コミックランキングを独占し、劇場版も歴史的なヒットとなった『鬼滅の刃』。
「キメツブーム」が冷めやらぬ中、同じく『週刊少年ジャンプ』で連載中の漫画に注目が集まっています。
それは芥見下々(あくたみげげ)さんの『呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)』。
1月13日放送の『北野誠のズバリ』では、『鬼滅の刃』をきっかけに少年漫画のおもしろさに目覚めた大橋麻美子が、『呪術廻戦』の魅力を北野誠にプレゼンしました。
「全巻在庫なし」
2018年に連載がスタートした『呪術廻戦』。
主人公の高校生・虎杖 悠仁(いたどり ゆうじ)は、"呪いの王"の指を食べたことをきっかけに、身体の中に呪いを宿すことになります。
大橋いわくこの漫画は「人間の負の感情から生まれる呪いと、それを払う呪術師の戦いを描いたダーク・ファンタジー」。
少年たちと「呪霊」とのバトルが見どころの漫画です。
『呪術廻戦』は2020年10月にアニメ化されていますが、アニメ放送開始のタイミングで比べると、コミックの累計発行部数は『鬼滅の刃』を超えています。
『鬼滅の刃』のアニメ放送開始は2019年4月。その時点での発行部数は350万部。
『呪術廻戦』は放送開始の2020年10月の時点で850万部と鬼滅の倍以上。注目度の高さがうかがえます。
年末年始に大手書店を回った大橋でしたが「全巻在庫ありません」「予約も現在中止」と、つれない貼り紙があるばかり。
たまたま祖母の田舎に行った際に見つけた1巻だけが自宅にあるんだそう。
過去作品のオマージュ
有料チャンネルでは、放送済みのアニメ全話を一気に見ることができます。
「私みたいに、普段読まないけど『鬼滅の刃』をきっかけに『少年漫画を読んでみようかな』という層も見ている。これが人気を支えているひとつの要因」と大橋。
このほかにも『呪術廻戦』は、多くのヒット要素を含んでいます。
まずは、過去に『週刊少年ジャンプ』で連載されていた人気作品のオマージュをふんだんに使っているところ。
主人公の描き方や作風は『BLEACH』に、男子2人に女子1人というチーム編成は『NARUTO -ナルト-』を思わせます。
「『少年ジャンプ』ファンは、すっと入れる感じ」と大橋。
美しいブルーの瞳に“五条祭り”
女性人気が高い理由は「魅力のあるキャラクターの存在」。
一見、今どきな青年の主人公・虎杖 悠仁は「お前は強いから人を助けろ」「大勢に囲まれて死ね」祖父が残した遺言で「正しい死」について考え始めます。
女子の呪術師・釘崎 野薔薇(くぎさき のばら)は、サバサバした性格と強さが共感できるポイント。
一番人気は、呪術高等専門学校の先生で最強呪術師の五条 悟(ごじょう さとる)。
六眼(りくがん)と呼ばれる特殊な目を持つため、戦闘時以外は常に布やサングラスで目隠しをしています。
第7話で非常に強い呪霊(じゅれい)と戦うシーンで、五条の目が初めてあらわになり、その透明感のあるブルーの美しい瞳に、思わず「キュンとしちゃった」と大橋。
Twitterでも「キャー五条悟!かっこよすぎ」と"五条祭り"に湧いたそうです。
「イケボ」にクラクラ
「呪言師(じゅごんし)」の狗巻 棘(いぬまき とげ)は、言葉で呪いをかけられることができる少年。
声に呪力をのせることで喋ったことがそのまま具現化してしまうため、普段は口をタートルネックで覆っています。
意図せず人を呪うことを防ぐため、普段の言葉は「しゃけ」「おかか」「ツナ」といったおにぎりの具に限定。
狗巻タートルネックを外して言葉を発するシーンで、その声がなんとも「イケボ(イケてるボイス)」であることが判明し、こちらもSNSで「かっこいい!」と大盛り上がりになったんだとか。
「イケボ声優」が多く出演していることも、女性ファンが多い理由のひとつだろうと考察する大橋。
年頃のこどもとのコミュニケーションツールにも使える『呪術廻戦』。
1月15日(金)から、いよいよアニメの第2クールがスタート!
おうち時間のお楽しみにおすすめです。
(minto)
北野誠のズバリ
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2021年01月13日14時45分~抜粋