菅首相は、公約の一つとして「デジタル庁」の創設を掲げています。国、自治体のシステムの統一や標準化を行い、国民がデジタル化の便利さを実感できる社会をつくっていきたいという考えのようです。
4月9日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、このデジタル庁の話題が出ました。デジタルと聞くと難しいようですが、給与を電子マネーで受け取るようになるかもという話もあります。
つボイノリオと小高直子アナウンサーがその方向性について語ります。
「デジタル」庁に違和感
デジタル庁にはいろいろ批判もあるようです。リスナーからの投稿です。
「センスのないネーミングですね。名は体をあらわすと言いますが、本質と異なる名前、本質と異なる組織ができあがるのではないかと不安です。
デジタルとはデータの取り扱いの方式であって、データを適切に扱うという意味ではありません。なんで情報管理庁とかにしないのですか…、違和感があります」(Aさん)
つボイ「でも、情報管理庁とか作ったら、勝手に文書改ざんできへんやん。そんなことはやらへんでしょう」
小高「情報をしっかり管理するというのは大事なことでありますけどね」
給与がデジタル払い!?
また、厚生労働省は、給与の「デジタル払い」について、21年度中に制度化を目指すそうです。
給与の「デジタル払い」とは、給与を現金手渡しや銀行振り込みではなく、スマートフォンの決済アプリや電子マネーで受け取ることができる制度のことです。
キャッシュレス決済の時代に合わせ、デジタル化の動きを広めようとしているようです。
「こういう話や提案がなされるたびに、どこぞの政治家と企業が癒着してるのではないか」とBさんは疑問を抱きます。
小高アナ「そういった方式は国が率先してやるの?私たちが使ってて便利だからやろうというのならいいけど、どうなんですかね」
「セキュリティ甘々の日本でこんなことして、国民ひとりひとりにリスクを負わせるんでしょうか。災害、停電、突然のトラブルが起こった際、端末の充電がなくなった時、行動力=資金力がなくなるという点でスマート決済は不安ですけどね」(Cさん)
いまだ中高年層では、お店でスマートフォンの決済をするのをためらっている人もいる中、この話題に不安を感じる人は多いでしょう。
まずは土台を
つボイ「給料は会社ごとにやれることやないですか?」
小高アナ「今のIT関連のことは日本はまだしっかりした土台ができてないのに、立派な上っ張りだけ作ろうとしているような気がしますけどね」
「デジタル、ITに弱い日本がデジタル庁できてもうまく機能するやろうか。ココアがなんであんなガタガタソフトなんや」(Dさん)
新型コロナウイルス接触確認アプリのココアに不具合が続いたことは記憶に新しいです。日本のデジタルの弱さを懸念する声は多いようです。
「先進国でデジタル化が遅れている日本がようやく本腰をいれはじめた感じですが」(Eさん)と、期待を寄せる声も届いています。
つボイ「弱いからこそ、これをきちんとするシステムとかインフラ作りをせないかんというのはわからんでもない。給料うんぬんより、まず土台を早くやって欲しい。私の意見です」
デジタルと聞くと難しい気がしますが、給与の振り込み方法の話になると、いかに身近なことかわかります。関心をもって見守りたいですね。
(みず)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2021年04月09日11時18分~抜粋