北野誠のズバリ

城マニアも納得!「愛知のお城」豪華ガイドブックが無料で配布

日本全国にはいろんなお城がありますが、その中でも有名な武将を数多く輩出した東海地方には、有名なお城がいっぱい。

今や歴史愛好家のみならず、城ガールなどと呼ばれるように、女性にも人気が広がっています。

12月20日放送『北野誠のズバリ』では、愛知県内のお城を紹介する話題のガイドブックについて、松岡亜矢子が紹介しました。

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愛知はお城のデパート

そのガイドブックの名前は『百花城乱』。

もちろん百花繚乱とかけているのですが、愛知県内にあるお城のうち、約60か所のお城を紹介。しかも無料。
先月に発行したばかりですが、A5判フルカラー34ページ、無料とは思えないほどのクオリティで話題となっています。

このガイドブックを発行した目的などについて、愛知県観光振興課の吉池洋介さんに電話でお話を伺いました。

愛知県のお城といえば、国宝犬山城や金シャチの名古屋城が真っ先に思い浮かびますが、実際にはどれぐらいの数があるのでしょうか。

吉池さん「愛知県はお城のデパートといわれるぐらい、本当に多くのお城がありますが、先生いわく2,000を超えるとこの冊子にも書かせていただいてまして、戦国時代にもそのぐらいあったといわれています。

実際、1988年(昭和63年)に行われた調査の報告書では、1,322か所のお城が確認されたと」

10か所ぐらいかと思っていましたが、まさかの2,000か所!
コンビニほどではないですが、かなりの数です。
 

ガイドブックの人気の秘密

『百花城乱』ではお城の紹介だけではなく、「あいち3大合戦」(長篠の戦い、桶狭間の戦い、小牧・長久手の戦い)での進軍ルートと、その動線上にある城がどんな役割を果たしているのかについても解説しています。

11月9日に4万部発行し、2万部は各市町村に配布したのですが、残りの2万部のうち6千部は問い合わせであっという間になくなりました。

さらに、12月18日から2日間横浜で開催されていたイベント「お城EXPO」でも配布していたためになくなってしまい、1か月ほどで早くも増刷が決定するほどの人気ぶり。
もちろん、内容が充実しているからこその人気ぶりですが、その秘密は何でしょうか。

吉池さん「ガイドブックの監修は、中井均先生と加藤理文先生にお願いしているんですけど、お城の業界の中では非常に馴染みのある方々で。

講演会があると人がすごく集まるようなビッグネームの方に、コラム記事を書いていただいて、お城の観光のマニアの方からは『この方々に書いてもらって無料で配布なんて、本当にもらっちゃって良いのかな』という感じみたいですね」

お城の紹介だけではなく、有名な研究家やライターの方々によるコラムが寄稿されていて、お城好きの方も納得の内容であるようです。
 

ガイドブックを発行する狙い

マニアの方もうなる内容とのことですが、中にはお城に関する基礎知識なども解説されているため、初心者の方やお城に詳しくないという方も楽しめる内容になっています。

例えば、『百花城乱』を片手にハイキングを楽しんだり、ふだん出かけている公園のような場所が実は古戦場跡だったという新たな発見があったりと、地元への愛着がさらに高まりそう。

「愛知県は観光の魅力度が低い」という話がよく取り沙汰されるのですが、『百花城乱』の発行を機に、愛知県ではある考えがあるそうです。

吉池さん「なかなか観光県としてのイメージを持たない方も多くいらっしゃると思うので、武将だとか桶狭間の戦いとか、歴史的な背景を発信していきながら、観光の価値が高いという部分を感じていただけるようにしていかないといけないと思っているところです」

この『百花城乱』ですが、愛知県庁や名古屋市などの市町村で配布されているだけではなく、郵送も受け付けているとのことですので、1度手に取ってみてはいかがでしょうか。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2021年12月20日14時42分~抜粋

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