古着を衣料店の店頭や廃品回収で集める取り組みが増えてきた今日この頃ですが、大量にある場合はちょっと困ってしまいます。
なんとか活用する方法はないのでしょうか。
8月25日に放送された『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーでは、意外な整理法について紹介しました。
つボイの古着整理の話をもう一度
「かなり前の話だと思いますが、つボイさんが『古着の片づけをしていて、どこかに寄付した』という話を聞きました。
いいことだと思って聞き流してましたが、最近夏物を片付けかけていて、つボイさんの話を思い出しました。もう一度教えていただけないでしょうか」(Aさん)
以前、つボイノリオが古着を寄付した話は、小高直子アナウンサーも気になっていた様子。
小高「『また、この話をしますね』と言ったままなんですよね」
つボイいわく、古着整理は現在も続行中とのこと。
つボイ「商売柄、着るものがぎょうさんあるんですよ。同じものは着ておれんじゃないですか、仕事柄。今はライブがなくなったからあまり気にしなくていいんですよ」
小高「だからガッと服を減らそうってことなんですね」
つボイの古着の行方が気になります。
整理した古着の行方
つボイが「古着を捨てるのはもったいないし…」と考えていろいろ調べた結果、ある団体に寄付することを思いつきます。
つボイ「この古着、どうしよう?と思った時に『古着deワクチン』という活動をしている団体があるということで『ここに送ってみようかな?』と思いました」
「古着deワクチン」では、集めた古着を途上国へ輸出して現地で販売、リユースしてもらえるとのこと。
古着を送る際、専用の古着回収キットを3,300円で購入し、キットに古着を詰めて送るというシステム。大体25㎏程度詰めることができるそうです。
この回収キットの3,300円には、古着を送り返す送料やキットの代金だけでなく、途上国のこどもたちのワクチン代も含まれているということでした。
途上国の雇用も生む仕組み
送った古着の仕分けなどはどうしているのかも気になるところ。
つボイ「日本では、障がいを持つ人たちが回収キットの製造や封入・送付をやってるんです。回収した古着はインドへ送って仕分けして。仕分ける段階にも雇用が生まれてくるし、仕分けたものを送った先で販売するビジネスがあるというわけです」
わたしたちにとっては、邪魔で捨てるしかない古着。
つボイのように「古着deワクチン」で回収キットを購入して送るのもよし、住んでいる地域でおこなっている廃品回収に出すもよし。
最近ではアパレルメーカーや販売店が古着回収に力を入れていることもあるため、お店へ持って行くのもいいかもしれません。
それぞれの古着回収には趣旨やメリットがあるのですが、つボイのように大量の古着がある人にとって店頭に持って行くのは困難。
回収キットを5つも買ったというつボイ。ひとつあたり25kg程度ですから古着が100kg以上あったことになります。大量の古着がある人に合っていると言えそうです。
多くの貢献で賞も受賞
「古着deワクチン」は、SDGsの項目9つに貢献しているということで第3回ジャパンSDGsアワードの特別賞をはじめ、様々な賞を受賞しています。
つボイ「わたしも、あと2つ回収キットを買って送りますから。全部で7つですね」
まだまだ古着をたっぷり送る予定の様子。
古着も、それぞれに合った方法で寄付やリサイクルに出すことで誰かを笑顔にできるのなら積極的に協力していきたいものです。
「SDGs(エスディージーズ)」とは、「誰一人取り残さない」という考えに基づき、誰もが人間らしく生きる環境を作るため、国連で採択された17個の持続可能な開発目標のこと。
『つボイノリオの聞けば聞くほど』の「SDGsのつボ」コーナーは、小高直子アナウンサーが一見難しそうなSDGsについて、わかりやすく説明しています。
(葉月智世)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年08月25日11時33分~抜粋