神谷明・日髙のり子 TALK!×3

高木渉、木村佳乃とは「渉さん」「佳乃ちゃん」と呼び合う仲

声優、俳優で活躍中の高木渉さんが、先週に引き続き12月9日の『神谷明 TALK×3』に出演しました。

NHKの大河ドラマ『真田丸』(2016年)で高木さんがテレビドラマに俳優として初出演した際の話題に「木村佳乃さんが大好き」と言う神谷明も興味津々でした。

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まずは現場見学から

高木「僕は学校で勉強ばっかりやってるよりも、早く現場に出たいと思ったんですよ」

たまたまテレビアニメ『ミスター味っ子』(1987年 テレビ東京)の収録現場に見学で入れてもらえたそうです。

高木「そこでたてかべさんと出会って。この業界の師匠はたてかべさんなんですよ」

たてかべさんとは、ドラえもんのジャイアンやタイムボカンのワルサーなどでお馴染みの声優で、2015年に亡くなられた、たてかべ和也さん。

「一緒一緒!業界の実の兄貴みたいに面倒見てもらった。思い出すと涙出てくる。ここにいたよ、末っ子の兄弟が~」

神谷明も興奮気味です。

見学後に挨拶をして帰ろうと思ったら、たてかべさんから「君は来週は来ないのか?一日見学しただけで何がわかるんだ。こういう世界を知りたいんだったらずっと来なさい」と声を掛けられたそうです。

当時のたてかべさんは声優だけでなくマネージャー業もしていました。

高木「本当に僕は人に恵まれましたね。たてかべさんにいろいろ可愛がってもらいながら他の番組とか、キャスティングに僕を推薦してくれたり。そういう経験をさせてくれました」
 

声優として

高木「実際に声を出したのは『ミスター味っ子』を1年半ぐらい見学してからですね」
神谷「よお頑張ったなあ」

当時はまだスタジオの中でもタバコが吸えた時代でした。
高木さんは早めに行って灰皿を用意したり、出演者のお茶を用意したりと、細かい雑用を率先してやっていたそうです。

サブキャラの龍田直樹さんが喉を壊した時に、その回の代役に思い切って手を上げたそうです。

高木「そしたら『えっ?』ってみんなに言われました。でも『テストだけ勉強だと思ってやりなさい』ってやらせてくれたんですよ。

テストが終わった後に『じゃ本番もやっちゃおうか』ってなって、『渉、俺の役とったな。ギャラは俺に入ってくんだろうな?』って後で龍田さんから言われました。
龍田さんにも本当に可愛がってもらったし。そういう感じで、産声あげました」

声優・高木渉の誕生です。

神谷は見ていた

『名探偵コナン』(日本テレビ系)ではガキ大将の小嶋元太と高木刑事の二役を担当しています。元太と高木刑事ではどっちが難しい?

高木「う~ん、元太の方がやりやすいかもしれないですね。ガキ大将ってこどもの気持ちのままでいいんで、あんまりものを考えないでその場のパッションでやっています。高木刑事の方は正義感を持っていてちょっと構える役です」

1996年から2009年まで『名探偵コナン』に毛利小五郎役で出演していた神谷は、高木さんのことをずっと見ていたそう。
「嬉しいけど、怖いなあ」と言う高木さん。

神谷「毎回毎回、なんとかリアルに役を表現しようとしてるなー、でも的に当たってねえんだろうな、というのもわかっていた。それでね、僕が15年ぐらいやらせてもらった最終盤はもうバッチリだった。

一般的に、渉は器用そうに思われているけど、実はコツコツ積み上げていくタイプなんだってわかった。やっぱり舞台とかをやってきたことが花開いたんだなぁと思って感動した」
 

初の映像出演が大河ドラマ

2016年、高木さんはNHK大河ドラマ『真田丸』でテレビドラマに俳優として初出演しました。

高木「あれもラッキーな縁でしたけど、声優の業界の人たちがみんな応援してくれたことが本当に嬉しいですね」

大河ドラマ出演のいきさつは、2009年に遡ります。

高木さんはこの年『連続人形活劇 新・三銃士』(NHK)に起用されました。
この作品で脚本を担当した三谷幸喜さんに気に入られ、2012年に『三谷版 桜の園』に出演しているところ、NHKのプロデューサーに留まりました。

「高木渉に甲冑を着せてみたい、みたいな感じで『真田丸』っていうのがあるんだけど、やってもらえないか?って言ってきたんですよ。最初聞いた時はもうキョトンとしちゃって。だって初めての映像が大河ドラマってありえないでしょ?」
 

声優業界挙げての応援

高木「正直ね、ビクビクして俺が出ちゃいけないんじゃないかなと思って、最初は断ろうと思ってたんです。でも断ったら絶対後悔すると思って、大失敗してこれで終わりになってもいいやと思って、やっぱりやりますって言ったんです。
それで大河に出たら、皆さんが応援してくれたんですよ」

声優界を挙げての物凄い応援だったそうです。もちろん神谷明もそのひとりです。

神谷「一発目のオンエア観て、嬉しくて泣いたんだよ。っていうのは普段、努力している姿をずっと見てきたから」
 

佳乃ちゃんって呼びます

高木さんが演じたのは、真田昌幸の家臣、小山田重誠。
小山田重誠は関ヶ原の戦い、大坂夏の陣を生き延びて昌幸の嫡男・真田信之(信繁=幸村の兄)を支え、松代藩に移封された時は家老になりました。

撮影に入る前に小山田重誠のお墓にお参りに行ったそうです。

高木「松代にあるお墓に行ったら木村佳乃さんがやられた松(村松殿)…奥さんのお墓と二つ並んで寄り添うように建ってるんですよ。なんか感動しました」

神谷「役としても良い夫婦だったよね。佳乃ちゃん大好きなんだけど、どうでした?」

夫婦役の木村佳乃さんとは顔合わせより先に会いたいと思った高木さんは、木村さんが乗馬の練習をしている時に駆け付けたそうです。そこで自己紹介をすると…。

高木「『今までにないような面白い夫婦にしようね』ってすごい受け入れてくれたんですよ。
『夫婦だから私は"渉さん"って呼ぶから、渉さんは"佳乃"って呼んで』って言うわけ!
とてもそんなふうに呼べないじゃないですか。じゃあ"佳乃ちゃん"って呼ばせてもらいますみたいな。とても素敵な人でした」

全国の木村佳乃ファンの嫉妬、いや羨望を集めるエピソードですね。
 

どんな役にも挑戦

「イイ役貰ってるよなあ」と改めてしみじみと語る神谷。

高木「本当に僕は幸せもんですね。これから、どんな役が来ても前向きに取り組んでいきたいと思います。声の世界も映像の世界も現場が楽しいと、その楽しさって絶対テレビの向こうの方々に伝わると思っているので、とにかく楽しく作っていきたいですね」

最後にこれからの夢を聞かれると「頂ける役があるならば、何でも挑戦してみたいですね!」と力強く言う高木渉さんでした。 
(尾関)
 
神谷明・日髙のり子 TALK!×3
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2018年12月09日14時00分~抜粋

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