イチゴの救世主になるか?種子から増える新品種が完成!

レポドラ日記 / グルメ

今回の主役は真っ赤なイチゴ!実はイチゴ、栽培するのがとても難しい植物なんです。

「種から芽が出て苗ができ、花が咲き実ができる」というのは、植物としては当たり前のことのように思いますよね?
しかし、イチゴの場合これがとても難しいのです。

そんな農業界の常識を覆す新しいイチゴができたと聞いて、三重県農業研究所 主幹研究員の北村八祥さんにお話を伺いました。

イチゴの育て方について



そもそもイチゴの種とは、見たままの、表面にあるゴマのような粒々です。
1つのイチゴに約100個程の種があるそうですが、この種を植えても、はたまたイチゴ1つ実のまま植えても、発芽しにくかったり、芽が出てもうまく育つことはあまりないんだそう。

では、いま農家さんはどうやってイチゴを育てているのでしょう?

実は、イチゴは苗を分ける方法でしか増やせなかったのです。
つるを切り取って植え替え株を増やす「株分け」をする必要がありました。
これはその年に収穫するイチゴを育てながら、翌年のための株分けと苗栽培も同時に行うため、とっても重労働なんです。

私の祖父母もイチゴを育てているのですが「1年中お世話をしないといけないので育てるのが大変」と言っていました。

しかも、1つの親の苗から生まれるこどもの苗は1年で40株ほど…
また元の株が病気だと、分けた株も感染している可能性も高く問題になっていました。

そうした苦労は”イチゴ栽培ではあたりまえ”でしたが、この現状を何とかしよう!と北村さんたちの研究が始まりました。

新品種「よつぼし」

三重県農業研究所は、国や香川・千葉の研究機関と共同で、種子で増やせるイチゴの開発に挑戦し、様々な品種の掛け合わせを試み、約10年の歳月をかけて新品種「よつぼし」の開発に成功しました。
濃厚な味で酸味も強く、香りもいいそう…



改めて、苗からではなく種子からの栽培ではどんなメリットがあるのかというと…?

①数がたくさんできる!
従来の増やし方では1株から1年で40株程しか新しい苗を作れませんでしたが、「よつぼし」ではイチゴの実1つから100個程の種ができるため、1つの株からできるイチゴの実を考えれば4,000粒の種が取れるため、約100倍になるのです。

②病気にならない!
いままでは苗が病気を持っていたり害虫がついていると、そこから生まれる苗にも同じ病気や害虫が伝染しやすかったのですが、種なら病気を持ち越しません。

③農家さんの手間が減る!
安定した苗を作ることができるため作業時間が少なくなります。

私も祖父母に伝えなければ…

この他にも、安定した苗の供給ができるようになれば、ホームセンターなどで買う苗の値段も下がる可能性があり、今まで以上に気軽に家庭菜園を楽しむことができるようになります。

ビジネスの側面からも様々な可能性を秘めているのが、新品種「よつぼし」なのです

農家の負担軽減&世界に広めたい

今後は栽培のしやすさをPRしていき、農家さんの負担を軽減していきたい!
また、種を輸出することで日本のイチゴを世界に広めたい!!と、夢を語る北村さんでした。

イチゴを育てるのにそんなに苦労があるとは知りませんでした。
イチゴの救世主「よつぼし」の活躍に期待したいです。



世界に羽ばたくよう、元気いっぱい育ちますように…
(レポートドライバー 清水藍)
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2018年07月19日16時46分~抜粋

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