レポドラ日記

悩む農業。岐阜県各務原市の若き光に聞いてみた。

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CBCラジオレポートドライバー小林美鈴です。

去年の秋から悪天候の影響で、野菜が高騰していますが、それ以外にもいろいろな問題を抱えている農業。

今回はそのような中で"攻めの農業"を行っている、若き経営者を取材しました。



各務原市の農業生産法人フォレストファームの取締役社長、林亮輔さんにお話を伺いました。

各務原にんじん


フォレストファームでは、各務原のブランド品「各務原にんじん」を生産しています。



形良し、色よし、甘さ抜群!
スーパーで「岐阜県産」と書いてあるにんじんは、実はほとんどが各務原にんじんだとか。

フォレストファームでは、多い日だと1日5万本も生産するそうですよ。

ほからない!ホカルノ


どんなに美味しいにんじんでも、大きさや形が規格外で販売できないものも出てきます。

そこで林さん考案商品「ホカルノ」の登場。
規格外のものをジュースやドレッシング、ミートソースなどに加工して販売し、生産したにんじん全てを食べてもらう活動をされています。



「ホカルノ」は各務原市内のお店やふるさと納税サイトで入手できます。

農業の高齢化


さて今回の本題です。農業が抱えている一番の問題はやはり「農業の高齢化」。

JA市園芸振興会にんじん部会も現在の生産農家の9割以上が65歳以上で、70~80代で廃業する方も多いそうです。
そこで"待つ農業"ではなく"攻めの農業"をしよう!と思った林さん。

農家としては若手・35歳の林さんが毎年一人若手の農家さんの育成をしたり、コミュニケーションをたくさんとって廃業した農家の畑を借り受けて栽培面積を拡大。
さらに来年の夏には喫茶店「ファーマーズカフェ」を開き、野菜をさらに親しみやすく、と考えているとのこと。

林さんのそういった"攻めの農業"への取り組みにより、多くのメディアから出演依頼が来て、農業のPR機会が増えているそうです。

そしてそうした取材を見た若い農家さんから「一緒に頑張りましょう」と連絡をもらうこともあるそうです。
全国にいる農業の担い手さんにも、林さんの熱意が伝わっているんですね。

これから新しい農業の波が来る!
そう感じさせてくれた林さんへのインタビューでした。
(小林美鈴)
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