北野誠のズバリ

岩井志麻子が語る、生霊にとりつかれた話

作家の岩井志麻子さんが7月23日放送の『北野誠のズバリ』に出演しました。

ヒョウ柄を着てTVに出ている人というイメージが強いですが、『ぼっけえ、きょうてえ』(角川書店刊)で第6回日本ホラー小説大賞を受賞するなど、数多くのホラー小説を執筆しいます。心霊現象や奇妙奇天烈な人物と遭遇することが多いそうです。

そこで北野誠とは、岩井志麻子さんが今までにあった怖い人という話になりました。

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生きた人間がこわい

北野は、「一度怪談イベントを一緒にしたことがありますよね?」と、怖い話を引き出します。

岩井さんは「やっぱり一番怖いのは、生きた人間というのは、どうしてもそこにいきつきます」ときっぱり。

岩井さんが関わった中でいちばん怖かった人についてこう話します。

「いったいあれはナニだったんだろうと思いますけど、かつてスタッフとして、働いていただいたことのある女性です。

端的に、ほら吹きではあります。なんともいえない存在感。その方スタッフとして雇ったけど、あまりにもあまりにもなので、やめていただきました」
 

『あの人が来た!』

そこから岩井さん親子は不思議な経験をします。

「当時、高校生の息子と同居していました。夜中に仕事をしていたら、寝ていたはずの息子が、ドタドタと廊下を走って、『かあちゃん、あの人が来た、あの人が来た!』と言うんです。

てっきり本物が来たのかと思ったら、息子が『寝てたら金縛りにあって、気が付いたらあの人がぼくの上に乗ってて両手、両足押さえられて、股間をまさぐられた』というんです。いったい手が何本あるんだ?という(笑)。 

『何じゃそら』と言ったら、『僕が必死に声出したらピョーンと飛びのいて、ドアに吸い込まれるように消えた』、と。
『それ人間じゃないやん』となって。私、あまりに怖かったけど、つとめて、『お前は寝ぼけたんや。はよ、寝ろ』と」

怖い時は、それに巻き込まれないようにしないといけません。
 

『キター!』

ところが今度は、岩井さんの方に変化がありました。

「息子は『怖いからリビングでTV見る』言いだした。私は自分の寝室にすっこんで、気にしないようにしてたんです。

そしたらびりびりと。『わ、動かん』と思ったら、ペタンと背中に女がくっついているんです。『キター!』と思ったけど、ここでおびえたら向こうの思うつぼだと思って、気づいてないふりをしてひたすら寝ようと努めたんです。

その時、おかしいなと思ったのは、元スタッフの女性は大柄。ところが私の背中にくっついているのは小柄で華奢です。『あれ、違う』、と思ったんですけど、いつの間にか寝てしまいました」

寝てしまうところが、おおらかです。
 

生霊間違い

では、いったい誰が現れたのでしょうか。

「翌日、息子と話をして思ったのが、息子も当時付き合っていた彼女とあまりよくない別れ方をしていた。
もしかして私の背中にくっついていたのは息子の元カノの生霊(いきりょう)だったのかな。
生霊と生霊がやってきて、出る相手を間違えた。元スタッフが息子のところにいって、元カノが私のところに来た」

生霊が両方とも出る相手を間違えたということです。

北野は「生霊は本人意識ないですからね。勝手に行ってるだけで」と、生霊談義が続きます。
 

写っていた生霊?

次は北野が実際に体験した怖い話です。

男女飲み会をやっていて、写真を撮ったらそこに女の顔がはっきり写っていた。でも、実際、この子は呼んでないし、来てないという話。

北野が「なんでそんなはっきり言えるの、写ってるやんか」と聞くと、「実は、これ1年前に別れた彼女なんですけど、呼んでないです」とキッパリ。

北野は「ほんとに6人くらいの男女がわーっとやって店の前で写真を撮っている真横にワンピース着てほんとにいるかのごとく写っている。
これは生霊なんか、わからないけどはっきり写ってましたからね」。

アシスタントの片山淳子は、生霊は「自由研究にぴったりですね」と、とぼけたコメントをします。

生霊、あなたは信じますか。来られた体験がありますか。もしかして、自分の知らないうちに生霊を飛ばしていたりして…。

岩井志麻子さんはデビュー作『ぼっけえ、きょうてえ』を引き継いだ『でえれえ、やっちもねえ』(角川ホラー文庫)を6月に刊行しました。この夏、岩井ワールドにはまってみるのもいいですね。
(みず)
北野誠のズバリ
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2021年07月23日15時42分~抜粋

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