8月19、20日の2日間、全国の学生が話芸を競う「第8回てんしき杯学生落語王者決定戦」が岐阜県岐阜市で開催されました。
この決定戦を制したのが、岐阜大学応用生物科学部4年の古澤長流(ふるさわ・たける)さん。
CBCラジオのレポートドライバー小林美鈴が古澤さんに会ってきました。
てんしき杯は「落語の甲子園」と言われている学生のための夏の全国落語大会で、初日に予選、二日目に決勝戦が行われます。
予選はブロックごとに審査員が点数で選手の評価をつけ、各ブロックの1位と2位以降からの点数が高い2名の計8人が決勝に上がれます。
そして、決勝はなんとトーナメント戦。
どちらがより面白い落語か、というガチンコ対決が人気のこの大会。今年は定員122人がエントリーし、キャンセル待ちの学生もいたほどでした!
そのチャンピオンが古澤さんなのです。
ちなみに古澤さんの高座名は"ながら家千兵衛(ながらやせんべえ)"
煎餅、絶対好きやん…
古澤さん「いや、名前を決める時に、たまたま煎餅持っていただけで…」
大学1年生の時に落語研究会の新入生歓迎寄席を観て「楽しそうだな」と感じ、研究会に入ったという古澤さん。
周りにも落語を大学から始めた、という方が多いみたいですよ。
落語研究会では週1回集まり、ミーティングや自主練習、持ちネタの発表、評価をし合ったりするそうです。
台詞の覚え方は、自分で観て聴いて覚えるとのこと。
自主練習の仕方は、原付を運転しながら通学中にぶつぶつ言うこと!
そして信号待ちで注目を浴びる!これ、「落研あるある」なんだそうです。
今回の中継の中で、「落語って何が魅力?」という質問に対し、一番テンション高く答えてくださってます。
古澤さん曰く「落語には無限の表現力がある」
一人の人間が身振り手振りのみで表現するので、その仕方も十人十色。
観ている人が"想像"しながら楽しむという面も魅力的。
古澤さんは、観る側も演じる側もお好きだそうです。
今年の「てんしき杯」の予選は、40点満点中31点でしたが、去年の予選ではなんと0点!
この1年で古澤さんに、いったい何が…?
「僕は喋りの技術力がないんです」
このように謙虚に語った古澤さん。
ご本人曰く、審査員の方々は、古澤さんの"斬新なアレンジ力"を評価したようです。
古澤さんはベースの台本にアレンジを加えた作品を大会で披露しました。
有名なアイドルソングのメロディーにのせて台詞を言ったりなど、古澤さんの個性が溢れた作品たちです。
それらのアレンジが好評で「どこから何がくるかわからない面白さ」「笑いのパンチが次々やってくる」「アレンジ作家としての活躍をぜひ見てみたい」と絶賛されたそうです。
つまり、古澤さんの武器は誰にもない発想力だったのです。
中継でも「死神」という作品の触りをやっていただきました。
落語は基本、自己紹介を兼ねた「マクラ」というフリートークをした後に、ではでは、と本編を演じ始める、という流れになるんですが、それを「もったいない!」と思った古澤さんが行ったのは、フリートークも本編の一部にしてしまう!という技です。
中継中のたった45秒で見事に演じてくださいました。
将来は、落語との付き合いは「趣味で観に行ったりするくらいかなあ~」とおっしゃっていた古澤さん。
私は古澤さんが持つ発想力を活かして、「新しい落語」の先駆者になっていってほしいなあ。
と、期待で心躍る中継となりました。
(小林美鈴)
この決定戦を制したのが、岐阜大学応用生物科学部4年の古澤長流(ふるさわ・たける)さん。
CBCラジオのレポートドライバー小林美鈴が古澤さんに会ってきました。
てんしき杯とは?
てんしき杯は「落語の甲子園」と言われている学生のための夏の全国落語大会で、初日に予選、二日目に決勝戦が行われます。
予選はブロックごとに審査員が点数で選手の評価をつけ、各ブロックの1位と2位以降からの点数が高い2名の計8人が決勝に上がれます。
そして、決勝はなんとトーナメント戦。
どちらがより面白い落語か、というガチンコ対決が人気のこの大会。今年は定員122人がエントリーし、キャンセル待ちの学生もいたほどでした!
そのチャンピオンが古澤さんなのです。
ちなみに古澤さんの高座名は"ながら家千兵衛(ながらやせんべえ)"
煎餅、絶対好きやん…
古澤さん「いや、名前を決める時に、たまたま煎餅持っていただけで…」
落語はいつから?練習は?
大学1年生の時に落語研究会の新入生歓迎寄席を観て「楽しそうだな」と感じ、研究会に入ったという古澤さん。
周りにも落語を大学から始めた、という方が多いみたいですよ。
落語研究会では週1回集まり、ミーティングや自主練習、持ちネタの発表、評価をし合ったりするそうです。
台詞の覚え方は、自分で観て聴いて覚えるとのこと。
自主練習の仕方は、原付を運転しながら通学中にぶつぶつ言うこと!
そして信号待ちで注目を浴びる!これ、「落研あるある」なんだそうです。
落語の魅力って?
今回の中継の中で、「落語って何が魅力?」という質問に対し、一番テンション高く答えてくださってます。
古澤さん曰く「落語には無限の表現力がある」
一人の人間が身振り手振りのみで表現するので、その仕方も十人十色。
観ている人が"想像"しながら楽しむという面も魅力的。
古澤さんは、観る側も演じる側もお好きだそうです。
てんしき杯、勝利の理由は?
今年の「てんしき杯」の予選は、40点満点中31点でしたが、去年の予選ではなんと0点!
この1年で古澤さんに、いったい何が…?
「僕は喋りの技術力がないんです」
このように謙虚に語った古澤さん。
ご本人曰く、審査員の方々は、古澤さんの"斬新なアレンジ力"を評価したようです。
古澤さんはベースの台本にアレンジを加えた作品を大会で披露しました。
有名なアイドルソングのメロディーにのせて台詞を言ったりなど、古澤さんの個性が溢れた作品たちです。
それらのアレンジが好評で「どこから何がくるかわからない面白さ」「笑いのパンチが次々やってくる」「アレンジ作家としての活躍をぜひ見てみたい」と絶賛されたそうです。
つまり、古澤さんの武器は誰にもない発想力だったのです。
実際に聞いてみた
中継でも「死神」という作品の触りをやっていただきました。
落語は基本、自己紹介を兼ねた「マクラ」というフリートークをした後に、ではでは、と本編を演じ始める、という流れになるんですが、それを「もったいない!」と思った古澤さんが行ったのは、フリートークも本編の一部にしてしまう!という技です。
中継中のたった45秒で見事に演じてくださいました。
将来は、落語との付き合いは「趣味で観に行ったりするくらいかなあ~」とおっしゃっていた古澤さん。
私は古澤さんが持つ発想力を活かして、「新しい落語」の先駆者になっていってほしいなあ。
と、期待で心躍る中継となりました。
(小林美鈴)