レポドラ日記

名古屋名物「鉄板スパゲティ」発祥の店が来春移転!

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名古屋名物「鉄板スパゲティ」はご存知でしょうか?

熱々の鉄板の上に、溶き卵が敷かれ、その上にトマトケチャップ味のスパゲティ(東日本ではナポリタン、西日本ではイタリアンと呼ばれるもの)。
中京エリアでは、主に喫茶店の定番メニューとして親しまれており、お店によっては「鉄板イタリアン」とも呼ばれます。

この「鉄板スパゲティ」を初めて提供したのが、名古屋市東区葵にある「喫茶ユキ」というお店。今年で創業60年という老舗です。



CBCラジオレポートドライバーの松本結花が、店主の丹羽洋子さんにお話を伺いました。

鉄板スパ誕生の理由


「喫茶ユキ」は外観も内装も、とにかくノスタルジック。
この懐かしい雰囲気の中で味わえるのが「鉄板スパゲティ」です。

こちらのお店では「イタリアンスパゲティ」というメニュー名。考案したのは、先代である丹羽さんのお義父さまです。

鉄板に乗せるというアイデアは、イタリア旅行で食べたステーキがきっかけでした。
アツアツの鉄板に乗せられたステーキを見て、これをスパゲティにも応用したら、最後まで温かいまま食べてもらえるのでは…という考えから始まったそう。

食器会社の方や喫茶組合の仲間に、卵を流し込んでこぼれないような深い鉄板を相談していくうちに広まっていき、「名古屋めし」として定着したのです。

丹羽さんひとりで切り盛り


まるでタイムスリップしたかのような素敵な空間のお店ですが、現在は丹羽さんがおひとりで切り盛りされています。
30年前に嫁いで以来、お店を手伝っていましたが、丹羽さんひとりでお店をまわすようになったのは4年ほど前。



3人の頃はメニューもたくさんあったそうですが、今はメニューを絞り、営業時間も短くしてお店を続けています。
もちろん、名物の「鉄板スパゲティ」の味も守っているので大変ですよね。

お義父さまが作り、お義母さまが作り、そして丹羽さんが引き継いで作ることになったばかりの頃は、提供するのが怖かったそうです。
それでも、お客さんが「変わらない味だね」と言ってくれると、やっぱりうれしいそう。



近くの大学や高校に通っていた卒業生の方が懐かしの味を求めていらっしゃることもあるとか。
そういう方たちが中継日も実際にいらっしゃったそうですし、常連のおばあちゃんもいらっしゃってました。
たくさんの方の青春や思い出が詰まったお店ですし、本当に皆さんに愛されているなぁと感じました。

来春移転が決定!


しかしこちらの「喫茶ユキ」、名古屋市の区画整理の関係で来年春に移転するそう!

移転先はすでに決まっており、今のお店から徒歩1分もかからない場所に新しくお店を構えるそうです。



まだまだお店を続けたいそうで、新しいお店になっても今のお店の雰囲気を残せるように、使っている照明機器などをできるだけ使う予定だとか。
また、ご主人もあと2年ほどで定年退職されるそうなので、その後はふたりで一緒にお店をやるそうですよ。

現在のお店は来年3月頃までだそうですが、移転後の楽しみもありますし、変わらぬ味とお店への想いを守りつつ、これからも素敵なお店であってほしいですね。



ご主人も駆けつけてくださいました!お忙しいところありがとうございました。
 


喫茶ユキ
10:00~15:00
金・土曜日定休
TEL:052-935-1653
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