上川陽子法務大臣は先月、戸籍法制の見直しについて法制審議会へ諮問すると公表しました。いわゆる「キラキラネーム」と呼ばれる読み方の難しい名前について、漢字の音訓や文字の意味との関連性を要求するかどうかなど、戸籍法制の見直しに向けてさらなる具体的な検討を行うとのことです。
10月2日放送の『北野誠のズバリサタデー』では、北野誠の代打でパーソナリティを務めた水道橋博士と、戸井康成、加藤由香アナウンサーが、今後の検討次第で使えなくなる可能性もある「キラキラネーム」について取り上げました。
「希星」ちゃんの読み方は?
現行の戸籍法では、名前の読み仮名について規定はありません。
「放送協会の人は大変。野球選手の名前もかなり難しくなってきた」と語る水道橋に、「選手名鑑を見ながらじゃないと、名前がはっきり読めない選手も増えてきた」と戸井。
漢字本来の読み方からかけ離れた、読みにくい・珍しい名前は、いつからか「キラキラネーム」と呼ばれるようになりました。
ここで戸井が、水道橋と加藤にキラキラネーム問題を出します。
第1問は「希星」
水道橋「キラキラボシ」
戸井「おっ、いいね。さすが博士」
答えは「キララ」ちゃんでした。
「黄熊」君はまさかの!?
第2問は「弾歩」
水道橋「商品名じゃないんですか?ダンポさん」
加藤「ダム?」
答えは「ハズム」君と聞いて、「これは分かる気がする」と水道橋。
第3問は「黄熊」
博士「わかった!テディベア?」
戸井「あっ、おしい!」
加藤「プウ!」
ご名答、第3問の答えは「プウ」君です。
思わず笑ってしまう水道橋と加藤。「絶対学校で笑われてる!」と心配になった様子。
「探せばたくさんある」という戸井に、「本当にいるの?」と半信半疑の水道橋。
データ管理を容易に
キラキラネームが問題となるのは、戸籍をデジタル化する流れから。
戸籍法では、名前は「常用平易な文字」で、漢字・ひらがな・カタカナを使用することが定められています。
名前に使える漢字は2,999字。出生届には読みを記入する欄がありますが、戸籍には読みがなが不要なため、これまで読みについては自由とされていました。
この議論が持ち上がった背景には、「個人データを管理しやすくしたい」という政府の思惑があります。
漢字よりも数が少ないひらがな・カタカナの方が、データの管理は楽。銀行口座や住民基本台帳にも読み仮名が書かれているため、戸籍とひも付けしやすくなるというわけです。
どうなる?キラキラネーム
同じ漢字の名前でも、読み方が全く異なるケースもあります。
たとえば「大翔」は、ひろと、たいが、そらなどいろいろな読み方があり、漢字だけでは個人の特定が難しくなっています。
名前についての議論では、「音訓や漢字の表す意味との関連性を基準とする」という案が上がっていますが、キラキラネームはこれに引っかかってしまうと考えられます。
「海」と書いて"まりん"であれば、海の英語読みで認められる可能性がありますが、"りく"だとかなり微妙といった具合です。
「一定の線引きをしない限り、個人の印象でOKはおかしいからね」と、共通のルールが必要だと語る水道橋。
個性的なキラキラネームが付けられなくなってしまうのかどうか。今後の動きに注目です。
(minto)
北野誠のズバリ
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2021年10月02日10時50分~抜粋