#むかいの喋り方

パンサー向井、スラムダンクの精神で谷繁元信に挑む!

10月13日の『#むかいの喋り方』では、初めて体験したプロ野球中継の副音声について、パンサーの向井慧がその心境を語りました。

初対面の元・中日ドラゴンズ選手及び監督、谷繁元信さんとのやり取りが盛り上がったのは、芸歴15年の賜物なんだそうです。

[この番組の画像一覧を見る]

伝わらない芸歴15年の大変さ

前週の10月7日(水)、向井はCBCテレビ中継の中日対ヤクルト戦に、副音声のゲストとして出演。
ただ、放送開始の午後7時には間に合わず、30分ほど遅れての出演となりました。

この日は同じくCBCテレビ『チャント!』のロケで、向井は東海地方のある高校に行っており、元々中継にはギリギリ間に合うかどうかというスケジュールだったのです。

ロケに行った理由はこうです。
その高校には「お笑い同好会」があるものの、なかなか人前でネタを披露する機会がないと。
そこで「向井さんに来てもらい、同好会の宣伝をしてほしい」という依頼が番組に届いたのでした。

収録前の打ち合わせでは、「後日文化祭でネタを披露するので、同好会の高校生何組かにネタをやってもらい、向井がアドバイスをする」という段取りになったのですが…。

向井「一応僕は15年、このお笑いの世界でやってますから。(賞レースの)ファイナリストにはなったことないですけど、『ここはこうしたらもっとウケやすくなるよ』とか、15年やった経験則でアドバイスを伝えたところね。

『お前に言われたくねえよ』みたいな空気がすごくて(苦笑)」

高校生からは納得できない感じで「はぁ、はい」
向井は怪訝そうに「あ、いや、まあ、そうかそうか」

そんなちょっとしたプライドの攻防が長引いて、ロケが押してしまったんだとか。
 

ぶっつけ本番、どうする?

さて、ロケも終わりナゴヤドームにようやく着いた向井。
放送室にはすでに、プロ野球解説者の谷繁元信さん、MAG!C☆PRINCEの大城光さん、CBCの榊原悠介アナウンサーがいます。

特に谷繁さんは、初対面であり、ドラゴンズの幾度の優勝にも貢献し、通算3021試合出場の日本記録も持っているプロ野球界のレジェンド。
本来なら、事前にコミュニケーションを取っておき、ちょっと踏み込んだツッコミを試すこともできたのですが、今回はぶっつけ本番。

話してみれば優しいとわかるのですが、見た目は少しコワモテ。失礼のないようにどう立ち回ればいいか向井は考えあぐねいたそうです。
が、ムダに芸歴15年重ねているわけではありません。

向井「放送をやっていく中で、ツッコミでちょっとずつギリギリ攻めていく、みたいな。
僕、『スラムダンク』が好きなんで、湘北×陵南戦で魚住がファウル4つ、やっちゃうんですよ」
 

今、線を引いた

マンガ『スラムダンク』(井上雄彦著)で描かれた、バスケのインターハイ神奈川県予選でのできごとです。

主人公・桜木花道を擁する湘北高校と、エース・仙道にキャプテン・魚住率いる陵南高校が、全国大会出場の残り1枠を賭けた激闘。
5回ファウル(反則)になると退場になるバスケで、すでに4つファウルをもらっている魚住は、プレイが慎重にならざるを得ません。

しかし後がない魚住は、ファウルすれすれのプレイを挑みます。
審判はファウル宣告かと思いきや、迷った末にギリギリ笛を吹きませんでした。

つまり魚住は、「今後はこれくらいの接触プレイならファウルにならない」という基準を、審判に作らせたのです。危険を賭して退場ギリギリのラインを引いたのです。

向井「とんでもない極限の集中力で、(魚住は)線を引いたんだと。マジ、あれと同じことやってんの俺、副音声で(笑)
谷繁さんにギリギリのツッコミをして、『あ、このツッコミが通ったということは、今後これくらいのツッコミは谷繁さんは怒れないな』っていうラインを引いたんです(笑)」
 

ジャムおじさんは長い

この日の副音声では、ドラゴンズに関するクイズ企画を行っていました。

向井「谷繁さんの答え方がマジで意味わかんなくて(笑)。4択クイズで、谷繁さんは文字の長さでしか考えてないのね。
『いや、この選択肢は文字数が多いから違う』って、全問題について言うんですけど」

例えば、「かつてドラゴンズにいた宣銅烈(ソン・ドンヨル)投手。あるキャラクターに似ていると言われていましたが、次のうちどれでしょう?
ジャムおじさん、アンパンマン、ばいきんまん、ドラえもん」
(答はアンパンマン)

…というクイズでは、「ニックネームってそんな長い名前付けないと思うんだよね。ジャムおじさんって長くない?」と谷繁さんは言うのです。

谷繁さんいわく「俺の名前“たにしげもとのぶ”って8文字だから、小学生の時言いにくかった」というのがあるんだそう。
ただ、ジャムおじさんとアンパンマンでは、発音するには長さは変わりませんけれども。

向井「その時にね、直接『何を言ってんですか!』って言うと怖いから、隣の大城君に向かって『何を言ってるんだろうね?』っていう、線の引き方ね(笑)
そういうのをうまく駆使しながら、盛り上がったんですけど」

やはり15年の芸歴はダテではありませんね。
(岡戸孝宏)
 
#むかいの喋り方
この記事をで聴く

2020年10月13日22時04分~抜粋

関連記事

あなたにオススメ

番組最新情報