『北野誠のズバリ』、身近な疑問・質問・お悩みを解決する「ズバリ法律相談室」のコーナー。
7月21日の放送には、「コロナが原因で結婚式を中止にした友人が、結婚式場から支払いを請求された。友人に支払いの責任はあるのでしょうか」(Aさん)という相談が寄せられました。
さらに申込金の15万円も振り込み済み。この場合、結婚式場に代金を支払う必要があるのでしょうか?
また、15万円は戻ってくるのでしょうか?
オリンピア法律事務所の原武之弁護士が質問に答えます。
コロナで結婚式をキャンセル。代金の支払いは「仕方がない」?
ポイントは「不可抗力かどうか」
ブライダル会社から、コロナの影響で式を延期するようにいわれたAさんの友人。式の中止を決め、結婚式場に伝えたところ、代金の支払いを求められたそうです。
原弁護士によると「天災に該当するような不可抗力が認められれば払わなくてもいい。不可抗力とまではいえないとなると、払わなければならない」とのこと。
「大きな地震や震災の直後なら、不可抗力になるんでしょうけど。コロナが不可抗力に当たるのかっていうのは難しいですよね?」と尋ねる北野誠に、「そうですね。実際、裁判が起きているらしい」と原弁護士。
これは、緊急事態宣言なのか、まん延防止等重点措置なのかでも変わります。
コロナの流行り始めは全面的に禁止でしたが、今はWEBなどの代替手段がいろいろとあるため、「どこまでが不可抗力なのか」は、具体的事象に応じて決まるということです。
原弁護士によると「天災に該当するような不可抗力が認められれば払わなくてもいい。不可抗力とまではいえないとなると、払わなければならない」とのこと。
「大きな地震や震災の直後なら、不可抗力になるんでしょうけど。コロナが不可抗力に当たるのかっていうのは難しいですよね?」と尋ねる北野誠に、「そうですね。実際、裁判が起きているらしい」と原弁護士。
これは、緊急事態宣言なのか、まん延防止等重点措置なのかでも変わります。
コロナの流行り始めは全面的に禁止でしたが、今はWEBなどの代替手段がいろいろとあるため、「どこまでが不可抗力なのか」は、具体的事象に応じて決まるということです。
結婚式場もかわいそう
北野「どのような事情だったら、結婚式場に不可抗力と言えるんですか?」
原弁護士「思い描いていた式と、まったく違う式になるということが言えればいいので」
例えば主要な人に参列してもらえない、WEB対応もできない、日付にこだわりがあるなど、日程を変更することで実現したかったことができなくなる場合は、不可抗力と認定されやすいそうです。
コロナによる結婚式の中止は、もちろんかわいそうな話。しかし「一方で結婚式場もかわいそうで」と原弁護士。
原弁護によると、「両方どっちが悪いわけじゃないので、『バランスを取らざるを得ない』というのが法律の考え方」
「一方に責任があるわけではない時に、全部を科すことがいいのかどうか。100対0はちょっと…という考え方があると思うんですよ」とのことです。
原弁護士「思い描いていた式と、まったく違う式になるということが言えればいいので」
例えば主要な人に参列してもらえない、WEB対応もできない、日付にこだわりがあるなど、日程を変更することで実現したかったことができなくなる場合は、不可抗力と認定されやすいそうです。
コロナによる結婚式の中止は、もちろんかわいそうな話。しかし「一方で結婚式場もかわいそうで」と原弁護士。
原弁護によると、「両方どっちが悪いわけじゃないので、『バランスを取らざるを得ない』というのが法律の考え方」
「一方に責任があるわけではない時に、全部を科すことがいいのかどうか。100対0はちょっと…という考え方があると思うんですよ」とのことです。
申込金の15万円は戻ってくる?
同様の訴訟が起きているというニュース報道は出ているものの、原弁護士によると「恐らく話し合いはしてると思う」とのこと。
コロナが流行り出してまだ1年半ほど。このような想定をしていなかったため、不可抗力かどうかの基準がまだ煮詰まっていないといいます。
「事前の申込金15万円。このお金は戻って来るんですかね?」と尋ねる北野に、「支払い義務を免れることになれば戻ってくる。支払い義務が一部あるとなると、そこに充当するとなってしまう」と原弁護士。
「少額だからすぐ返してください」という話にはならないとのことです。
コロナが流行り出してまだ1年半ほど。このような想定をしていなかったため、不可抗力かどうかの基準がまだ煮詰まっていないといいます。
「事前の申込金15万円。このお金は戻って来るんですかね?」と尋ねる北野に、「支払い義務を免れることになれば戻ってくる。支払い義務が一部あるとなると、そこに充当するとなってしまう」と原弁護士。
「少額だからすぐ返してください」という話にはならないとのことです。
居酒屋メンバーがコロナに!
「予約していた居酒屋に行く時に、直前でメンバーの誰かから『コロナになった』という連絡があったら、このキャンセルも不可抗力になりますかね?」
身近な例で尋ねる北野。
「例えば、メンバーが濃厚接触者になって保健所から自宅待機を命じられている場合は、法律に基づくものなので仕方がないといえる」と原弁護士。
ただし「可能性がある」程度であれば、法的に外出禁止を命ぜられてはいないため、「不可抗力とはいえない」ということです。
しかし「一方で、濃厚接触者でなければ動き回ってもいいのかといわれれば、そういうわけでもないので、心配は心配ですよね」と、周囲の人がコロナにかかった時の行動は難しいと語ります。
身近な例で尋ねる北野。
「例えば、メンバーが濃厚接触者になって保健所から自宅待機を命じられている場合は、法律に基づくものなので仕方がないといえる」と原弁護士。
ただし「可能性がある」程度であれば、法的に外出禁止を命ぜられてはいないため、「不可抗力とはいえない」ということです。
しかし「一方で、濃厚接触者でなければ動き回ってもいいのかといわれれば、そういうわけでもないので、心配は心配ですよね」と、周囲の人がコロナにかかった時の行動は難しいと語ります。
まずは話し合いを
「不安になりながらお酒飲むとかね」という大橋麻美子に、北野は「そこまでして飲まなあかんか」と苦笑い。
実際は「メンバーがコロナってなったら、『やめとこ』ってなるよね。テンションも上がりませんしね」と北野。
コロナを取り巻く状況は刻一刻と変化しています。
去年コロナ禍が起こった当初は、コロナという未知のウイルスに対して「すべてキャンセルを認める」という動きでした。
それから1年が経ち、現在では代替手段があり、PCR検査も早く受けられるようになり、予防接種も始まっています。
「個々いろいろな事情があるものですから、必ずしも『コロナが周りに出たからキャンセル』『はい、OK』というわけにはいかない」と原弁護士。
「どうしても明確な指針がないので、話し合っていただくしかないというのが正直なところ」と語る原弁護士でした。
(minto)
実際は「メンバーがコロナってなったら、『やめとこ』ってなるよね。テンションも上がりませんしね」と北野。
コロナを取り巻く状況は刻一刻と変化しています。
去年コロナ禍が起こった当初は、コロナという未知のウイルスに対して「すべてキャンセルを認める」という動きでした。
それから1年が経ち、現在では代替手段があり、PCR検査も早く受けられるようになり、予防接種も始まっています。
「個々いろいろな事情があるものですから、必ずしも『コロナが周りに出たからキャンセル』『はい、OK』というわけにはいかない」と原弁護士。
「どうしても明確な指針がないので、話し合っていただくしかないというのが正直なところ」と語る原弁護士でした。
(minto)
関連記事