脳では考えつかないような天才的なデザインなのかなと思います。誰かが面白がって作ってるような気がしますよね」

深海について語り合うふたり。

神谷「とにかく誰も体験できない経験だから羨ましくてね」
中川「もっとこどもたちに口伝していかなきゃな、なんて思いますね」
 

理想の死に方

「しんかい6500のシートをめくるとお酒が入ってるんですよ」とマメ知識を披露する中川さん。
万が一、1万メートルまで落ちても大丈夫なように、しんかい6500には酸素や水などが積まれているそうです。

中川「でも救出できるかはわからないじゃないですか。それで最後のお酒が入ってると聞いて、めっちゃ怖いなと思いました」

神谷「現実を考えると、ちっちゃい潜水艦でそこまで潜るのは確かに怖いんだけど、興味ってそれを超えるんだよね」

中川「でも普通に死んじゃうよりも、深海に行くか、宇宙で木星に突撃して死ぬかとかがいいなと思いますね。宇宙と深海、両方行った人、あんまりいないと思うんで。
ZOZOTOWNの前澤(友作)社長が月に何人か連れて行くそうなんで、応募できたらいいんですけどね」

あまりにも独創的な「理想の死に方」を語った中川翔子さんでした。
(尾関)
 
神谷明・日髙のり子 TALK!×3
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2018年12月23日14時09分~抜粋

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