終活で気になることのひとつが、現在加入している各種サービスがきちんと解約できるのかということ。
毎月の携帯電話料金など、亡くなったことを誰がどうやって説明すれば良いのか悩むところです。
『北野誠のズバリ』の「ズバリマネー相談室」コーナーでは毎回、小宇佐・針田(こうさ・はりた)FP事務所のファイナンシャルプランナーが、リスナーから届いたお金に関する疑問やお悩みに回答しています。
7月31日の放送では徳山誠也さんが、死亡時のサブスクサービス解約について解説しました。
広がるサブスクのサービス
今回取り上げた相談は、次のとおりです。
「サブスク契約者が亡くなった場合、解約は非常に困難と思われますが、その支払いはどうなるのでしょうか?
解約しない限り、契約者の口座などから払い続けないといけないのでしょうか?
また、支払いは相続されるのでしょうか?
払いたくない場合はどのようにすれば良いのでしょうか」(Aさん)
「サブスク」とは定額サービスのことで、一般的には動画配信や音楽配信、電子書籍など、クラウドサービスが中心ですが、最近では洋服や家電のレンタル、お子さまのおもちゃや洋服などもあるようです。
さらに借りるだけではなく、食材や酒類、パン、観賞用の生花が毎月送られてくるものもあります。
サブスク申込で注意すべき点
これらのサービスは便利である一方で、基本的に自動継続であり、解約をしない限りサービスは停止しません。
そのため、自分や家族が亡くなった時は解約手続きが必要で、支払いが続くことになってしまいます。
自動的に死亡届が各業者に通知されるわけではないため、家族は故人がどのサービスに入っているのか、押さえておく必要があります。
そこで加入サービスを確認する方法として徳山さんがまず挙げたのが、クレジットカードの明細のチェック。
そもそも、サブスクサービスの支払いでクレジットカードを使うのであれば、あらかじめカードはひとつに決めておくことが重要です。
年1回払いもあるため、できれば過去1年間の明細をチェックしておいたほうが良いとのこと。
口座を凍結すれば大丈夫?
クレジットカードに紐づいた口座が本人名義であれば、亡くなって口座が凍結されれば引き落とされないはずですが、勝手に解約されるものでしょうか?
徳山「支払われないと自動的にサービスが止まるというしくみであれば良いんですけど、ただ支払いができなくて滞納してるという状態とみなされる、そういう契約になっているとまずいですよね。
多くの場合は翌月から使えなくなるという解約に近いんですけど、滞納されている状態になると、後からまとめて数か月分払わないといけない。
それも相続になりますので、家族が払わないといけないことになってきますよね」
特に気をつけたいのは口座やカードを止めるタイミング。過去の明細が見られなくなるのも問題です。
徳山さんは「ある程度ひと通り調べてから止めるか、もしくは全部リストを出してから止めないといけないので、注意が必要ですね」とアドバイスしました。
(岡本)
北野誠のズバリ
この記事をで聴く
2023年07月31日14時12分~抜粋