7/4、シンガーのAIさんがCBCラジオ『ナガオカ×スクランブル』に初出演し、先月4年ぶりにリリースしたオリジナルアルバム『和と洋』について語りました。
最先端の海外プロデューサーを迎えた「洋」のテイスト、日本古来の旋律や楽器を交えて表現した「和」のテイストを、2枚のディスクで制作。
AIさんのプライベートについても、パーソナリティーの永岡歩アナウンサーが尋ねました。
名古屋めし大好き!
ロサンゼルス生まれで鹿児島育ちのクォーター・AIさん。
以前は、仕事で名古屋に2週間に1回くらい来ていたこともあり、名古屋めしが大好きだそうです。
特にJR名古屋駅のホームにある立ち食いきしめん店。どんなに時間がなくても必ず寄ってしまうのだとか。
「お腹がいっぱいの時でも、やっぱり食べちゃう。サッパリしててスルッと入るし」と語るAIさん。
きしめんが別腹だとは。本当にお気に入りなんですね。
「でも、濃い味の味噌煮込みうどんも大好き。うどんが硬くて最高だよね」
名古屋の麺類は、アッサリ系もコッテリ系もイケるというAIさん。もしかしたら次のアルバムは『薄と濃』になったりして。
リオ五輪がきっかけ
さて、今回のニューアルバム『和と洋』。
「タイトルはすごくシンプルですが、意味が深そうですね」と永岡が尋ねます。
「自分のルーツが和と洋って感じなんで。(日米ハーフの)母親が洋風、父親は和風」と答えるAIさん。
「私が小っちゃい時からママは英語ばっかしゃべってきてて、ずっと英語の曲を流してて」
その影響で洋楽を好きになったAIさんは、いつか自分もそういう曲を作りたいと思っていたのだそう。
一方で、日本も好きだから「和」のものも取り込んで曲作りをしたい、そんな思いも抱いていたといいます。
その思いに大きな影響を与えたのが、2016年のリオ五輪。
閉会式では、テレビゲームやアニメの、世界に誇れるキャラクターが登場。そして映像と音楽、ダンスがシンクロするパフォーマンス。規律や調和を重んじ、細部にこだわり極める日本独特の文化。それがくまなく表現された演出は、世界中で評判となりました。
「あれを見た海外の知り合いや友だちが『ニッポンってかっこいい!』って言ってくれたんですよ。それが嬉しくて。自分も『和』のかっこいい部分を曲に取り入れて、海外の人にいっぱい知ってもらいたいなと」
なるほど、そういうきっかけがあったのですね。
二面性のあるアルバム
「和」と「洋」を別々に出すのではなく、2枚一緒に出したのにも、いろいろ理由があるそうです。
まず和と洋、どちらかひとつだけではAIという人間を表現できないということ。
もうひとつは、日本と、アメリカやその他の国々とが、仲良くしてほしいという願いが、AIさんにあるということ。
「ケンカくらいはいいけど、憎しみみたいなのは要らない。戦争のない世の中になってほしい」
2015年に生まれた娘さんには、「平和(へいわ)」と名付けているほどです。
まさに親子で"LOVE & PEACE"なのです。
さらにもうひとつ。アルバム収録曲に「最後は必ず正義が勝つ」という作品があります。
「悪い事をしても、誰かが見ている。逃げられないぞ」という内容の歌詞です。
「悪事を働こうとした人が、事件を起こす前にこの曲を聴いて、思いとどまるような、そんなメッセージになったらいいな」と語るAIさん。
一方、「でも『お前!ああしろ!こうしろ!』と抑え込むだけじゃ響かない人もいるから、逆に、『大丈夫だよ~』と優しく癒すメッセージの曲も入れたくて」とも。
「和」と「洋」の二面性の他に、メッセージの伝え方にも「剛」と「柔」の二面性がある、そんなアルバムなのでした。
新たな和洋折衷?
さて、ここでAIさんご自身についていろいろ話を伺うことに。
「AIさんは、頼まれると断れない性格だと、自ら公言されてるそうですが…」と問いかける永岡。
「あ、そうだっけ?いや、全然『NO!』って言えますよ?」とAIさんから意外な答えが。
「ちょっと待ってください。そうなってくるとこれからやる企画が終わってしまうんで、ぜひ『頼まれると断れない性格』でいて頂いてですね…」
と、強引に話を進める永岡。AIさんも笑って従うしかありません。
「ちょっと、AIさんの特技を披露して頂きたいなあと。特技は何ですか?何でもできそうだなと思うんですけど」と、ややムチャブリ気味に言う永岡。
「いや、何でもできますよ!」とノッてくれるAIさん。なんていいひと。
その場で、実に10年ぶりというタップダンスをやってくれました。
「ボフボフボフボフッボフボフボフボフボフボフッ」
なんと、床がカーペットなので、一番の特徴である靴音が吸収されまくり!
リズム的には軽快で、その場で実際に見た永岡も「すごーい!」と拍手喝采。さぞかし鮮やかな動きをしているのだろうとは思われるのですが…。
ただこれは物の考えよう。
音が控えめの奥ゆかしいタップダンスとして、和と洋を併せ持った"タップ舞踊"とかで、新たな分野が開拓されるのではないでしょうか。
新たなクールジャパンの誕生かもしれません。
AIがシャイに
「素晴らしいものを見せて頂きました。ただ、どこにも出てないものを見せてほしいですね。じゃあ、どこにも話していない情報、あります?」
更なるムチャブリをかます永岡。
「えーっ、私何でも言っちゃうからなあ(笑)。話してないことあるかなあ。じゃあ、何でも聞いていいよ。何でも答える!」
AIさん、いいひとすぎます。
永岡「AIさんて、アーティストとしてファンをグイグイ引っ張るし、ステージでもかっこいいんですけど、『私、こんな所ではオンナの部分が出ちゃう』みたいなことはあるんですか?」
AIさん「うーん、出ないなあ。結婚してるし」
永岡「それこそ、旦那さんとの出会いの時とか」
AIさん「ああー、その時はガッツリ出てましたね(笑)」
永岡「オンナが出るAIさんってどんな感じなんですか?」
AIさん「いやあ、もう気持ち悪いよねえ(笑)。そうだね、こういう話はしたことないかもね」
AIさんの恋バナ。これは貴重ですよ。
永岡「付き合う前に、好きだよってアピールはするんですか?」
AIさん「好きになるとあんまり言えなくなっちゃう。嫌われたらイヤだからね。余計なこと言わないように。『あわわ…』って、挙動不審になっちゃう」
恋するAIさんは、シャイガールになって、一歩後ろにスッと引く、日本古来の女子になるのだそう。
オープンな洋と、つつましい和との融合。それがAIさんの魅力なのでしょうね。
(岡戸孝宏)
ナガオカ×スクランブル
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2017年07月04日23時24分~抜粋