中高年に多い「足つり」。特に寝ている時に急にやってくるあの痛みに、慌てふためいたことがある方も多いのではないでしょうか。
9月10日の放送の『北野誠のズバリ』、健康の悩み、夫婦の悩みなどを解決する「中高年よろず相談室」のコーナーでは、「足がつったときの正しい対処法」について取り上げました。
心療内科本郷赤門前クリニック院長で医学博士の吉田たかよし先生に、お話を伺います。
足がつった時の正しい対処法は?
筋肉が縮むとつりやすい
ふくらはぎの筋肉は「腓腹筋(ひふくきん)」という筋肉。この部分がけいれんするため、医学的に「足つり」は「腓腹筋けいれん」と呼ばれています。
けいれんは、筋肉が自分の意志とは無関係に収縮する現象。筋肉がMAXの力で収縮するため、激痛を伴います。
「寝ている時、なぜ勝手にふくらはぎの筋肉がけいれんするですか?」と尋ねる北野誠に、「筋肉は伸びた状態ではつりにくく、縮んだ状態ではつりやすいという性質を持っている」と吉田先生。
スポーツの前に、ストレッチで筋肉を伸ばすのはそのためです。
しかし寝ている時、足首は伸びた状態。すなわち、ふくらはぎの腓腹筋は縮んでいる状態のため、足がつりやすくなります。
そこに水分やミネラル不足が加わると、さらに足がつりやすくなるというわけです。
けいれんは、筋肉が自分の意志とは無関係に収縮する現象。筋肉がMAXの力で収縮するため、激痛を伴います。
「寝ている時、なぜ勝手にふくらはぎの筋肉がけいれんするですか?」と尋ねる北野誠に、「筋肉は伸びた状態ではつりにくく、縮んだ状態ではつりやすいという性質を持っている」と吉田先生。
スポーツの前に、ストレッチで筋肉を伸ばすのはそのためです。
しかし寝ている時、足首は伸びた状態。すなわち、ふくらはぎの腓腹筋は縮んでいる状態のため、足がつりやすくなります。
そこに水分やミネラル不足が加わると、さらに足がつりやすくなるというわけです。
ミネラル不足と水分不足
筋肉の収縮やゆるみは、すべて電気でコントロールされています。
ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルは、体内ではすべてプラスイオンになります。プラスイオンが筋肉の細胞に入ると、電気的にプラスに、出ていくとマイナスになるのです。
「ミネラルが不足すると、筋肉を電気でコントロールすることができなくなるから足がつる」と吉田先生。
しかし吉田先生によると、寝ている時に足がつる原因として圧倒的に多いのは「水分不足」
水分が不足するとミネラルが濃くなり、コントロールができなくなるため足がつってしまうというわけです。
ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルは、体内ではすべてプラスイオンになります。プラスイオンが筋肉の細胞に入ると、電気的にプラスに、出ていくとマイナスになるのです。
「ミネラルが不足すると、筋肉を電気でコントロールすることができなくなるから足がつる」と吉田先生。
しかし吉田先生によると、寝ている時に足がつる原因として圧倒的に多いのは「水分不足」
水分が不足するとミネラルが濃くなり、コントロールができなくなるため足がつってしまうというわけです。
つりそうになったら迷わず「水」
中高年に足つりが多い理由は、吉田先生いわく「脳の老化」。脳が老化すると、のどの渇きを感じにくくなってしまうのです。
さらに腎臓の老化も要因のひとつ。寝ている時におしっこを濃縮できず、水分は膀胱へ。さらに、吐く息と一緒にどんどん水分が抜けてしまうため、朝までに限界を超えると足がつってしまうというわけです。
「足がつりそうになったら、まよわず水を飲む。血液ドロドロだから、放っておくと脳梗塞や心筋梗塞になっちゃう」と吉田先生。
足のつりがたとえ他の理由だとしても、水を飲んで悪くなることはないため、「水を飲むのが医学的に正解」とのことです。
さらに腎臓の老化も要因のひとつ。寝ている時におしっこを濃縮できず、水分は膀胱へ。さらに、吐く息と一緒にどんどん水分が抜けてしまうため、朝までに限界を超えると足がつってしまうというわけです。
「足がつりそうになったら、まよわず水を飲む。血液ドロドロだから、放っておくと脳梗塞や心筋梗塞になっちゃう」と吉田先生。
足のつりがたとえ他の理由だとしても、水を飲んで悪くなることはないため、「水を飲むのが医学的に正解」とのことです。
けいれんは止まるが危険!
この週、番組内でリスナーから「足がつった時に、立ち上がるとすぐ治る」という対処法が寄せられていました。
これに、「確かにけいれんが止まるのはその通り」と吉田先生。
筋肉が勝手に収縮して、その収縮した刺激で筋肉がさらに収縮しようとする。この悪循環で延々とけいれんが続いてしまいます。
このけいれんを抑えるに必要なのは、つった筋肉を伸ばすこと。立ち上がると体重がかかり、アキレス腱がふくらはぎの筋肉を無理やり引っ張るため、足のつりは確かに治ります。
ただしこの方法は「寝ている時は絶対やっていただきたくない!」と語気を強める吉田先生。立とうとした時に転倒し、頭を打って大ケガをした例もあるというのです。
これに、「確かにけいれんが止まるのはその通り」と吉田先生。
筋肉が勝手に収縮して、その収縮した刺激で筋肉がさらに収縮しようとする。この悪循環で延々とけいれんが続いてしまいます。
このけいれんを抑えるに必要なのは、つった筋肉を伸ばすこと。立ち上がると体重がかかり、アキレス腱がふくらはぎの筋肉を無理やり引っ張るため、足のつりは確かに治ります。
ただしこの方法は「寝ている時は絶対やっていただきたくない!」と語気を強める吉田先生。立とうとした時に転倒し、頭を打って大ケガをした例もあるというのです。
ベッドの上で足がつったときは?
寝ている時に足がつった時は、横になったままでアキレス腱を伸ばすのがベスト。
つま先を握ればアキレス腱を伸ばすことができますが、ものすごく強くつっている場合は、手がつま先に届かないこともあります。
その場合は、ベッドに寝そべったまま足の裏を壁やベッドのへりに力いっぱい押し付けて、アキレス腱を伸ばすのが良いそうです。
「夜寝る前に水を飲むのは、基本中の基本なんですね?」と確認する北野に、「中高年をすぎたら、心筋梗塞脳梗塞の予防のためにも絶対に必要」と吉田先生。
また、お酒を飲んだ場合は解毒に大量の水分が使われてしまうので、つりやすい人は晩酌はやめた方がいいといいます。
つま先を握ればアキレス腱を伸ばすことができますが、ものすごく強くつっている場合は、手がつま先に届かないこともあります。
その場合は、ベッドに寝そべったまま足の裏を壁やベッドのへりに力いっぱい押し付けて、アキレス腱を伸ばすのが良いそうです。
「夜寝る前に水を飲むのは、基本中の基本なんですね?」と確認する北野に、「中高年をすぎたら、心筋梗塞脳梗塞の予防のためにも絶対に必要」と吉田先生。
また、お酒を飲んだ場合は解毒に大量の水分が使われてしまうので、つりやすい人は晩酌はやめた方がいいといいます。
靴下よりレッグウォーマー
北野が「ふくらはぎを温めるのはどうなんですか?」
吉田先生「大変いいことです」
これから秋が深まると、ふくらはぎが冷えて血行が悪くなり、つりやすくなります。
とはいえ、靴下を穿いて寝るのはNG。
足の裏から熱を逃がすことで、脳を冷やしてより睡眠を深くしているので、靴下を穿いたままでは睡眠が浅くなってしまいます。
足のつりを予防するために、温めるべきは「ふくらはぎそのもの」。靴下ではなくレッグウオーマーがベストです。
吉田先生「大変いいことです」
これから秋が深まると、ふくらはぎが冷えて血行が悪くなり、つりやすくなります。
とはいえ、靴下を穿いて寝るのはNG。
足の裏から熱を逃がすことで、脳を冷やしてより睡眠を深くしているので、靴下を穿いたままでは睡眠が浅くなってしまいます。
足のつりを予防するために、温めるべきは「ふくらはぎそのもの」。靴下ではなくレッグウオーマーがベストです。
ふくらはぎの筋肉は一番の弱点
「普段からふくらはぎが痛いときもある」という北野に、「全身の筋肉の中で、ふくらはぎの筋肉は一番の弱点」と吉田先生。
ふくらはぎの筋肉は小さいため、立つと体重分の負担がかかります。長年の負荷で、ふくらはぎの筋肉はそもそも傷みやすくなってるというのです。
歩くことは、ふくらはぎの筋肉を適度に使い、血液の循環を良くするので大正解! ですが猛ダッシュや高跳びは大変危険ということです。
「ちょっとずつ筋肉もガタがきてるんですね」と納得の北野でした。
(minto)
ふくらはぎの筋肉は小さいため、立つと体重分の負担がかかります。長年の負荷で、ふくらはぎの筋肉はそもそも傷みやすくなってるというのです。
歩くことは、ふくらはぎの筋肉を適度に使い、血液の循環を良くするので大正解! ですが猛ダッシュや高跳びは大変危険ということです。
「ちょっとずつ筋肉もガタがきてるんですね」と納得の北野でした。
(minto)
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