最近、「酵素」と付いた飲料や健康法、美容法が流行ってきています。
そこで、10月10日放送『北野誠のズバリサタデー』では、岡山大学大学院環境生命科学研究科の稲垣賢二教授に、酵素とは何かについて電話でお話を伺いました。
「酵素を直接とると身体にいい」は誤り!?酵素の正しい知識を学ぶ
酵素って何?
まず酵素とは何かについて、稲垣先生に伺ったところ、「生物にとって必要不可欠なもので、生物が動いたり、すべて反応を触媒しているのが酵素なので、酵素がないと生きていけないということになります」と解説。
そして、アミノ酸が長くつながったタンパク質でできていて、いろんな構造がとれるのだそうです。
具体的な役割としては「生化学反応を触媒すること」、つまり人間が何かの動きをする際にスムーズにできるようにすること。
一番わかりやすい例としては、消化酵素、物を食べると腸の中で吸収されて分解するのに、アミラーゼやリパーゼといった酵素が働きます。
DNAを作るのも酵素の働きで、DNAに基づいて酵素も作られるということですので、人間の根本をつくるものと言えそうです。
先ほど、タンパク質はいろんな構造をとるという話があり、アミノ酸がどんな順番でつながるのかによって構造が変わるのですが、その順番に関する情報がDNAの中に情報として入っています。
それを体内にあるリボソームというところでつなげていくことでタンパク質を作られるのですが、ビタミンから変換される補酵素という物質をくっつけて完全な形にするのだそうです。
ということは、タンパク質とビタミンが人間にとって必要なものとなりますが、ビタミンは体内で作り出せないので、外から摂る必要があります。
そして、アミノ酸が長くつながったタンパク質でできていて、いろんな構造がとれるのだそうです。
具体的な役割としては「生化学反応を触媒すること」、つまり人間が何かの動きをする際にスムーズにできるようにすること。
一番わかりやすい例としては、消化酵素、物を食べると腸の中で吸収されて分解するのに、アミラーゼやリパーゼといった酵素が働きます。
DNAを作るのも酵素の働きで、DNAに基づいて酵素も作られるということですので、人間の根本をつくるものと言えそうです。
先ほど、タンパク質はいろんな構造をとるという話があり、アミノ酸がどんな順番でつながるのかによって構造が変わるのですが、その順番に関する情報がDNAの中に情報として入っています。
それを体内にあるリボソームというところでつなげていくことでタンパク質を作られるのですが、ビタミンから変換される補酵素という物質をくっつけて完全な形にするのだそうです。
ということは、タンパク質とビタミンが人間にとって必要なものとなりますが、ビタミンは体内で作り出せないので、外から摂る必要があります。
老化によって何が起きる?
私たちの健康で気になるものの1つが老化現象ですが、酵素にも影響を与えているようです。
稲垣先生「代謝がだんだん落ちていきますので、補酵素の生産量がだんだん悪くなって、酵素が十分に働かないとか。だからビタミンをたくさん摂らないといけない。病気とかガンになりやすくなるということですね」
歳をとると酵素をより多く増やす必要があるということになりますが、そのためにはどうすれば良いのでしょうか。
稲垣先生「きっちり朝昼晩3食、バランスの良い食事をとる、特に緑黄色野菜などをビタミン源としてしっかり摂るということですね。
今、なんとか酵素とかいう健康食品がはやってますけど、結局それはビタミン源として摂取してるということになるので、しっかり食事をとる、足りない場合にはマルチビタミンなどサプリメントとして摂ることも良いと思います」
稲垣先生「代謝がだんだん落ちていきますので、補酵素の生産量がだんだん悪くなって、酵素が十分に働かないとか。だからビタミンをたくさん摂らないといけない。病気とかガンになりやすくなるということですね」
歳をとると酵素をより多く増やす必要があるということになりますが、そのためにはどうすれば良いのでしょうか。
稲垣先生「きっちり朝昼晩3食、バランスの良い食事をとる、特に緑黄色野菜などをビタミン源としてしっかり摂るということですね。
今、なんとか酵素とかいう健康食品がはやってますけど、結局それはビタミン源として摂取してるということになるので、しっかり食事をとる、足りない場合にはマルチビタミンなどサプリメントとして摂ることも良いと思います」
酵素を直接とれば手っ取り早い?
酵素を直接とれば、もっと良くなるように感じてしまいますが…。
稲垣先生「疑わしい宣伝が出ているのは、酵素をとりましょうという言い方で、酵素が直接身体の中に入っていくような宣伝になっているんですけど、そうではなくて、酵素はタンパク質でできているので、必ず腸で分解されてアミノ酸などになりますから。
酵素として吸収されるわけではなくて、アミノ酸やビタミンという成分として吸収されるので」
また、マルチビタミンの摂取について注意しないといけない点について、稲垣先生はビタミンには水溶性と脂溶性を持つものがあることを挙げ、その違いがポイントとなるそうです。
ビタミンCやB群は水溶性で摂りすぎると尿になって出ていくのですが、一方でビタミンA、D、E、Kは脂溶性、摂りすぎると身体に付いて毒性を発揮するケースもあるので、摂りすぎに注意しなければならないとのことです。
結局は、バランスのとれた食事というのが、最も健康には良いようです。
(岡本)
稲垣先生「疑わしい宣伝が出ているのは、酵素をとりましょうという言い方で、酵素が直接身体の中に入っていくような宣伝になっているんですけど、そうではなくて、酵素はタンパク質でできているので、必ず腸で分解されてアミノ酸などになりますから。
酵素として吸収されるわけではなくて、アミノ酸やビタミンという成分として吸収されるので」
また、マルチビタミンの摂取について注意しないといけない点について、稲垣先生はビタミンには水溶性と脂溶性を持つものがあることを挙げ、その違いがポイントとなるそうです。
ビタミンCやB群は水溶性で摂りすぎると尿になって出ていくのですが、一方でビタミンA、D、E、Kは脂溶性、摂りすぎると身体に付いて毒性を発揮するケースもあるので、摂りすぎに注意しなければならないとのことです。
結局は、バランスのとれた食事というのが、最も健康には良いようです。
(岡本)
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