レポドラ日記

濃厚な甘さと香り 愛知県田原市の国産バナナ出荷直前!

2018年03月25日(日)

グルメ
バナナと言えばフィリピン産など輸入品が多い印象ですが、愛知県田原市にあるマルフクファームでは、ただいま国産のバナナを生産し、来月からの出荷に向けて準備が進められているんです。



チンゲンサイや青ネギ、えごま葉などの野菜を生産しているというマルフクファーム。
お話を伺ったのは福井武悦さんです。



バナナ農園にお邪魔すると、まるでジャングルのようでした。
福井さんに、なぜ国産バナナを作ろうと思ったのかを尋ねました。

農業の未来の発展のため


「今は今度の農業のために農業をしているんです」と語る福井さん。

多方面で徐々に苦しくなっていると感じる農業界で、一つの光を見出そうと注目したのがバナナ。
果物の中で一番消費されるものとしてバナナに注目し、またマルフクファームにフィリピン出身の農業研修生がいたことなどがきっかけで生産を始めたのだそうです。

海外ではバナナの病気が蔓延しており、良好なバナナが減っているため、バナナの単価が上がっているそうです。
そのこともあって安心、安全な国産バナナを作ってみようという、と決意した福井さん。

なぜ日本産は少ない?


まだまだマーケット的には流通が少ないとされる日本産バナナ。
そもそもなぜ国産バナナは少ないのでしょう?

バナナは、通常「バナナベルト地帯」と呼ばれる、赤道をはさんだ南緯30°から北緯30°一帯でないと作れないとされています。
低温下では育たないため、日本のように四季の寒暖差の大きな国では難しいそうです。
つまり田原市など南国以外の地域で育てようとすれば暖房器具が必要になります。

逆に言えば暖房器具さえ設備できれば、どこでもバナナを育てられる…のですが、お金がとにかくかかるんだとか…。

多方面のプロフェッショナルが集う


農家歴50年の福井さんですが、ご自分一人だけでは国産バナナの生産の第一歩を踏めなかったようです。

そこで後押しをしてくれたのが、エネルギーや太陽光などを専門にする後藤さん。
流通を専門にする沼尻さん。
各界のプロが集まって生産と出荷までを行っているのが、マルフクファームの特徴ですね。

日本産、田原産のバナナのお味はいかに


「さんさん太郎」という名前の田原のバナナ。



これはまだ完熟していない状態の「さんさん太郎」。
完熟するともっと長く、もっとオレンジに近い黄色になるんだそう。

外国産のバナナは輸入される時、虫を殺したり殺菌したりされるために薬剤が使われていますが、マルフクファームで栽培されたバナナは無農薬です。

食べやすさも特徴という「さんさん太郎」。皮が薄く繊維が細いため、皮を剥いた時に白くて細い繊維が身につかないそうです。

そしてなんといっても香りが強く、これがバナナの本来の味だったのか…と思い知らされるほどに濃厚で甘い!とーっても美味しかったです!



中継には沼尻さんも来てくれていました!ありがとうございました。

スーパーで「田原産」の文字がたくさん見られますように…
応援しています!
(小林美鈴)
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