レポドラ日記

豊橋市で発見!蝶の標本と採取専用服のお店

愛知県豊橋市に、観賞用の蝶の標本蝶の採取専用服のお店があり、このGWには全国の蝶好きが集まって大行列になった、ということで、実際にお店に行ってきました。

そのお店の名前は、-specimen room tehutehu laboratory tentative-
日本語に訳すと「蝶の実験室(仮)」

お話を伺ったのは"tehu tehu"代表の朝野雄大さんです。

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蝶で人生が変わった



「tehu tehu」は、観賞用の蝶の標本と蝶の採取専用服・道具のブランド。

店内には色とりどりの蝶の標本、そして蝶採取の為のハンティングジャケットが並んでいます。



しかし朝野さん、実はこどもの頃は特別虫が好きというわけではなかったそうです。

5年前の夏、知り合いとバーベキューをしている際に、たまたま蝶々が飛んでいるのが目に留まり、久しぶりに虫捕り網を握った瞬間!
全身に稲妻が走るような…
アニメや漫画でよくある“ビビビッ”という感じに見舞われたそう。
言葉では言い表せないドキドキに胸が高鳴ったんだとか。

残念ながらこの時は蝶を捕ることができず悔しい思いをしたそうですが、その悔しい思いから蝶の勉強をしよう!と本を買い、そこで蝶に一目ぼれをしたのが、ブランド立ち上げのきっかけだそう。

そのバーベキュー後に北海道へ旅行する予定がもともとあり、折角だからと北海道で蝶(オオイチモンジ)を捕ろう!と本格的に採取を開始。
その後も蝶を捕るために沖縄へ…と今では年間を通じて採取旅行を行っているんだとか(笑)

「蝶で人生が変わった」とのことですが、まさにその通りですね!

今まで採取した蝶は数えきれないほど。



せっかくなら採取の際に自分がもっと効率的に作業できるジャケットがあれば…との思いから、蝶採取のためのハンティングジャケットを作ることになったそうです。

“採取専門の服”は普通の服とどう違う?

では、その“採取専門の服”は普通の服とどう違うのか!?

ジャケットは3種類。それぞれ基本的に“この蝶を捕るための服”という特徴があります。
例えば、どんな特徴があるのかというと…?

【1st型】
北海道大雪山のふもとに生息する「オオイチモンジ」などの専門採取服。
モノをたくさん入れられるように20個程ポケットがあります。
また、背中にはお尻の下に敷くようの座布団が収納されているんです!







【2nd型】
高山蝶「クモマツマキ」「タカネキマダラセセリ」などの専門採取服。
高山蝶ということで、南アルプスの標高1,400m以上にしか生息していないため、生地をしっかりとさせ、寒さに耐えられるようにしているんです。

【3rd型】
トラップ採取専門の服で、ジャケットに網を2本収納できるようになっています。
荷物が多くなる分ジャケットは身軽に、また網を使う際に邪魔にならないように着丈は短くしています。

な、なるほど…。
痒いところに手が届く、蝶ハンターにはたまらないジャケットなんですね!

朝野さんいわく
モットーは「以上でも以下でもない。丁度いいものを!」
使う人のことを考えて無駄をなくしています。

収納が多いので写真家の人なども愛用しているんだとか。

改めて「蝶の魅力」とは…?

そんな蝶に魅せられた朝野さんが考える蝶の魅力とは…?
人間には作り出せない色の鮮やかさ、鱗粉の光沢だとか、個性的な飛び方…、その全てが芸術的である点。



現在、野山の開発が進み、多くの動植物が住処を追われている中、もちろん蝶も例外ではありません。
人間が生まれた時点で自然が壊れてしまうのは仕方のないことなのかもしれないし、全ての品種を守ることは無理なのかもしれない…。
しかし、せめて“その場所に生息していた”という証を残すために標本を制作している。
と話す朝野さん。

「標本という形で蝶の生きざまを残したい。今後は蝶の美しさを広め、自然保護にも目を向けてもらいたい」と語りました。





朝野さんの蝶への愛情・自然への想いなど、いろんなことを感じました。
今回は貴重なお話、ありがとうございました!

興味のある方は「豊橋 tehutehu」と検索してください。


 
-specimen room tehutehu laboratory tentative-
愛知県豊橋市花園町91番地
不定期
(レポートドライバー 清水藍)
レポドラ日記
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2018年05月08日16時45分~抜粋

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