北野誠のズバリ

耐震工事で危機感を煽ることも!「リフォーム詐欺」を見抜くポイントは?

持ち家の方にとって大きな出費となるリフォームですが、特に注意を要するのがリフォーム業者選び。
金額が金額だけに詐欺に遭ってしまうと、大きな被害を被ってしまいます。

1月22日放送『北野誠のズバリ』の「ズバリマネー相談室」コーナーでは、リフォーム詐欺に遭わないためにはどうすれば良いのかという相談に対し、小宇佐・針田(こうさ・はりた)FP事務所のファイナンシャルプランナー、徳山誠也さんが回答しました。

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よくあるリフォーム詐欺

今回番組で取り上げた相談は、次の通りです。

「リフォーム詐欺で逮捕というニュースを見ました。自分たちもそうですが、やはり高齢の両親がこういう被害に遭ってしまわないかどうか心配です。
リフォーム詐欺にはどのような手口があるのか、高齢者でもできる対処法があれば教えてください」(Aさん)

よくある手口が、いきなり屋根の点検を装った業者がやってきて、屋根に登って壊れてもいない屋根を自ら壊し、工事代金を取ろうとするというもの。

徳山さんがあらためて調べたところ、600件以上10億円以上の工事を行なっていた業者がいたそうです。

屋根工事以外の詐欺も

わざわざ不必要な工事で料金を取ることは立派な詐欺です。
最近は耐震工事を理由にして工事の必要性を説かれると、どうしても気になってしまうところ。

また「見積もり詐欺」というものがあり、業者がリフォームの見積もりを提示し、その金額通りに契約した後に、追加工事や材料の値上がりを理由に、後から追加料金を請求するというものもあります。

また「工事未了詐欺」といって、工事を終えたかのように見せかけて、お金を受け取った後に業者が姿を消すというケースもあるそうです。

悪徳業者を見抜くポイント

このような詐欺に騙されないようにするため、悪質な業者を見抜くポイントというのはあるのでしょうか?

徳山「(悪質業者は)急がせるということですね。まずほとんどアポなしで訪問してきて、そのまま家の状況を診断して『すぐ工事しないと危ないですよ』と危機感を煽ったり、あとよくあるのが『本日中に契約してもらったらキャンペーンが適用できます』といって、契約を迫ってくると」

他の詐欺でも同様ですが、こちらに考える隙や調べる時間を与えさせない作戦です。

徳山「『ちょっと高い』といって価格(が理由)で断ろうとすると、その場ですぐに値下げするのも注意が必要ですね。
本来、工事に入る前というのは、見積もりも含めて事前準備って結構必要なはずなんですね。

いわゆる悪徳業者はすぐに工事に入ろうとして、顧客が考える時間をなくしたり、クーリングオフを使わせない手口と言えますね」

必ず確認しておくべきこと

その他にも、必要以上に不安を煽ったり大袈裟な表現を使ったり、高齢者や女性に対して高圧的な言い方をするセールスマンは要注意です。

徳山さんは「そこでやり取りをするのが苦痛になって、サインをしてしまわないように」とアドバイスしました。

また、自分の会社が真っ当だと思わせるために偽の資格を提示してくる場合もありますので、「建設業許可はありますか?」と聞くのが良いそうです。

建設業許可を取るには5年以上の営業実績と500万円以上を持つ会社口座が必要なため、信頼できる1つの目安となります。

その他に契約で注意すべき点は、ひとりで契約を決めない、きちんとした書面を交わすこと、リフォームに補助金が出る場合は、その申請書類などのコピーをもらうことが重要とのことです。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2024年01月22日14時13分~抜粋

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