ロックミュージシャンであり作家でもある大槻ケンヂさんが、2月11日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』に出演しました。
少年時代、ラジオや音楽への目覚め、そして「筋肉少女帯」のヴォーカルとしてデビュー。
その後もいろいろな活動の場を広げ、本人念願の2021年の「みうらじゅん賞」を受賞しています。
北野誠と片山純子がその話に聞き入ります。
医者にオカルトを止められた男
北野と話していると自然と話はオカルトに向かってしまう大槻さん。
リスナーから「まだUFOとか超常現象は大好きですか?」との質問に答えます。
大槻「好きですよ。今度『ムー』のweb版で連載を始めます」
医者から「UFOを触るな」と言われていたという大槻さん、「だからタイトルも『医者にオカルトを止められた男』」と笑います。
いっときいろいろ悩んだ時期があって、そのとき医者に、「そもそもオカルトとかあまり興味を持つのがよくないんじゃないですか」と言われ、それにのっかって、このタイトルをつけたそうです。
オカルトへの興味
北野はオカルトへの興味は何から始まったのかと尋ねます。
大槻「もともとはのんきな昭和のビリーバーだったんです。ノストラダムスとかユリ・ゲラーとか。
だけども20代半ばくらいに稲生平太郎さんの『何かが空を飛んでいる』という本と志水一夫さんの『UFOの嘘』の2冊くらいにひかれた。UFOを疑ってかかる派閥、または、もしそれがウソだったとしても、なぜそれが生まれるに至ったかを検証しようみたいなニューウェーブです」
北野「なぜそういう話が生まれたのか、1990年くらい『ムー』を中心として深堀していましたね」
大槻「その辺からずっとのめりこんでいきました」
面白ければいい
今でもその考え方は変わらないのでしょうか。
大槻「最近はビリーバー寄りで、宇宙人に会ったというより、自分が宇宙人だという人によく会うんですよ。だからもうどっちでもいいや、面白ければいいやと思ったり」
片山は「いたら楽しいですよね、いて欲しい」と無邪気にうれしそう。
そして大槻さんは「恐竜型宇宙人と爬虫類型宇宙人が密かに紛れ込んでいて、その人たちが東京の駒沢あたりで揉めているらしい」と新情報を。
片山「パッと目にはわからないですか?」
大槻「よくできたゴム面みたいなのをしていてゴム人間です。これは、昼日中に話すことじゃないだろうってことですね」
北野「まことしやかに言われていますね。入りこんでいるとか」
片山「ほー!」
片山は感心しますが、ぶっ飛びすぎて、確かに昼から公共の電波で話す内容ではないようです。
まずはUFOから
普段心霊現象などを追っている北野は懐疑派のようです。
北野「僕は常に懐疑派ですね。でも、なぜそんな伝説が生まれたのを追いかけていくと面白いです」
大槻「怪談とかもルーツを探るのが面白いです。一回オカルトをお医者さんに止められたんですけど、『やっぱり先生オカルト好きなんで、興味を持ったらダメですか?』と聞いたら、『じゃ、まずUFOからなら夢があっていいんじゃないですか』と。UFOは限定解除です」
晴れてUFOは解禁になったようです。オカルトの中でも夢があるという解釈でしょうか。
オーケンの心霊体験
北野「心霊はダメなの?」
大槻「心霊はあまり好きでないんですね。恨みつらみとかで」
北野「有名な、裏庭に落ち武者の首があった話は?」
これは大槻さんが小さい頃、家に帰った時にお父さん、お母さんがいないので裏庭に回ったら、こども用のブランコに落ち武者の首が浮かんでいたという話です。
北野はこれを気に入っていろいろなところで話したそうです。
大槻「ちゃんとこっち見てニヤッと笑ったんですよ、口から血を垂らしながら。それは確かに見ました」
『ラスト落ち武者』?
なかなか本格的心霊体験です。しかし、心霊現象懐疑派の大槻さんは考えます。
「ただこどもだから幻を見たのかもしれないし、新説で僕の家は下宿屋をやっていたので、大学生が庭にいて、ヒッピーの時代だから髪が長くて、僕の方を見て、苦笑いしたのを見間違えたんじゃないかなと」
北野「最近怪談界でも落ち武者を見たという話を聞かなくなったので、ひょっとしたらオーケンの見た落ち武者が『ラスト落ち武者』じゃないかと言われています(笑)」
片山「『ラストサムライ』、かっこいい」
大槻さんの話は独特の語り口で引き込まれます。
オカルトばかりでなく、音楽についても大いに語り、当時の音楽シーンを知る人にはたまらない回になりました。
(みず)
北野誠のズバリ
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2022年02月11日15時04分~抜粋