モーニングが独自の進化を遂げていることが特徴的な名古屋の喫茶店ですが、特徴的なのは、モーニングや小倉トーストだけではありません。
7月26日放送『北野誠のズバリ』では、月曜アシスタントの松岡亜矢子が前から行ってみたかったという、独創的な喫茶店を紹介しました。
鳩+鳩時計+コーヒー!?
今回、番組で紹介したのは、名古屋市西区にある喫茶店「ロンドベル」さん。
何が独創的かというと、鳩好きのオーナーさんが経営されているからか、小鳥をテーマにした作品を手がける作家さんが集まることから、小鳥グッズを販売。
さらに、鳩好きが高じて鳩時計も販売しています。
鳩のインパクトが強いのですが、本格的な自家焙煎をした約50種類のコーヒー豆を販売されているという、何から紹介したら良いのかわからない喫茶店です。
ホームページにも「珈琲と鳩時計の店 ロンドベル」とうたっています。
メニューはカレーやプリンといった、喫茶店らしい軽食が並んでいますが、そんな中で一際異彩を放つのが、「ウィンナースパゲティ」。
松岡はこのウィンナースパゲティ目当てで行ったのですが、ここで「スパゲティにウィンナーが入って何が珍しいの?」と思われた方は、見事に裏切られます。
見た目にだまされるな!
この「ウィンナー」は、「ウィンナーコーヒー」の方のウィンナー、つまり、生クリームなのです。
こどもの頃に「コーヒーにウィンナーを入れて、何がおいしいの?」と誤解していましたが、その逆バージョン。
まず、カフェオレボウルのような大きめのカップに盛り付けられたスパゲティにホイップクリームが添えられ、スイーツとして楽しめます。
これだけでは、よくわからないと思いますので、松岡がオーナーの鳩村ひろしさんにお話を伺いました。
見た目はソース焼きそばのような茶色い麺。
なぜ茶色いのかといいますと、コーヒーで茹でているからで、お店では1杯420円で出しているオリジナルブレンドのコーヒーを2杯、茹で汁として使用している贅沢な作りです。
実際に松岡が食べてみたところ、普通のスパゲティの麺ですが、「コーヒーと合わさると、麺ってこんなに甘かったんだ!」とビックリ。
さらに生クリームを絡めると、「いつもイメージしている麺を見ているのに、いつもと違う甘さを感じる」ことで、理解不能に陥ったようです。
コーヒーを使った幻のメニュー
このウィンナースパゲティですが、実は前身のメニューがあります。
4年前に四日市市にあるこんにゃくメーカーさんとSNSで知り合いになった時、イタリアなどで話題になったという、しらたきを使ったスパゲティ、通称「ZENパスタ」というものがあり、これとコーヒーのコラボができたらという話から、メニューを開発。
しかし、2020年にこのメーカーが倒産し、取引きがなくなってしまいました。
他のメーカーのしらたきを使うのに乗り気ではなかったため、別のメニューが誕生したのですが、そのきっかけは……。
鳩村さん「どうしましょうって迷ったんだけど、スパゲティの麺を使ったコーヒーパスタっていうのを、想像の中では絶対においしくないに違いないっていう確信はあるんだけれど。
かといって食べたこともないわけですし、ただの先入観だから、まずは1回作ってみて、ダメだったら止めようっていう、踏ん切りを付けるために作ってみたんですよ。
食べてみたら、『意外とイケる』とか思っちゃって」
お店に出すつもりはなかったようですが、事のほかうまくいったようです。
お客さんの反応は?
ちなみにお客様の反応はどうだったのでしょうか。
鳩村さん「やっぱり最初来る方は、怖いもの見たさ的な(笑)。
ネタを発掘的な感じで来られる方が9割なんですけど、チャレンジみたいな感じで食べ始めると、『意外とおいしかった』、『想像してたのと違った』っていう。
『実際作ってみないとわからないもんだな』っていうのを、自分自身今回のメニューを制作するのにあたって、あらためて先入観は良くないって思いましたね」
変わったメニューのある変わったお店のように見えますが、実際に食べてみると、うれしい誤算になりそうです。
(岡本)
北野誠のズバリ
この記事をで聴く
2021年07月26日14時43分~抜粋