焼きそばの麺の色が変わる?
先月は川口さんにラーメンのおいしさを科学的に分析していただきましたが(過去記事
「ラーメンのおいしさには科学的根拠がある!?」参照)、今回も科学を身近に感じるお話が伺えそうです。
さて、冒頭に書いた焼きそばですが、これは有名な実験だそうで、リトマス試験紙と同じ成分が紫キャベツに含まれていることと、焼きそばの麺には重曹が入っているためアルカリ性であることが関係してきます。
学校でリトマス試験紙は赤い紙が青く変わるのを見たことがある方も多いと思いますが、麺の色である黄色と青色が混ざり、緑色になるというわけです。
もちろん味は変わらないのですが、いつもの色と違うことで、ちょっと食欲がなくなるかもしれませんが……。
外が黄色、中が白色の卵?
次に北野が興味を示したのが、外が黄身の黄色で、白身が内側にある卵の作り方。
江戸時代に出版された料理本『万宝料理秘密箱』の中で、さまざまな卵料理を紹介する『卵百珍』に「黄身返し卵」としてすでに作り方が掲載されていたものの、そのやり方では実際には作れなかったため、長い間不可能とされてきました。
しかし、京都女子大学家政学部食物栄養学科の八田一教授が、ストッキングの真ん中に生卵を入れてぐるぐる回すと、中の黄身の膜が破れ、遠心力により黄色と白色がひっくり返ることを発見しました。
川口さんが実際に20個試したところ、ほとんどが白身と黄身が混ざって黄色になってしまい、だいたい6割ぐらい色が分かれた卵が1個だけできたということで、これは難易度が高そうです。
簡単にできる「ぽよんぽよん卵」
「黄身返し卵」よりも格段に簡単な卵の実験なのが、「ぽよんぽよん卵」です。
卵を酢に漬けると泡が立ち、そのまま1週間漬けておくと、卵の殻はカルシウムなので酢で溶けるために中身だけになり、卵がゴムボールのような状態になっているそうです。
「これは食べられるんですか?」と、北野も大川も尋ねたところ、川口さんは「いや、止めてください!超絶マズいです」と即答しました。
また、本物のゴムボールよりも外側の部分が柔らかいため、扱いに注意する必要があります。
北野は「お父さんが調子に乗ってこどもと一緒に卵をぽよんぽよんさせて、急にリビングで割れたら黄身が飛び散って、怒られるパターンですか?」と語り、それなら難しいけど黄身返し卵の方が良いとまとめていました。
(岡本)