コロナ禍が続く中、暑い夏はおウチでキンキンに冷えたビールを飲みたいもの。
『北野誠のズバリ』の最終水曜は、アシスタントの大橋麻美子が、お酒のおつまみを紹介しています。
7月28日の放送で大橋が紹介したのは、「名古屋たまご」。
といっても、名古屋コーチンのことを指しているわけではありません。
名古屋の人気土産の1つ
「名古屋たまご」は、東京に本社のある銀座若菜という会社が、名古屋土産のために開発した商品で、新鮮な卵を八丁味噌をベースとしたオリジナルの味噌床にじっくりと漬け込んだものです。
真空パックに入っていて、20cmほどの竹カゴに3つ載せた形。
雑誌などのメディアでも取り上げられ、『日経トレンディ』(日本経済新聞社)2021年3月号の特集記事「47都道府県 地元自慢の酒のつまみ図鑑」にも愛知県代表として掲載。
今や人気の名古屋土産の1つとなっています。
大橋も買いたくなり、店舗のあるデパートに行ってみたところ売り切れ。
さらに食べたくなったため、予約注文をして後日再度行って買い、食べてみたところ、かなりおいしかったということで、今回紹介することにしました。
漬物の名店が産んだゆで卵
銀座若菜が現在の銀座7丁目で創業したのは、1953年(昭和28年)。
当初は奈良漬を中心にピクルスも販売しているお店でしたが、いろいろな人が集まる銀座という土地柄、要望が多岐に渡ったため、全国50種類以上の漬物を用意するお店へと発展しました。
昭和40年代には業界に先駆けて浅漬けの販売に着手し、自社オリジナルの漬物もぞくぞくと誕生。
昭和60年代には羽田空港内に出店したことで、東京土産の漬物を増やしました。
漬物を広めた銀座若菜ですが、企業として大事にしているのが「漬床(つけどこ)の文化」。
旬の野菜に対して、最も相性の良い漬床に漬けることでさまざまな商品を販売。
漬床はぬかやこうじだけではなく、お酢や醤油、砂糖など多様なものが用意されています。
名古屋たまご誕生のきっかけ
卵を漬けるという発想になったのは、愛知県が誇る八丁味噌をベースとしたオリジナルの味噌床を使ったからで、ここにゆで卵をじっくりと漬け込んでいます。
もともと2003年(平成15年)にゆで卵ブームが起きた時、さまざまな会社が開発した中で、銀座若菜はまず、東京みやげとして「江戸たまご」という商品を販売しました。
ゆで卵を信州味噌で漬け込んだところ、人気が出たため、次は2005年(平成17年)に中部国際空港(セントレア)の開港と、愛・地球博(愛知万博)の開催に合わせて、名古屋のものを作ろうと企画され、「名古屋たまご」が誕生。
東京VS名古屋
ここでスタジオに「江戸たまご」と「名古屋たまご」の2つが運ばれてきましたが、江戸はあっさり、名古屋は濃いめといった味わい。
大橋は名古屋派で、「冷酒には小さめに切った名古屋たまごでちびちび飲むのが至福」とコメント。
今の時期、あまり旅行や出張は多くないと思われますが、名古屋からの帰りに新幹線で「名古屋たまごとビール」というのは、夜のおつまみにピッタリではないでしょうか。
そして、銀座若菜の方に名古屋たまごのおすすめの食べ方について伺ったところ、この時期ならではの方法としては、冷やし中華に名古屋ではおなじみのマヨネーズをかけ、名古屋たまごをトッピング。
また、細かくつぶしてタルタルソースにして、サンドイッチで食べる方法もコクがあってオススメとのことです。
(岡本)
北野誠のズバリ
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2021年07月28日14時45分~抜粋