6月11日放送の『北野誠のズバリ』は「吉田たかよし先生に聞け!」と題して、心療内科本郷赤門前クリニック院長で医学博士の吉田たかよし先生に、リスナーからの身体に関する質問をぶつけました。
質問を募集したところ、「おそろしいくらいのメールが届きました。うちのリスナーさん、平均年齢50くらいだと思います。そこまで健康のことが気になるのか」と、北野は驚きます。
まず北野が代表して吉田先生に尋ねたのは、新型コロナウイルスのワクチンについてです。
ワクチンの副反応
北野が最初に尋ねたのはワクチンの副反応について。
北野「1回目は副反応がほとんどないのに、2回目は熱が出るとか体調を崩す方が多いといいますが、あれはなんでですか?」
吉田「これは1回目に免疫力を獲得して抗体ができるわけです。その抗体ができた状態で、さらに2回目を打ってさらにもっとたくさん抗体を作らせる、というのが2回受ける目的です。
ワクチンがやっていることは、疑似的に感染したと同じような状態を体内にしておくことによって抗体を作らせる、ということです」
2回打つことでコロナにややかかったような感じにさせて抗体を作らせるわけですね。
吉田「1回目で抗体ができている。その抗体を使って思いっきり2回目で頑張ってくれるわけです。その熱が出るのは、よくワクチンが効いているんだな、と前向きに考えていただくのがいいですね」
もし2回目に熱が出ても、怖がる必要はなさそうです。
若い女性は副反応が強い?
北野「若い女性は2回目で熱出たりするけど、おっさんおばさんは熱が出ないみたいな。これ何が違うんですか?」
吉田「これは免疫力の差です。若いほど、すぐに外部から入ってきたものに対して、対抗する力が強いのです」
しかも、女性の方が免疫の力が強いそうです。
なぜかというと女性は出産しないといけないし、子育てをしないといけない。
人類が生き延びるために女性はわざと免疫力が強く出るようになっているとのこと。
ちなみに熱が出たりする副反応は、だいたい1日で終わることが多いようです。
吉田「念のため、すごく集中力が必要な仕事を持っている方は、2回目については翌日休みになるようなタイミングで打つことをおすすめしています」
集団免疫は何割で達成?
北野「僕らの周りの70代くらいの人は、ワクチンを打ったらマスク外してて出かける勢いですけど、これはどうですか?」
吉田「現在のワクチンは重症化を防ぐにはものすごくよくできています。ただ、大きな症状は出ないけど感染はする。それで人にうつすというのは一定の割合出てしまいます。
だから、まわりの人のことも考えて、今まで通りソーシャルディスタンスとマスクは心掛けていただきたいです」
北野「だいたい全体の何割の方がワクチン接種するとおさまる、とかありますか?」
吉田「だいたい7割までいったら、これは集団免疫で一気に感染が下がってくる。ただアメリカなどの例を見ると、だいたい50%超えたあたりからぐっと重症化が減り、感染も減ってきます」
ワクチンを打ったあともソーシャルディスタンスとマスクは続けるようにしましょう。
熱中症との兼ね合い
ただ、マスクを続けるといってもこれから夏場になると困ったことがあります。
それが熱中症です。
北野「熱中症とコロナの症状が似ていて難しいそうですね」
吉田「実際体内で起こっている反応が共通している部分があります。最終的に亡くなり方は、実はコロナと熱中症はよく似ています。
(熱中症の危険性を考えると)ワクチンを打っていない方でも、外で密になっていない状況ではマスクをつける必要はないです」
今は、マスクをしていないで外を歩くとどんな場合でも批判的に見られがちですが、コロナと熱中症の危険性のバランスを考え、臨機応変に対応したいものです。
(みず)
北野誠のズバリ
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2021年06月11日13時00分~抜粋