板東サンデー

帰ってきた板東英二 高木守道との名コンビ復活!

板東英二。中日ドラゴンズを引退後、野球解説者を経てCBCラジオ『ばつぐんジョッキー』でパーソナリティの才能を開花させました。
その板東が、実に34年振りにCBCラジオへ帰ってきました。

4/8スタートの新番組『板東サンデー』で、加藤由香アナウンサーをアシスタントに据え、メインパーソナリティを務めます。

記念すべき初回ゲストは、元・中日ドラゴンズの名選手で盟友の高木守道さんです。

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運命的な出逢い?

高木さんは板東より1歳下の後輩ですが、なぜか気が合い現役時代から深い親交があります。
そんな2人の関係性だからでしょうか、この日は普通なら聞きにくいことをズバズバと板東が引き出していきました。

最終戦で巨人と優勝を争ったあの有名な「10.8決戦」の翌年、1995年。高木監督率いる中日ドラゴンズは低迷を続けます。
そして6月2日、甲子園球場での対阪神戦を最後に監督を休養(事実上の解任)となることに。その試合では、審判の判定に猛抗議し退場処分を受け、最後まで指揮は取れず仕舞いでした。

板東がその日の思い出を語ります。

「名古屋駅で、ホームを挟んで会ったんだよね?彼(高木さん)は甲子園に行くんで下り。僕は東京の仕事で上り。ちょうど新幹線が停まっていなくて、スッと見たら彼が立ってるんですよ。だから思いっきり手を振って『守道ぃーっ!』って呼んだよな?多分」

対して高木さん、「いやあ…覚えてませんもん」とあっさり。
加藤アナも「何か運命的な出逢いのようなお話でしたけれども(笑)」とツッコミます。

さて、おそらくあったであろうそんなやり取りの後、東京に行った板東。“高木監督休養”を知ったのは翌日のことでした。

本邦初公開の裏話

高木さんがその経緯について語ります。

まず、板東とのあやふやな出会いの後、大阪へ向かう新幹線の車中で、当時の加藤巳一郎オーナーが亡くなったことを知ります。
やがてホテルに着くと、高木監督以下全員が集まり、加藤オーナーの冥福を祈ります。
その後球団社長に呼ばれた高木監督は、「今日限りにしてくれ」と言われたそうです。

甲子園球場の室内練習場は、今では新しく球場に隣接されていますが、昔は3塁側アルプススタンド下(現在のブルペン)に設けられていました。
その手狭な練習場で、「今日の試合で最後」という記者会見を、試合前に行なったそうです。社長も列席せず、高木監督1人で。

そして試合中、打球がフェアかファウルかの判定が微妙だったため、主審Aに抗議に行った高木監督。
今なら「リクエスト」制度というビデオ検証がありますが、もちろん当時はありません。

高木さんはあまりしつこく抗議をするタイプではないと言いますが、この時はなぜかしつこくなっていたんだとか。おそらく普段の心理状態ではなかったんでしょう。

そんな中、他の審判団が「Aはまだ若いんだから、少し我慢してやってくれ」となだめてきました。
対して高木監督、「それはいいよ。だけど俺ももう、この試合で最後やからな」と言い返します。
するとAも「じゃあ僕も辞めます」と言ってきたんだとか。
それで「辞める?よし、辞めろ。俺もこの後辞めるんだから、一緒に辞めよう。じゃあいいよ」と引き下がったんだそう。
(ちなみにA審判は2013年に引退しています)

今後も裏話に期待?

結局、高木監督は退場処分になったので、ベンチにいられません。すぐホテルに帰り、すぐ名古屋に帰ったんだそうです。

いや別に、退場だからって、ベンチ裏には居られるのですが。
しかし高木さんは故・加藤オーナーのところへ弔問に行くため、マネージャーと先に帰ったのでした。

なので、選手には「お世話になりました」など、お別れの挨拶は一切していないそうです。何とも寂しい別れとなったのでした。

こんな、話すのにためらいそうな裏話を引き出せるのも、仲の良い板東ならでは。

「特に今の中日は話題が少ないんで。できるだけ裏の話題で盛り上げようと思います」と心を新たにする板東。

板東「これより酷いことなんてナンボでもありましたもんね?」
高木さん「結構ありますね」

板東「そうですよ。小川健太郎がセカンドに牽制しすぎるからって、ムカついてそのボールをグラブで取らずに足で蹴ったんですよ、コイツ(高木さん)」
高木さん「柿本実さんね。健太郎さんじゃありません」

危うく誤情報が飛ぶところでした。いいコンビですね。

ちなみに、高木さん宅には板東英二専用の冷蔵庫が置いてあり、焼酎・清酒・ビールなどが全部入っているそうですよ。高木さん一家が酒を飲まないからだそうですが、もはや仲良しを超えてますね。

ミスターの心意気!

「長嶋茂雄さんが学生時代、どうしてもテストで100点を取りたいと、隣の席の頭がいい級長に頼んで、答えを写させてもらったものの、解答欄が1つずつズレていたため0点になった」

そんな"ミスター伝説"を紹介した板東。今年、長嶋さんと北海道へゴルフに行く予定なんだそうです。

「もう、落ち着きがなくチョロチョロ動くんですよ。危ないじゃないですか。芝生の下り坂なんかは」と板東は心配しますが、嬉しい情報もくれました。

「絶対、俺はクラブを振る。もし振れたら、バットも振って、皆さん方にお見せしてお礼を言います」と長嶋さんが力強く宣言したそうです。これは楽しみですね。

それに対し、高校時代に長嶋さん(当時立教大学)に指導を受け才能を認められた高木さんは、こう話します。

「その長嶋さんがね、ずいぶん前ですけど、私が『サンデードラゴンズ』(CBCテレビ)に出ていた時に、長嶋さんに来て頂いたんですよ。朝早い時間にね」

放送終了間際に、続きが気になる話をぶっ込んできた高木さん。次回も聴かざるをえない、バックトスのような華麗なテクニックです。

「ついに彼も負けん気を起こしたぞ!」と、雄叫びを上げる板東なのでした。
(岡戸孝宏)
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2018年04月08日13時00分~抜粋

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