会社の1番のムダは会議?
Web情報サイト『日刊SPA!』(扶桑社)で、劇作家の鴻上尚史さんが書かれた記事によると、不合理なルールが解消されず、いまだに残っている会社があるそうです。
例えば、「エアコンなどが理由で職場が寒いからコートを羽織ったところ、脱ぐように言われた」「メールのやりとりで済むような案件について、今でも必ずFAXを使わなければならない」など。
これは日本で働いている外国人の方が気づいたそうで、「日本が好きでやってきたのに、会社に理解できないルールが蔓延していて悲しい」と語ります。
さらに「話すことがあってもなくても、毎週、必ずミーティングをする」というのがありますが、北野は会議のムダについて指摘します。
北野「会議をやってると、仕事をした気になるんですよね。金を生み出さないけど。
会議は短ければ短いほどいいんですよ。短く決めて、それやろうって言うて、やるためにはどうすんねんしか話し合うことがないのに。
それについての意見をいっぱい求めたら、何ともならんということですよ」
いろんな意見を集めすぎて、結局収集がつかず、結論が出ないということも。
最近では立ったまま会議を行うなど、会議を早く終わらせる工夫をしている会社もあるようです。
ゆかりのない人の葬儀に参列
この話題を受けて、番組宛てに会社の謎ルールに関するおたよりが届きました。
「私は自営業ですが、1番大きな取引先の会社に『関係者の葬儀は必ず出席すべし』というルールがありました。
これはその会社の社員はもちろん、われわれみたいな取引先や出入り業者にも徹底されており、一説には誰が葬儀に出席したかを逐一チェックする専門の担当までいるのだとか。
うかつに出席しなかった取引業者が、後日出禁になったという都市伝説まである始末です。
しかも、仕事していた本人のみではなく、その親類縁者の葬儀にも可能な限り出席するとの不文律もあり、1度も会ったことのない同業者の親とか、ひどい時にはおじいさんの葬儀にも出席していました。
かつては『今年は葬式20回出たわ』とか、『3日連続葬式やけど、どうなってんねんやろ』とか、普通に会話してました。
そのくせ、顔を出して焼香だけすれば用は足りるという暗黙の了解も。
関係の薄い方の葬儀に出席した時は、読経が始まってから葬儀場に行き、一度焼香を済ませたらその足でそそくさと帰宅するという、お悔やみの気持ちや個人を悼む気持ちもさらさらない状態になっていました。
この状況が一気に変わったのがコロナ禍。
葬儀場では密を避けるため、故人の身内から『葬儀の参加は見合わせてください』とのお願いが出るようになり、ルールが崩壊しました」(Aさん)
会社外の人にも強制させるルールがなぜあるのかが不思議ですが、コロナ禍はテレワークや脱ハンコだけではなく、無意味なルールも変えるのかもしれません。
(岡本)