タイトル付けは難しい!
アニメ『Dr.STONE』のED曲「夢のような』」を歌う佐伯さん。
「なんでこんな素敵なタイトルになったのでしょうか?」と素朴に質問する亜咲花。
すると、音楽作りで欠かせない曲の命名について難しい気持ちを抱いている、と佐伯さん。
佐伯さん「タイトル結構苦手で…」
亜咲花「どっちですか?先に決めるタイプか後で決めるタイプか」
佐伯さん「いつまで経っても決められなくて。『タイトル流石に決めてください』って言われるくらい決めたくなくて…」
曲の中で一番人の目に触れる機会が多いタイトル。
「タイトルって言わば人の名前のようなもので、それの為に曲のイメージがつくのが嫌」
だと付け加えます。
歌詞自体は出来ている場合が多いため、一番重要なフレーズでいいや、と投げやりに思うこともあるとか。
いかにキャッチーなタイトルをつけられるかでその一曲の価値が変わっていくのだと思うと、なかなか悩みは尽きないのかもしれません。
また、アップテンポな持ち歌が多い佐伯さん。
本来はゆったりしてあたたかみのあるバラード系の曲の方が得意だと本音も打ち明けました。
「お得意かどうかは皆さん次第なんですけど!」とスタジオに笑いを誘いました。
音楽ゲーム楽曲提供は実際にプレイしてから
自ら歌うだけではなく曲作りも担当し、サウンドクリエイターとしても活動している佐伯さん。
自身の歌だけでなく、さまざまなアーティストに楽曲提供し、曲作り・歌詞作りの前にはリサーチを怠らないと作曲作りの秘訣を語りました。
「曲作りだけでなく作詞もするなんて相当すごい」と驚く亜咲花。
亜咲花「自分そのものが書いているから、書きにくくなっちゃうのかな」
佐伯さん「でも結構時間はかけますよ!」
「自分の(持ち曲になるもの)じゃない時は余計に」とリサーチが欠かせないと言います。
例えば、音楽ゲームに楽曲提供する場合は実際にゲームをプレイし、キャラのストーリーを理解してから歌詞を起こすそう。
佐伯さん「結構時間がかかります。ファンの人は裏切れないから」
作品の世界観を大切にし、提供するアーティストや作品に対して敬意をもって楽曲制作に関わる。そんな確固たる熱意が伝わってくるようです。
レコーディングも作曲者目線で
また、「レコーディングにはどれくらい時間をかけているんですか?」と亜咲花が質問。
佐伯さんの場合、一般的なアーティストに比べると少々特殊だそうです。
メインメロディだけスタジオで録音し、コーラスは自宅で収録する場合が多いとのこと。
佐伯さん「(コーラスのメロディは)決め込まないで割と」
亜咲花「えっ!まじですか!」
「もちろんデモは作り込んでやるんですけど、」と付け加え、その上で更にニュアンスを変えたり、ハーモニーのバランスを見て別のメロディラインを決める事があると語りました。
「それ、曲書ける人しか出来ないですよ!」と亜咲花。
また、歌唱中にフェイクを入れるのも苦手だそう。
ギターのセッションの延長線のように歌のフェイクを入れるのとはまた感覚が違うようです。
フェイクは如何にかっこよくなるかに尽きるそうで、あまり得意ではないと自嘲気味に話す佐伯さん。
マルチな才能の反面、意外な人知れぬ悩みがあるようでした。
(nachtm)
セットリスト:
M1 佐伯ユウスケ『夢のような』
M2 亜咲花『Isn’t It Fun?』
M3 石原夏織『Face to Face』