『北野誠のズバリサタデー』、お笑い芸人の工作太朗が気になる場所や人に取材を行う「工作員潜入レポート」のコーナー。
5月15日の放送では、カエルの被り物をかぶったウーバーイーツ配達員、すぎやまケーロさんを取り上げました。
配達中だけでなく、プライベートもカエルをかぶって過ごしているすぎやまさん。その理由は、意外なものでした。
「カエル、かわいいですね」
以前、Twitterで「名古屋にカエルの姿をしたウーバーイーツの配達員がいる」「"幸せのカエル"と呼ばれている」という噂を目にした工作。気になっていろいろ調べてみたものの、詳しい情報を見つけられないまま月日が流れていました。
そんなある日、CBCのある新栄周辺で信号待ちをしていた工作の前に、スッと1台の自転車が停車。
ウーバーイーツのバッグを背負って、カエルの被り物をかぶった男性、彼こそが「幸せのカエル」その人だったのです。
工作が勇気を振り絞って「カエル、かわいいですね」と声をかけると、30代くらいのおとなしそうなその男性は「ありがとうございます」と微笑んでくれました。
プライベートもカエル
「この格好でウーバーやってるんですか?」と尋ねる工作に、「そうです。プライベートもこれです」と意外なひとことを返す男性。
「プライベートも???」と、工作の頭の中がはてなマークだらけに。
もっと話を聞こうを思ったところで信号が青に変わり、男性は「今からお客さんのところにお届けしにいくので。私はこれで」と立ち去ろうとします。
「代わりに」と男性が渡してくれたのは、1枚のチラシ。そこに写っていたのはお笑いトリオでした。
実はこの男性、名古屋でフリーで活動している芸人さんだったのです。
ますます興味を持った工作は、TwitterのDMからコンタクトを取り、電話取材を依頼しました。
「頭に緑色の物。カエルだ!」
男性の名前は「すぎやまケーロ」さん。ピンの時代も含めて、キャリア16年のベテラン芸人さんです。
カエルの被り物をかぶることになったきっかけは、なんと「占い師」。「売れるためにはどうしたら良いのか」とトリオで相談に行ったことがすべての始まりでした。
占い師は、すぎやまさん以外の2人には「そのまま行きなさい、あなたたちはすごくいい」と現状維持を推奨。しかし、その占い師はすぎやまさんを見て頭を抱えてしまいます。
遠くを見つめた占い師は、「何か見える。頭に緑色の物が見える。カエルだ! あなたはカエルをかぶりなさい!」と謎の鑑定。
周囲から「かぶれよ!」「お前が原因だったんだぞ!」とあおられ、すぎやまさんはプライベートもカエルで過ごすことに。芸名も「すぎやまケーロ」と改めたのです。
「解散したんだよね」
占い師から「4~6月まですごく運気が上がる」と言われていたというすぎやまさん。
「今、最高にいいってことじゃないですか! お仕事も順調っていうことですか?」とテンションが上がる工作との間に、一瞬気まずい空気が流れます。
「解散したんだよね」
方向性の違いで、トリオは3月いっぱいで解散。しかも、カエルをかぶり始めた矢先の解散です。
ラジオのレギュラー番組も3月で終了。毎月あるイベントの司会の仕事は残ったものの、天候やコロナの関係で1度も出演できていないんだとか…
声をかけてきてくれたのは……
街中で、カエルの被り物に注目されることはほぼないというすぎやまさん。
先日ホストのお店に配達で訪れたときには、「めちゃくちゃにいじられるかな?」と期待していたものの、開店前でホストたちのテンションも低く、カエルへのリアクションは一切なかったといいます。
知り合いのお笑いライブをカエル姿で見に行ったものの、こちらも一切いじられずに終了。
後日、配達の途中に公園でお昼休憩を取っていたときに、若者から「お笑いライブ来てました?」と話しかけられ、「やったー! 声をかけてくれてありがとう」と思ったもの束の間。
「僕たち、あそこに出演してたんです」
なんと、彼らはライブに出演していた若手お笑いコンビ「空車満車」の2人だったのです。
お笑いのキャリアでははるかに先輩のすぎやまさんですが、次回のライブのお誘いを受けて帰ったそうです…
#幸せのカエル で応援を!
「切ない!全然運気良くない!」と嘆く工作。
それでもすぎやまさんは「金のタクシー"金タク"みたいな感じで『見つけたら幸せになれるカエル』としてこれから頑張っていきたい!」と今後の展望を語ってくれました。
「それ、芸人じゃなくてもいい…」とい本質をついてしまった北野の言葉はスルーし、「すぎやまさんには幸せになってもらいたいですね」と語る工作。
「ぜひ目撃したら『#幸せのカエル 』でつぶやいて、杉山さんを救いましょう!」と呼びかけた工作でした。
(minto)
北野誠のズバリ
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2021年05月15日11時08分~抜粋