お花見や運動会、忘年会など、かつて会社ではさまざまなイベントが行われていました。
しかし不況による経費削減や、参加の強要が避けられる傾向になったこと、さらに昨今のコロナ禍によって、これらのイベントはほとんどなくなりました。
ところが、コロナ禍が収まりつつある最近、意外にも社内運動会が増える兆しがあるそうです。
4月20日放送『北野誠のズバリ』では、Web情報サイト『現代ビジネス』の記事を元に、社内運動会増加にいて、パーソナリティの北野誠と山内彩加アナウンサーがトークを展開しました。
社内運動会の魅力
かつて北野がタレントとして売り出した頃、営業で社内運動会の司会を依頼されたことがありました。当日は関西の有名企業が大阪城ホールを借り切って運動会を行ったこともあったそうです。
社内運動会の面白い点は、普段会社では会うことのない奥さんや家族にも競技に参加してもらうことで、お互いの家族を知る機会にもなっていたこと。
そのような会社行事は年々なくなっていたのですが、コロナ禍でリモートワークなどをずっと行っていたことでコミュニケーションが希薄になりすぎた反動からか、社内運動会を再び行う企業が増えてきたのだとか。
山内も「ここしばらく新人社員と話す機会はかなり減った」と実感しているようです。
運動会のニーズが高まっている
社内運動会のメリットは立場や業務、部署を超えた社員交流ができることや、運動不足の解消につながること、チームビルディングに役立つことなどが挙げられます。
デメリットはケガのリスクがあったり、運動が苦手な人にとってはモチベーションが低い、休みの日に開催すると、場合によっては疲れなどで翌日業務に支障をきたすということなどが挙げられるようです。
『現代ビジネス』の記事によれば、こうした社内運動会を企画・運営する会社があるそうです。
そのひとつが、2007年に設立された株式会社運動会屋。
料金は競技種目や時間によって変動しますが、会場費は別で参加者100人で80万円からだそうです。
社内運動会のメリット
株式会社運動会屋の顧客には、入社3年目ぐらいの若手社員に実行委員を担当させるケースがあるそうです。
これは顧客企業側に、若手社員が社内調整のために各部署へ出入りすることで、顔を広く売らせようという狙いがあるそうです。
また、チーム分けも部署ごとの縦割りではなく、営業部から2人、総務部から3人といったように横割りで編成することで、できる限り部署間の交流を図りたいという目的があるようです。
そして全力疾走で走るなど、普段の仕事では見られない姿が見られるのも社内運動会の面白いところ。
社内運動会あるあるとしては、「50代の部長などが走り終えた後に『もっと走れると思った』という感想を言いがち」というのがあるそうです。
また、社内運動会を行ったことで、仕事外のキャラクターがお互いにわかったからか、社内の雰囲気も明るくなるケースもあるのだとか。
会社の人と仕事以外で交流するのが面倒くさいと言われていた時代から、逆に交流する機会を増やそうというのも不思議な現象ですが、コロナ禍を経てもう一度交流の機会を作り直すタイミングなのかもしれません。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2023年04月20日13時15分~抜粋