戸井康成の金曜スクラッパー

”お化け”に怪我を負わせた男性が、さらにお化け屋敷を相手取る

京都市のお化け屋敷にて、お化け役の演者に怪我を負わせて賠償金を支払った空手有段者の男性が、「安全配慮義務違反があった」と運営会社を提訴しました。

訴訟に至った経緯について、戸井康成とアシスタント小林美鈴が推理します。
2月17日放送のCBCラジオ『戸井康成の金曜スクラッパー』から。

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お化け屋敷の”お化け”に反撃

京都市の東映太秦映画村のお化け屋敷で、お化け役の演者のあごを反射的に蹴り重傷を負わせ、賠償金を支払ったのは、岐阜県の空手有段者の49歳の男性。

今年1月、映画村の運営会社「東映京都スタジオ」に安全配慮義務違反があったとして同社を相手取り、およそ550万円の支払いを求めて京都地裁に提訴しました。

男性は「お化け屋敷では恐怖に陥った観客がどのような反応をするかは予想できず、とっさに手を出すことは十分あり得る」と主張。
運営会社は客とお化け役の間に十分な距離や仕切りを確保する必要がある、と訴えています。

リスナーからは「とっさに手を出すと思うなら、お化け屋敷そのものにいかなければいいのに…」「何だかバカバカしいニュースだけど、当人としては真剣でしょうね」とのコメントがありました。

お客を驚かすことが求められているお化け側からすると、空手有段者に反撃されるのは予想できたことなのでしょうか?

男性の言い分は、客から攻撃的な行動をされる可能性があることを出演者たちに指導しておくべきなのに注意喚起も不十分だった、とのこと。 

トータル12年に及ぶ争いに…

今回の訴訟に至るまで、実は長い経緯がありました。

空手5段の男性が社員旅行で映画村を訪れたのは2011年。
「史上最恐」をうたうお化け屋敷に入ったところ、パニック状態になり、演者に骨折など重症を負わせてしまいます。
悪いことに、男性は当日飲酒していました。

小林「その状態でお化け屋敷に入ったと」

戸井「そうそう。強いのに怖がりで酔っぱらい。一番手に負えないタイプですね」

小林「状況だけ聞くとね」

警察から事情聴取を受けた男性に刑事処分はなく、演者に謝罪し治療費などを支払っていました。
演者側は15年3月、男性に損害賠償請求を起こし、16年3月に男性が解決金約1千万円を支払うことで和解していたようです。 

小林「この金額、結構高いと思いましたね…」

一旦治療費を払って丸くおさまったものの、納得のいかない男性は映画村の運営会社を相手取ることに。

戸井「何年がかりで争ってんねん!ってことでしょ」
小林「2011年ですからね」

損害賠償請求を起こすまでの空白の4年間に何があったのでしょうか?

その後、さらに空白の8年間を経た今回の提訴。
トータルで12年間もこの件で争っていることになります。

小林「裁判って時間かかるっていいますけれどもねぇ…」

シリーズ映画化で解決?

お化け屋敷は”大の苦手”と明かす小林に、戸井も強く頷きます。

小学生の頃、お化け屋敷に「ひとりで入ろう」と友人の前でカッコつけていた戸井。
ところが、あまりに怖くて一歩も動けなかったそうです。
高校生くらいのカップルの間に張り付き、結果的にイチャイチャしたい二人の邪魔をしていたというエピソードを打ち明けます。

小林「ダサいし、迷惑かけてるし(笑)」

元はといえば、エンターテイメントとして成り立っているお化け屋敷。
太秦映画村で起きた事件だけに、この対決を”シリーズ映画化”して平和的に解決するのが一番だと語る戸井でした。 
(nachtm)
 
戸井康成の金曜スクラッパー
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2023年02月17日21時18分~抜粋

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