岡崎市にお住まいの大久保雅弘さんは70歳
先日定時制の岡崎高校をご卒業されました!
定時制は4年なので66歳での高校入学・・・
その経緯に迫りました。
決め手は学べなかった悔しさ
大久保さんは中学2年生の時に家計を支えるため
新聞配達をしていましたが、交通事故に遭い
その後に遺症でてんかんを患いました。
大久保さんは自暴自棄になってしまい、荒れた生活を続ける日々・・・
病気と心の傷を負い、学べなくなってしまった大久保さん。
その後なんとか就職をし、トップセールスマンに!
28歳で起業され、会社を息子さんに受け継ぎ時間が出来た時
「何かやり残したことはないか?」と考えました。
その時、悔しい思いをした社会人生活を思い出したそうです。
ひらがなしか書けず、上司や同僚に馬鹿にされ続けたり
簡単な英語が読めず、大恥をかいたり・・・
「それが本当にどうしても悔しかったんです」
そこで高校に入学して、「学ぶ」という夢を
叶えたいと決心したそうです。
毎日勉強して入学試験に合格した大久保さん。
66歳で夢への大きな一歩を踏み出しました。
楽しく、苦しい4年間の高校生活
「楽しいことはたくさんありましたよ~!」
声だけでも満面の笑顔であることがわかるほど
明るい声で答えてくれました。
体育祭で全長2m以上のマスコットを作った時は
ばらばらだったクラスが一つにまとまったことが
何よりも嬉しかったそうです!
しかしテストには大変悩まされた大久保さん。
赤点が続き、もう卒業を諦めようかと思った時
奥様と交わした約束を思い出して
それを励みに最後まで学ぶことを諦めなかったそうです。
奥様との約束は
「卒業したら一緒にハワイ旅行に連れていくこと」
5月か6月にハワイ旅行を計画中の大久保さんご夫婦。
楽しみですか?
「はい!妻の喜ぶ顔が見られるのが大変楽しみです!」
様々な困難を乗り越え、らぶらぶのお二人でした。
大久保さんからメッセージ
「”夢を諦めない”ということは口では簡単ですが
実際に追いかけ続けることは難しいです。
今までの悔しさや失敗を忘れてしまうのではなく
それを力やバネに変えて
コツコツと積み上げていってほしいです。」
夢を叶えることにおいて
ハンディキャップや年齢は関係なく
自分の気持ち、努力、周りの人々の支えが
あれば、可能性は無限大だなと
大変勉強になりました。
ハワイ旅行、楽しんで下さいね!