12月9日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』で、「番組のおもしろかったところ」を募集したところ、パーソナリティーの小高直子アナウンサーが口にする「昭和な表現」を挙げるメッセージが多く寄せられました。
自分でも知らない間に言ってしまいそうという理由でリスナーの共感を誘ったようですが、実は今もこどもたちが使っている「昭和な表現」もあるようです。
「チャンネルをひねる」
「小高さんの『ラジオのチャンネルをひねる』…表現が昭和だと思います。『ラジオをつける』とか『電源を入れる』とか『オンしてください』とか(にしてください)」(Aさん)
この指摘に「紙は刷り出す、スイッチはひねる、レンジはチンする、全部それでいいの!」と開き直る小高。
先日、プリントアウトのことを「紙は刷り出す」と言った小高に対し、つボイノリオが「さすがガリ版世代」と突っ込む一幕もありました。
「レンジでチンする」は普通に使われますが、「紙は刷り出す」はさすがにない…。
先見の明がない
つボイ「ウルトラマンの満田(かずほ)監督が『いろんな科学的な機械が出るけども、いわゆる電話でいうところのプッシュフォン、ああいう発想がなかった』と言っていました。
機械をひねったり、レバーをぎゅっとやったり、ボタンをパンパンとやるような発想がなくて、プッシュフォンが出た時、目からうろこやったと。あの先進的なウルトラマンの世界の人でも発想がこうだった」
なかなか時代を先読みすることはプロでも難しいようです。
小高「ダイヤルは回すでいいの」
つボイ「スイッチもひねる」
少し遅れてるくらいがちょうどいいようです。
プッシュフォンが時代を分ける
このやりとりの後、リスナーから「つい言ってしまう古い言葉」が寄せられました。
「チャンネルまわす、スイッチひねる、レンジがチンとか。昭和時代の使い方、自分もよくしてしまいます。
他にもいまだに自分はついJRを『国鉄』と言ってしまい、こどもたちに笑われます」(Bさん)
「プッシュフォンの話題がありましたが、あえて黒電話を残している友人宅にこどもの友達が来た時のこと、ダイヤルの穴を必死こいてプッシュしていたようです。
小高さんのチャンネル同様、まわすは過去の遺物なんですね」(Cさん)
「ウルトラマンにプッシュフォンの発想はなかったとのことですが、鉄腕アトムでも計器類はぜんぶアナログ表示で、スライド式はなかったです」(Dさん)
ソロバンずく
もっと身近なものにも古い言い方は残っています。
「お金(の勘定)の時に『ソロバンはじいて』と言います」(Eさん)
つボイは「昔の商人の方は、『ちょっとおっちゃんこれまけて』『このくらいでどうですか』とソロバン見せられて…今の子わかるかな?」と言いつつ、ちょっと心配に。
小高「計算機で渡されて、それも最近スマホだったりしますからね」
つボイ「ソロバンの方が交渉しやすいですね。『これを下げましょう』。『それはいかんわ』。
計算機では相手の持っているやつのボタンを押しにくいです」
ネットで最安値を検索して注文する時代、こういった対面の駆け引き自体がだんだんなくなってきました。
しかし、こどもでもわかる昭和な言葉もあります。
「親方(小高アナのこと)の言い方が昭和だと言っていましたが、『歯磨き粉』は年齢に関係なく使っている言葉です」
これは今のこどもたちにも通じます。そういう言葉を見つけるとちょっとほっとしますね。「げた箱」「筆箱」なども、実体とは違いますがまだ通じそうです。
つボイは「ちょっと昔の言い方がついつい出てしまいます」と、なつかし気に語りました。(みず)
つボイノリオの聞けば聞くほど
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2019年12月09日09時56分~抜粋