プレゼントというのはセンスが必要なものです。
「なんでこれを?」と思われてしまう時もあれば、適当に買ったものが喜んでもらえる時もあります。
1月23日放送の『北野誠のズバリ』のテーマは「あなたがもらって喜んだもの、喜ばなかったもの」。
アシスタントの佐藤実絵子とともに北野誠がメールを読み上げます。
高杉晋作!
まずは「喜ばなかった」ものから。
「マラソン大会の参加賞の定番はタオルやTシャツ。タオルは消耗品なので何本あってもいいですが、Tシャツはダサいと着ることがはばかられます。
今までで一番ダサかったのは山口県の下関のから萩まで往復する140kmのマラソン大会の参加Tシャツ。クリーム色の生地に表にでかく高杉晋作の白黒写真のプリント」(Aさん)
北野は思わず笑いをこらえます。「写真を知ってる人はわかるけど…」。
「とどめに死ぬ間際の辞世の句、『面白きこともなき世に面白く』と書いた文字が。なかなかのデザインです。
一度だけ走る時に着ましたが、夜道で通行人が顔がふたつ、僕と高杉晋作の迫ってくる恐怖に悲鳴をあげられた方がおられましたので、これを着て外に出ることはないです」(Aさん)
夜道で会った方に同情を禁じえません。
顔写真プリントTシャツの是非
佐藤「なかなかのインパクトですね」
北野「顔のついたTシャツは着にくいのね、デカデカとバーンとあるのはね」
特に写真をプリントしたものは難しいと、Aさんに同情的なふたり。
では、なぜ主催者はこれを選んだのでしょうか。
高杉晋作は山口県が誇る幕末の尊皇攘夷の志士で、萩の松下村塾で学びました。顔は、割といかつくパンチがきいています。
辞世の句には後半の続きもあります。
面白きこともなき世に面白く すみなすものは心なりけり
高杉晋作の看病をしていた野村望東尼が付け加えたと言い伝えられています。
全体の意味としては、世の中をどう考えるか、どう見るかは、結局自分次第ということです。なかなか句としてはいいと思いますが。
大会自体、幕末の歴史をしのぶ道を走ろう、ということのようです。我が郷土の誇り、高杉晋作先生のお顔と名句をTシャツにする気持ち、わからなくもないです。
ネックレスと72万円
次はかなり喜んだものですが…
「先日、旦那の部屋を掃除していた時のことです。座椅子をのけ机の内側をふこうとしたら、奥になにやら物体が。
引っ張り出すと有名ジュエリーショップの紙袋。中にはリボン付きの長方形の箱と現金が72万円。
箱を開けると高そうなエメラルドグリーンのネックレス。
わー、ダンナからのサプライズプレゼントとボーナスでしたー。
ただ、帰ってきた旦那に私がそれをつけたまま『ありがとう』と言ってみせると、絶望感むき出しの表情だったのは、照れ隠しなんでしょうかねぇ?」(Bさん)
白石麻衣似
北野「そら、照れ隠しに決まってますやんか。先に見つけたらあかんやん。渡すつもりやってんから」
佐藤「うーん…ん!?」
北野「奥さんの誕生日までにずっと置いとくつもりやったんや。勝手に掃除して見つけたらあかんやん」
それでも、納得いかない様子の佐藤に、北野は「いいんですよ、旦那さんからこれについてのメールも来てましたから、大丈夫」。
そのメールは「『白石麻衣似の子にあげるつもりやった』と。だから奥さん白石麻衣似なんですよ」と北野。
佐藤「そうね、まいやん似!」
北野「いかにも奥さんは太りそうなラジオネームですけど、ほんとは白石麻衣似。しかも72万円、最高のボーナスやないですか」
佐藤「奥さん、うらやましい」
北野は「旦那は絶望感ムキ出しだったと思いますけども…」
真実は怖いものです。奥さんはプレゼントにうれしい。
ご主人は照れ隠しの表情。それで世の中がうまくいけばいいんです、真実なんて…。
(みず)
北野誠のズバリ
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2021年01月22日15時52分~抜粋