CBCラジオのレポートドライバー、小林美鈴です。
ソーラーカーで3,000キロを1週間以内で完走するという過酷なレースがあります。
その大会で見事12位という成績で完走した名古屋工業大学のソーラーカー部に会いに行ってきました!
ソーラーカー部副部長の名古屋工業大学2年・日比野豪さんにお話を伺いました。
名古屋工業大学のソーラーカー部では、部員皆で1人レース用のソーラーカーを作り、様々なレースに出場しています。
その中で、10月に開催された『Bridgestone World Soloar Challenge(ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ)』が、一週間以内で3021キロを完走するというレースです。
このレースでは、オーストラリアの砂漠地帯の公道を走ります。
試合当日は現地の学生20人、アドバイザーが10人、日本に残って気象情報などを送る学生7人という、40名弱の巨大チームで試合に臨みました。
こちらが学生達と共に3000キロを走破した「Horizon 17」。
空気抵抗をなるべく低くするために、このような車体になっているそうです。
そして運転席はこうなっています!
このレースでは、上位入賞を狙うどころか完走することすら大変です。
名古屋工業大学のソーラーカー部と同じクラスで出場した26チームの中で完走できたのは12チーム!
4割のチームしか完走できていない、ということです。
ではこのレースのどこが大変なのか?
まず、原動力が太陽光しかないこと。
陽が出ている午前8時から午後5時の間しか充電することができません。
いつ充電のために停車をするか?
いつスピードを速めて運転するか?
など、効率良く、先のことを考えて進めていかなくてはいけません。
ちなみに太陽光を集める時は、このようにソーラーパネル部分を斜めにして充電します。
また、天候にも左右されます。
曇りや雨だと太陽光を集めることができません。
大会当日も2日ほど雨が続き、レースをリタイヤする選択肢が出ていたほど、バッテリーの確保に苦労したそうです。
そして資金が多くかかる!
青く輝く"Horizon 17"はとてもかっこいいですよね。
日比野さん「でも、実は経費削減のために、学生の手作りパーツがたくさんあるんです…」
車体のパーツは本来なら型で簡単に作ることができるそうなのですが、名古屋工業大学の皆さんは全部手作り。
様々な苦労を経て完走できたレースです。
日比野さんにとって、何が一番大変でしたか?
「パーツを削り続けたことですかね」
私はもっとカッコいい答えを期待していました。
とにもかくにも多く資金がかかるソーラーカーです。
多くの企業さんに協賛していただいているのですが、それでも厳しい状況なんだそうです。
準備、製作も大変で、レース本番では天候やメンバーの体調管理、チームワークなどに気を配りながら進めていかなければなりません。
「10位以内を目指していたので悔しい。この経験を生かして、さらなるソーラーカーの可能性を拡大していきたい」
と、まだまだこれから!と先を走ろうと輝く日比野さんでした。
毎年8月に開催される鈴鹿ソーラーカーレースにも出場しているので、是非応援に行ってみて下さいね。
部員の皆さんも寒い中ありがとう!
これからの活躍、とても期待しています!
(小林美鈴)
ソーラーカーで3,000キロを1週間以内で完走するという過酷なレースがあります。
その大会で見事12位という成績で完走した名古屋工業大学のソーラーカー部に会いに行ってきました!
ソーラーカー部副部長の名古屋工業大学2年・日比野豪さんにお話を伺いました。
名古屋工業大学のソーラーカー部
名古屋工業大学のソーラーカー部では、部員皆で1人レース用のソーラーカーを作り、様々なレースに出場しています。
その中で、10月に開催された『Bridgestone World Soloar Challenge(ブリヂストンワールドソーラーチャレンジ)』が、一週間以内で3021キロを完走するというレースです。
このレースでは、オーストラリアの砂漠地帯の公道を走ります。
試合当日は現地の学生20人、アドバイザーが10人、日本に残って気象情報などを送る学生7人という、40名弱の巨大チームで試合に臨みました。
こちらが学生達と共に3000キロを走破した「Horizon 17」。
空気抵抗をなるべく低くするために、このような車体になっているそうです。
そして運転席はこうなっています!
世界最大級の過酷なレース
このレースでは、上位入賞を狙うどころか完走することすら大変です。
名古屋工業大学のソーラーカー部と同じクラスで出場した26チームの中で完走できたのは12チーム!
4割のチームしか完走できていない、ということです。
ではこのレースのどこが大変なのか?
まず、原動力が太陽光しかないこと。
陽が出ている午前8時から午後5時の間しか充電することができません。
いつ充電のために停車をするか?
いつスピードを速めて運転するか?
など、効率良く、先のことを考えて進めていかなくてはいけません。
ちなみに太陽光を集める時は、このようにソーラーパネル部分を斜めにして充電します。
また、天候にも左右されます。
曇りや雨だと太陽光を集めることができません。
大会当日も2日ほど雨が続き、レースをリタイヤする選択肢が出ていたほど、バッテリーの確保に苦労したそうです。
そして資金が多くかかる!
青く輝く"Horizon 17"はとてもかっこいいですよね。
日比野さん「でも、実は経費削減のために、学生の手作りパーツがたくさんあるんです…」
車体のパーツは本来なら型で簡単に作ることができるそうなのですが、名古屋工業大学の皆さんは全部手作り。
様々な苦労を経て完走できたレースです。
日比野さんにとって、何が一番大変でしたか?
「パーツを削り続けたことですかね」
私はもっとカッコいい答えを期待していました。
とにもかくにも多く資金がかかるソーラーカーです。
多くの企業さんに協賛していただいているのですが、それでも厳しい状況なんだそうです。
準備、製作も大変で、レース本番では天候やメンバーの体調管理、チームワークなどに気を配りながら進めていかなければなりません。
「10位以内を目指していたので悔しい。この経験を生かして、さらなるソーラーカーの可能性を拡大していきたい」
と、まだまだこれから!と先を走ろうと輝く日比野さんでした。
毎年8月に開催される鈴鹿ソーラーカーレースにも出場しているので、是非応援に行ってみて下さいね。
部員の皆さんも寒い中ありがとう!
これからの活躍、とても期待しています!
(小林美鈴)