著者は番組リスナー?
「大島さんはこどもの頃にお父さんに連れられて観た文楽にハマり、将来はこれで行こうと強い志を抱き、今まさに実を結びました。大島さんはこれまでいろんな著作があり、これを機に、彼女の作品が店頭に山のように並ぶでしょう」(Aさん)
「直木賞受賞の大島さんからおたよりが来てないですか?絶対『聞けば』リスナーですよ」(Bさん)
確かに名古屋在住の方ですが、果たしてその根拠とは何でしょうか。
「ていきんたまむすび」という題は、つボイの曲『金太の大冒険』の歌詞と同じ仕掛けではないかということなのですが、小高アナは「違います!そこでは計れません」と即座に否定。
とはいえ、執筆中にラジオを聴かれているのではないかと期待してしまいます。
「タイトルが難しいので、アナウンサーは"ていきん、うん(と一拍おいて)たまむすび"と何度も繰り返して練習したのでしょうか」(Cさん)
小高アナ「"とんとん、うん"と、一拍おくんですよ」
つボイ「"うん、こうしよう"と言ってやったわけですね」
小高アナ「(苦笑)そういうふうには言ってない」
作品名の意味は?
言葉遊びが続きましたが、つボイはタイトルについて、あらためて調べてみました。
まず『魂結び』とは、魂が身体から浮かれ出るのをつなぎとめるための行為、おまじないのことだそうです。
つボイ「心霊用語みたいなもので、エッチな用語ではありません」
小高アナ「知ってますよ!」
そして、『妹背山婦女庭訓』は歌舞伎や人形浄瑠璃の有名な演目で、妹背山は妹山と背山に分かれていて、その間を奈良県の吉野川が流れているという状態です。
ただ、他に妹背山という地名もあるため、混同するケースもあるそうです。
つボイ「アンタの生まれた奈良県の話や。吉野町にある川を隔てて向かい合う背山、妹山、こういう風になってるんですね」
小高アナ「そうなんですね。…私はだって(奈良市生まれで)吉野町やないもん」
つボイからよく、「昔、兵庫県の尼崎にいて神戸のことは知らない」と言われる小高アナが、同じ奈良県のことを知らないとまたもツッコまれてしまいましたが、奈良県はかなり広いため、いたしかたありません。
『妹背山婦女庭訓』蘇我一族が天皇に成り代わって日本を支配しようとするところを藤原鎌足が抑えるという、古代の政権争いに関する壮大な物語です。
最後にはきちんと作品について解説したつボイでしたが、この広い視点で直木賞を取りあげた番組は、全国広しと言えども、おそらくこの番組だけでしょう。
この作品を機に、あらためて文楽に注目が集まりそうですね。
(岡本)