北野誠のズバリ

ポテチのパリパリ音を聴きながら食べるとおいしく感じる?

すごいけどバカバカしいという研究に送られるイグノーベル賞というものがあり、日本人がよく受賞することでも話題となりますが、その中で医療介護業界が注目している研究があります。

それは、ポテトチップスを食べている時においしそうなパリパリ音を流すと、さらにおいしく感じるというもの。

オックスフォード大学の教授らの研究で、これを応用すれば介護食や高齢者の食事支援などで食べる楽しみを大きくして、食欲を増進させる効果が期待できるとのことです。

12月28日放送『北野誠のズバリ』では、Web情報サイト『東洋経済オンライン』の記事などを基に、パーソナリティの北野誠と山内彩加アナウンサーがトークを展開しました。

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音が五感に影響を与える?

イギリスのある3つ星レストランでは「The Sound of the Sea」というメニューがあリ、砂浜を模したタピオカの上にお刺身を盛り、貝殻の中に入れたiPodから海の音を流すという仕掛けが施されています。
そうすると、魚介類がさらに味わい深く新鮮に感じるのだそうです。

冒頭で紹介した研究に基づいて作られたメニューですが、中には感激で涙を流す人もいるとか。

この研究を思いついたきっかけは、洗剤会社と連携した研究で、パリパリに乾いた手をすり合わせた時、そのカサカサ音を聞こえにくくすると、手がしっとりするように感じるという発見からで、音が五感に影響するのではないかと考えたようです。

そこでボランティア200人を集め、1人ずつ防音室でプリングルス(ポテトチップス)を食べさせ、ヘッドホンから自分が食べる音が強く聞こえるようにしたところ、音量を大きくしたり高音域を強く出したりした時の方が、15%ほど噛みごたえが強く新鮮に感じられたそうです。

視覚からおいしく感じることも

この研究は聴覚以外の五感にも応用されていて、研究開発に携わった教授は、既に食品会社の商品開発やマーケティング戦略の支援も行っています。

そのため、他にもさまざまな研究結果が報告されています。

例えば「いちご味のムースは黒い容器より白い容器で出されると10%甘く感じる」「ヨーグルトの容器を70gほど重くすると、満腹感が25%上がる」「食事の際に高音域の音楽を聴くと食べ物を甘く感じるが、低音域の音楽や金管楽器の音を聴くと苦く感じる」など。

また「アルファベットの『k』には苦いイメージ、『b』は甘いイメージを抱く」という結果もあります。
日本語ではどんな文字が当てはまるのでしょうか。

赤色は食欲を増す色

ここで北野は、「中華料理店の看板に赤色が多いが、赤色は食欲を増す色」と語りました。

確かに食べ物の色は青色などの寒色よりも、赤色などの暖色のほうがおいしく感じるイメージはあります。

山内「青色って食欲減退色って言いますよね」

北野は沖縄料理で赤色の金目鯛はおいしそうに見えるが、アオブダイのお刺身は慣れないと語りました。

地元ではあまり意識されないかもしれませんが、青色の食べ物というのは、あまり手を伸ばさない方が多いかもしれないですね。
(岡本)
 
北野誠のズバリ
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2023年12月28日13時14分~抜粋

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